ジャンルはIT。
東洋経済からの記事引用となる
タイトルは
「 家造りから「大工」が消える?効率化の光と影 木造住宅の変化で人知れず消える技術と道具」
になるが、このタイトルの通り、大工は消える。
私の祖父の職業が建具屋(ふすまや障子、家具を作るなどの小物専門の大工)であったため、こういうことは書きたくないが、しかし技術革新の波は押し寄せており、それに対する分析と、今後はむしろそれを能動的に掴んでいくアクションに言及をせねばならない。
このブログで技術革新の話しになると毎回言及していることではあるが、今後の技術動向と雇用の関係については、「二回以上同じことを繰り返す仕事と言うのは、必ず機械とコンピュータに代替できる」と言うことだ。これは大工でも例外ではない。
大工(家を建てるのに同じノウハウを使う)に限らず、タクシーの運転手(人を運ぶのに同じノウハウを使う)、気象予報士(予報をするのに同じノウハウを使う)、農家、漁師、教師、レジ打ち、新薬研究、株価報道、トラック・ダンプの運転手、パイロット、コンピュータ保守・・・ありとあらゆる職業は代替される。
ただ少し補足したいのが、私個人が考えうるに、これらの職業の人たちは完全に解雇されるわけではない。部分選択的に人の手が残ることになる。
イメージがわきにくいと思うが下記の要領において、人と機械の作業分担が行われ、重要な部分は人の手で、そうでない部分についてはそこを切り出して機械と消費者の手で、と言うのがブラック労働の逓減と資本側のコストダウンにおいて、双方が歩むべき社会運用の形態となる。
例えばレジ打ちだが、かなり大昔は店員さんが者の値段を覚えていたり、値札を見たりしてレジの数字ボタンを打っていた。
そしてお客さんからお金を受け取った後、レジに打ち込んで、おつりを渡していいた。
それが、レジの商品の値段の数字打ちがバーコードに置き換わった。
そしてお客さんからお金を受け取った後、レジに打ち込んで、おつりを渡していいた。
それが、バーコード読み込み作業は店員さんがやるが、会計は会計する機械が別にあり、そこで会計をすることになった。
この究極形態がAmazonGOだったり、あるいは通常のAmazonや楽天での買い物と、宅配便での配達になっている。
さて、ここで無くなった職業は何か? そして発生した職業は何か?
レジ打ちの人はレジ打ちのままだ。
だが、部分選択的に、やるべきことが簡素化したり、あるいは利便性の追加によって仕事が楽になったり、機械や消費者側の行動など他で代替できることがその仕事内容から省かれた形だ。
イカ釣り漁船も同じで、現在はより少ない人数でより多い漁獲高をとれる最新装備の船がある。しかしイカ釣りの漁師という仕事はなくならない。大変で危険で、「毎回同じことをやっている部分」が機械とコンピュータに代替されたのだ。
これが更に進化するならば、漁師は家にいながら夜に出港する漁船を操舵し、魚群探知でスポットを探り、朝に帰港する自船から荷揚げをする、というそんな未来が来るかもしれない。
ここで失われたのは、人間の反復作業の労働であり、追加されたのはその作業を行うコンピュータと機械への命令オペレーション(家での操舵)である。
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家造りから「大工」が消える?効率化の光と影
木造住宅の変化で人知れず消える技術と道具
2018年04月22日
https://toyokeizai.net/articles/-/217531?display=b
大工がノミやカンナで木材を削り、穴を開け、柱やはりを組んでいく。何もなかった土地に戸建て住宅が姿を現す――。家を建てると聞けば、そんな風景が脳裏に浮かぶのではないだろうか。
だがそうした建築現場は、もうほとんどない。「昨今の木造建築の95%以上はプレカット工法だ」。住宅メーカー・ポラスグループ傘下で、住宅向けの木材加工で最大手のポラテック(埼玉県越谷市)の北大路康信・専務取締役は、今の木造建築の現状をこう解説する。
プレカット工法とは、木造住宅に用いる木材を事前に工場で加工し、現場に搬入する工法のこと。大工が現場で一本ずつ木材を加工していく在来工法に代わり、コストカットや工期短縮に資するプレカットが急速に普及している。
木材加工の「無人工場」
茨城県坂東市にあるポラテックの基幹工場。ベルトコンベヤーの上を無数の木材が流れていく。
ドリルやカッターが器用に動き回り、1本の木材を柱やはり、羽柄材(家を支える構造材以外の部材)など、さまざまな部材へと加工していく。
「工場の生産能力は月8.5万坪」(秋野龍プレカット生産本部長)であり、平均的な戸建て住宅の広さを34.53坪(住宅金融支援機構調査)とすれば、坂東工場の生産分だけで月におよそ2500戸もの家が建つ計算だ。
加工はすべて機械で行うため、工場内は想像以上に閑散としている。人間の仕事は木材の梱包や運搬、そして機械のメンテナンスだけだ。別の工場ではそれすらも機械化を進めており、「工場内に人間がおらず、真っ暗で懐中電灯が必要なほど」(北大路専務取締役)だという。
顧客も大手ハウスメーカーから地元の工務店まで広がり、プレカット抜きに木造住宅は成り立たなくなった。
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東洋経済からの記事引用となる
タイトルは
「 家造りから「大工」が消える?効率化の光と影 木造住宅の変化で人知れず消える技術と道具」
になるが、このタイトルの通り、大工は消える。
私の祖父の職業が建具屋(ふすまや障子、家具を作るなどの小物専門の大工)であったため、こういうことは書きたくないが、しかし技術革新の波は押し寄せており、それに対する分析と、今後はむしろそれを能動的に掴んでいくアクションに言及をせねばならない。
このブログで技術革新の話しになると毎回言及していることではあるが、今後の技術動向と雇用の関係については、「二回以上同じことを繰り返す仕事と言うのは、必ず機械とコンピュータに代替できる」と言うことだ。これは大工でも例外ではない。
大工(家を建てるのに同じノウハウを使う)に限らず、タクシーの運転手(人を運ぶのに同じノウハウを使う)、気象予報士(予報をするのに同じノウハウを使う)、農家、漁師、教師、レジ打ち、新薬研究、株価報道、トラック・ダンプの運転手、パイロット、コンピュータ保守・・・ありとあらゆる職業は代替される。
ただ少し補足したいのが、私個人が考えうるに、これらの職業の人たちは完全に解雇されるわけではない。部分選択的に人の手が残ることになる。
イメージがわきにくいと思うが下記の要領において、人と機械の作業分担が行われ、重要な部分は人の手で、そうでない部分についてはそこを切り出して機械と消費者の手で、と言うのがブラック労働の逓減と資本側のコストダウンにおいて、双方が歩むべき社会運用の形態となる。
例えばレジ打ちだが、かなり大昔は店員さんが者の値段を覚えていたり、値札を見たりしてレジの数字ボタンを打っていた。
そしてお客さんからお金を受け取った後、レジに打ち込んで、おつりを渡していいた。
それが、レジの商品の値段の数字打ちがバーコードに置き換わった。
そしてお客さんからお金を受け取った後、レジに打ち込んで、おつりを渡していいた。
それが、バーコード読み込み作業は店員さんがやるが、会計は会計する機械が別にあり、そこで会計をすることになった。
この究極形態がAmazonGOだったり、あるいは通常のAmazonや楽天での買い物と、宅配便での配達になっている。
さて、ここで無くなった職業は何か? そして発生した職業は何か?
レジ打ちの人はレジ打ちのままだ。
だが、部分選択的に、やるべきことが簡素化したり、あるいは利便性の追加によって仕事が楽になったり、機械や消費者側の行動など他で代替できることがその仕事内容から省かれた形だ。
イカ釣り漁船も同じで、現在はより少ない人数でより多い漁獲高をとれる最新装備の船がある。しかしイカ釣りの漁師という仕事はなくならない。大変で危険で、「毎回同じことをやっている部分」が機械とコンピュータに代替されたのだ。
これが更に進化するならば、漁師は家にいながら夜に出港する漁船を操舵し、魚群探知でスポットを探り、朝に帰港する自船から荷揚げをする、というそんな未来が来るかもしれない。
ここで失われたのは、人間の反復作業の労働であり、追加されたのはその作業を行うコンピュータと機械への命令オペレーション(家での操舵)である。
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家造りから「大工」が消える?効率化の光と影
木造住宅の変化で人知れず消える技術と道具
2018年04月22日
https://toyokeizai.net/articles/-/217531?display=b
大工がノミやカンナで木材を削り、穴を開け、柱やはりを組んでいく。何もなかった土地に戸建て住宅が姿を現す――。家を建てると聞けば、そんな風景が脳裏に浮かぶのではないだろうか。
だがそうした建築現場は、もうほとんどない。「昨今の木造建築の95%以上はプレカット工法だ」。住宅メーカー・ポラスグループ傘下で、住宅向けの木材加工で最大手のポラテック(埼玉県越谷市)の北大路康信・専務取締役は、今の木造建築の現状をこう解説する。
プレカット工法とは、木造住宅に用いる木材を事前に工場で加工し、現場に搬入する工法のこと。大工が現場で一本ずつ木材を加工していく在来工法に代わり、コストカットや工期短縮に資するプレカットが急速に普及している。
木材加工の「無人工場」
茨城県坂東市にあるポラテックの基幹工場。ベルトコンベヤーの上を無数の木材が流れていく。
ドリルやカッターが器用に動き回り、1本の木材を柱やはり、羽柄材(家を支える構造材以外の部材)など、さまざまな部材へと加工していく。
「工場の生産能力は月8.5万坪」(秋野龍プレカット生産本部長)であり、平均的な戸建て住宅の広さを34.53坪(住宅金融支援機構調査)とすれば、坂東工場の生産分だけで月におよそ2500戸もの家が建つ計算だ。
加工はすべて機械で行うため、工場内は想像以上に閑散としている。人間の仕事は木材の梱包や運搬、そして機械のメンテナンスだけだ。別の工場ではそれすらも機械化を進めており、「工場内に人間がおらず、真っ暗で懐中電灯が必要なほど」(北大路専務取締役)だという。
顧客も大手ハウスメーカーから地元の工務店まで広がり、プレカット抜きに木造住宅は成り立たなくなった。
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