現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

フライド・グリーン・トマト

2024-05-23 10:15:20 | 映画

 1991年公開のアメリカ映画です。

 甘いものを食べすぎて太って、目的もなく怠惰に過ごしている自分と、テレビでのスポーツ観戦に夢中で自分に関心を持たない夫との生活(子供はすでに巣立っています)にうんざりしている主人公は、フェミニズム系のセミナーに参加したりしています。

 そんな彼女は、ひょんなことから老人施設にいる老婦人(他の人の付き添いできています)から、戦前にその地域に住んでいた二人の女性の友情についての話を、断続的に聞くことになります。

 二人は、さまざまな困難(最愛の人(一人にとっては兄で、もう一人にとっては恋人)の事故死、家庭内暴力、そこからの脱出、アメリカ南部における黒人に対する人種差別、子供の大怪我(片腕を失います)、夫による子供の誘拐、それを防ぐための殺人(実際は死体遺棄)、裁判、病気、死など)を、力を合わせて乗り越えていきます。

 主人公は、この話を聞く過程で、自分のアイデンティティを取り戻して、自立した女性になっていきます。

 変わった題名は、二人の女性が営んでいたカフェの名物料理の名前です。

 主人公と老婦人を演じた、ともにアカデミー主演女優賞の受賞経験のある二人の名女優、キャシー・ベイツ(「ミザリー」)とジェシカ・タンディ(ドライビングMissデイジー)の演技が光ります。

 

 

 


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