とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

故ホーキング氏が執筆 別の宇宙、証拠の観測も

2018-05-05 17:06:33 | 哲学・学術・教育

故ホーキング氏が執筆 別の宇宙、証拠の観測も
2018年5月4日 14時29分
http://mainichi.jp/articles/20180504/k00/00e/030/196000c

 「車いすの天才科学者」として知られた英物理学者スティーブン・ホーキング博士が、3月に死去する前に書き上げていた論文が海外の科学誌に発表された。

 論文は、われわれの宇宙とは別の宇宙が複数あり、その証拠を観測で捉えられるかもしれないという内容。共著者のベルギーの大学教授は、宇宙から届く電波や、星の合体などで出る重力波の観測によって論文の内容が検証できるとみている。

 博士が在籍していた英ケンブリッジ大によると、生前の博士は新しい論文について「存在するだろう宇宙の数は(無数ではなく)もっと少ないと示すことができた」と話していた。別の宇宙が存在する証拠を観測し、検証することが現実味を帯びてきたという。

 親交のあった佐藤勝彦・東京大名誉教授(宇宙物理学)は「踏み込んだ形で自分の仮説を発展させた、最後まで博士らしい大胆な発想だ。この議論を深めていくところを見たかった」と話した。(共同)


正しい。

現在宇宙を観測するには、「電波受信(可視光含む)」と「重力波」の2つがメインとなる。
双方とも受け身の観測だが、電波受信は地球に照射される電波がなければならない。

対して、重力波とは空間の歪みを測定し、そこから「この歪みがあるならあそこに重力現があるだろう」と言う仮説を立てられる。
例えばふわふわのベッドマットの中央に丸い野球ボール大の金属球を於けば、その中心がへこむ。ベッドマットの端はそのままの高さだが、金属球と端の中間にある位置から見れば、「あれ? 自分って元々この高さにいるはずなのに、実際の測定値がずれてるぞ。ならば、あそこに重い物体があるに違いない」と想像できる。これが重力波の正体だ。
よって、地球に降り注ぐ「何か」を測定する必要がない。
ただ、現在の宇宙の場合は25mプールサイズのベッドマットの中央にパチンコ玉が置かれ、その端っこに地球があるようなものだから観測がしにくい。

今回は更に規模が広がり、別の宇宙の観測まで行うと言うことであったので夢がある話しだ。
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外国人に鼻言葉を言うと言う、日本人のデリカシーのなさ

2018-05-05 12:33:25 | 雑感
外国人に「鼻が大きいですね」だとか我々の基準で行っても大丈夫だろう的なことを言うと、相手に顰蹙を買う。

多くの場合は、鼻の大きい容貌と言うのは、彼ら自身にコンプレックスを与えているらしいからだ。

日本人はその辺りを全く気にかけないので、遠慮なく言ってしまうのだが、相手を傷つけることは極力避けるべきだろう。

(あと赤い髪についても、日本人視線からすれば良いイメージしかないが、欧米では事情が異なり、いじめと差別の対象なので、その綺麗さがいかにあろうとも、言及が難しい)。

そんな花言葉ならぬ鼻言葉を、言葉狩りならずも知っておく必要はあるように思います。


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トランプ氏の在韓米軍削減検討指示 「事実ではない」=韓国大統領府

2018-05-05 08:37:11 | 海外・国内政治情報等
いくつか疑念点をツッコミ。

・在韓米軍の撤退は米軍の長期シナリオで十数年前より存在したプランである。
 なので、これは誰がどう言おうが昔から計画の履行に変化がない。
 (トランプの支持によって「中止せよ」と発令されたなら変化があることになるが、今回はその逆。)
・あれでしょ? NCSに電話して、あらを探す感じで「こうなんか? 」って聞いたら、「大体あっている。でも正確に言うと一部はこうだ。」的な話しを「一部間違いなんだ」→「事実ではない」って言う風な拡大的な言質をとったみたいな感じにしちゃったんでしょ? 


トランプ氏の在韓米軍削減検討指示 「事実ではない」=韓国大統領府
2018/05/04 11:30
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2018/05/04/0900000000AJP20180504001800882.HTML

【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は4日、トランプ米大統領が国防総省に在韓米軍の削減を検討するよう指示したとの米紙の報道について、「ホワイトハウスのNSC(国家安全保障会議)高官が事実ではないと明らかにした」と説明した。

 訪米中の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)がホワイトハウスの高官との電話で確認したという。

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日立 イギリスに原発建設事業で資金面の支援求めたか

2018-05-05 08:26:12 | 海外・国内政治情報等

日立 イギリスに原発建設事業で資金面の支援求めたか
5月4日 7時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180504/k10011426961000.html

大手電機メーカー「日立製作所」の中西宏明会長がイギリスのメイ首相を訪ね、現地で計画している原子力発電所の建設事業について意見を交わしました。計画の実施にあたって焦点となる資金面での支援を求めたものと見られます。

日立製作所は2012年に買収した発電会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」を通じてイギリス中部のアングルシー島で原発2基の建設を計画しています。

原子力事業は安全基準の強化などで建設コストが増える傾向にあることから日立は事業の採算を慎重に見極め、建設を進めるかどうかの最終的な判断を来年までに行うことにしています。

こうした中、中西会長が3日、ロンドンの首相官邸を訪れ、メイ首相と意見を交わしました。協議の内容は明らかになっていませんが、日立側は日英両国の官民による出資や建設費用の融資が必要としていて中西会長はメイ首相に資金面の支援を求めるとともにその具体的な内容について話し合ったものと見られています。

ただ、イギリス側は財政状況の悪化などで巨額の支援が難しいと見られていて、建設の実施にあたってはイギリス政府からどれだけの支援が得られるかが焦点となります。


>中西会長はメイ首相に資金面の支援を求めるとともに
中国に発電所を発注するイギリスが資金を出すわけがない。
出したとしても申し訳程度。

>日立側は日英両国の官民による出資や建設費用の融資が必要としていて
さらっと書いているがふざけるな、と言う感じだ。
イギリスが融資をするか? 答えは大方においてノー。
そうすると日本の負担になる。
日立の利益を出すために、日本人は税金を納めているわけじゃないんだよ。
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音楽と数学における、日本語の訳語センス

2018-05-05 01:21:00 | 文章・日本語・言葉
外来語を訳し、日本語として流通させるとき、そこには語感からなる直感を受けられる言葉にした方が、その文化を取り込む際にとても有利だ。
日本語の言葉を聞いて直感的にピンと来るか来ないかで、その言葉の利用度、概念の共有、社会への応用と運用の差が段違いにあるからである。

できれば言葉の語感からくる意味の理解を受けた方がいい。もう少しきつく言うなら、言葉として流通する異常、それは誰しも受けなければならない。

ここに訳語のセンスが問われる訳だが、今になって成功した例と失敗した例があるように思われる。

成功しているのは主に音楽、失敗しているのは主に数学のような気がする。


1.
例えば、Sir Edward William Elgarの作曲した"Pomp and Circumstance"を聞いてみよう。

Elgar - Pomp and Circumstance March No. 1 (Land of Hope and Glory) (Last Night of the Proms 2012)
https://youtu.be/Vvgl_2JRIUs?t=306


Pomp and Circumstanceの解説は次のブログから引用したい。



「威風堂々」 Pomp and Circumstance とイギリスの愛国歌:上級英語への道:So-netブログ
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2007-08-24


原題の "Pomp and Circumstance" は、「オセロー」のセリフに出てくる。シェイクスピアの原典は持っていないので、ネットで探してみた。

Farewell the neighing steed, and the shrill trump,
The spirit-stirring drum, the ear-piercing fife,
The royal banner, and all quality,
Pride, pomp, and circumstance of glorious war!
(第3幕第3場)


この部分、私が持っているちくま文庫の翻訳(松岡和子)では、

堂々たる軍旗、栄光の戦場にそなわるすべてのもの、
誇りと誉れ、威儀を正した行進や儀式!


となっている。この文庫版シェイクスピア全集は、注でしばしば原文の表現を併記していて勉強になるが、残念なことに、ここには pomp and circumstance を紹介する注はついていなかった。

書店で他の翻訳をのぞいたら、松岡訳とはちょっと違っていた。

- 軍旗の荘厳、輝かしい戦争のすべて、その誇り、名誉、手柄
(福田恆存、新潮文庫)

- 堂々の軍旗、名誉の戦さのあらゆる特性、誇り、光栄、はでやかさ!
(菅 泰男、岩波文庫)

- 堂々たる軍旗、輝かしい戦場におけるいっさいのもの、その誇り、壮絶な光景!
(小田島雄志、白水社)


辞書で pomp and circumstance を引くと、確かに「厳かさ」そのものと、もっと具体性を持つ「厳かな行列や儀式」の、2つの意味が載っている。こういうとき、ネイティブはどういうイメージを思い浮かべるものなのだろうか。

ちなみに、エルガーの行進曲の邦題は「威風堂々」が定訳だが、子供の時に読んだ、父の持つ古い音楽解説の本には「威風堂々たる陣容」となっていたのを覚えている。


と言うことで、「威風堂々」と聞くと日本語的にも英語的にもかなりしっくり来る訳語で、皆が直感できる訳語である。


2.
失敗しているのは数学だ。
「ほとんど整数」は、無理数からなる数式から整数に近い近似値を生み出したものに使用される言葉だが、これは英語の「almost integer」をそのまま訳してしまったのだろう。

これは「疑整数」だとか「擬態整数」だとか「亜整数」だとか「贋整数」だとか「騙整数」だとか「扮装整数」だとか「模整数」だとか「建前整数」だとか「忖度整数」だとかにできなかったのだろうか。「ほとんど整数」は訳語として正確かもしれないが、しかし直感的ではない。


必要条件、十分条件も同様で、これはa necessary condition/sufficient conditionの正確な訳語だが、しかし直感的ではない。

「野菜は人参のための必要条件です。」ではなくて、
「野菜は、人参を示す際の包含概念です。」と言えばかなり通りがいい。


「トマトは野菜であるための十分条件です。」ではなくて、
「トマトは野菜概念を構成する一部部品です。」が直感的だ。

コメント (2)
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