・私から少し擁護と指摘を書いておく。
・組織上、巨大なリスクや判断が伴うもの、作業に狂いが許されないものがあるならば、それは組織運営上、末端の一個人に任せるべきではなく、制度的・運用的・人員と計画と金銭と時間の確保的に全体で統括すべきものである。
・が、往々にしてそうした「事件」は末端が責任を負い、そして切り離されることで解決が試みられる。
・それではいけない。
・別のことを書けば、「カジノのイカサマ師たち (文春文庫:リチャード マーカス著)」では、完全なる一致でもないし、同じ傾向も持たないが、どうもこの事件を想起するような事例があった。
上記の本は詐欺師の自伝なのだが、詐欺師としてカジノのディーラーで働いていた時、ディーラー交代の直前で、トランプの山札を参加プレイヤーに高配当になるように仕組んで順序替えしておき、次のディールでそのカードが現れるようにした状態でディーラーを交代したと言う。
当然、それを仕組んだ著者と、次のターンで参加するプレイヤーは、偶然にその時その場所にいたと言う体を装ったグルであり、次のディールを引き継いだディーラーにその責がまわった(尚余談だが、引き継いだ次のディーラーは韓国系の女性ディーラーだったそう)。
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《山口・阿武町 給付金4630万円誤送金》役場関係者から有力情報!返還拒否する“疑惑の移住者”を直撃
2022/5/7
https://www.jprime.jp/articles/-/23892?page=2
「新型コロナウイルス感染症対策のひとつとして、生活が困窮している世帯への支援が行われたんです。この町には約1300世帯が住んでいて、そのうちの463の“住民税非課税”世帯が対象でした」(全国紙社会部記者)
“1世帯に4630万円振り込む”というあり得ないミス
国から1世帯につき10万円の補助金が配られることに。配布方法は阿武町役場から山口銀行阿武支店を通じて、各世帯が持つ金融機関の口座に振り込まれる予定だった。
「これまではベテランの女性職員が担当する仕事だったが、彼女が総務部に異動していたんです。そのため、今年4月に採用になったばかりの新人職員が担当したのですが……」(同・社会部記者、以下同)
この新人がトンデモないミスを犯してしまう。463世帯にそれぞれ10万円送金した上で、その合計額の4630万円を1世帯に振り込んでしまったのだ。
そもそも、なぜこんな間違いが起きてしまったのか?
「新人職員が振込先の住民リストが入ったフロッピーディスクと町長の決済印が押された振込依頼書を銀行に渡したんですが、その依頼書に誤記載があったようです。振り込みが終了した段階で、山口銀行の職員がおかしいのではないかと役場に指摘して、ようやくミスが発覚しました」
もはや見ることのなくなった昭和の遺産『フロッピーディスク』を使用していることも注目されたが、山口銀行側の希望だという。
ミスした職員の上司は時期外れの異動
これが誤送金の一連の流れなのだが、ある町民からはこんな指摘も。
「ミスをした新人職員を責めるのはおかしい。そもそも、上司が二重、三重にチェックしていない役場の体制自体があり得ないでしょ。ベテラン女性職員がやっていたから、慣れっこになっていたんじゃないか。新人職員は責任を相当感じていて夜も眠れず、精神的に追い詰められている状態。妻子もいるのに、かわいそうだ」
ミスをした職員の上司の課長は時期外れの異動になったとか。
「責任をとらされたのだと思います。さらに、総務部へ異動していたベテラン女性職員は、再び戻ってきたみたいです」(同・町民)
誤って振り込まれた世帯主が役場にお金を返還すれば、この騒動は一件落着するのだが……。阿武町役場はこの世帯主Aさんに返還してほしいと3回交渉するも、
「Aさんは最初こそ“いまは多忙だが、返還する”と応じていました。ですが途中から“金は都市銀行の口座に移しているので、戻せない”と言い出し、最終的には“罪は償う”などと応えていて、返還される可能性はまったくない状況」(前出・社会部記者)
この問題を阿武町役場のトップはどう考えているのか、花田憲彦町長を直撃した。
「なんとか返還してもらうための努力は今後も続けていきますが、今のところ動きはありません。何かあれば会見を開いてお知らせします」
と、なんとも悠長な回答にも思えるが……。地元住民も同じ気持ちのようで、
「大事な交渉を役場の一般職員に任せるから、わけのわからないことになっている。まずは町長みずからが返還しない世帯主のところへ菓子折りでも持って出向いて謝罪。その上で“なんとか返還してください”とお願いすべきだった。町長の責任も大きい」(別の町民)
さらには、山口銀行も不親切だと続ける。
「役場の金を常日頃から扱っているんだから、振り込む前に“1世帯にこんな大金を振り込んで大丈夫なのか?”と問い合わせるでしょ、普通」
この件に関して、山口銀行に問い合わせると、
「金融機関では、たとえ町役場であっても、お客さまの情報には守秘義務がありますので、お話しするわけにはいきません」(同銀行広報室)
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