遺伝子と運命講談社このアイテムの詳細を見る |
『民族兵器のウイルスによって28歳で死を迎えた、悪夢のようなジーンの一生
ガンもうつ病も遺伝子治療で克服し、120歳で安楽死した、夢のようなジェーンの一生
遺伝子に翻弄された「2つの人生」
「不幸を招く遺伝子」は存在するか?
DNA検査の結果では同じ未来をたどるはずだった2人の女性、ジェーン・ドリームとジーン・バトラーがまったく違う人生を歩むことになったのはなぜか?考え抜かれた近未来の物語を軸に、人間が生まれてから死ぬまでに起こり得ることのすべてと遺伝子との関係を詳細に検討しつくした大著。はたして、人の運命はどこまで遺伝子が決めているのだろうか?そして、私たちは遺伝子の情報とどう向き合うべきだろうか?
――遺伝子によってヒトは似た形に作られるが、それぞれの違い、つまり個性もまた遺伝子の影響を受けている――遺伝子のパラドックスに正面から向き合い、「遺伝子は何を決めているのか」という究極の問いに迫る。』
遺伝子の研究はまだ緒につきはじめたばかりだといえるだろう。
しかしその不完全な遺伝子の研究によって、すでに出世前受精卵検査などが行われ始めている。
これはヒトによって幸せなことなのか。あるべき姿なのだろうか。
一流の学者である著者ピーター・リトルでさえ遺伝子で全てが決まらない。環境に左右される部分が大きい。遺伝子を管理する社会が危険であると考えていることがわかってちょっと安心したかな。願わくばピーター・リトルが少数派でないことを・・・。
人間はひとりひとり違っているからこそ尊い。人生何があるかわからないからこそ楽しい。