間が空いてしまいましたが、フランク・ウォーターズ氏の「ホピ・宇宙からの聖書」(Book of the Hopi)から、ホピの一年を巡るお祭りの紹介を続けます。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
今回は、蛇の祭りです。
「蛇」の祭りはスネークダンスとして有名ですが、蛇とカモシカがセットになって一つの祭りを構成しています。
*****
(引用ここから)
蛇・カモシカ祭りは、公式の出し物として世界的にも名が知られている。
この踊りでは、口に蛇をくわえたまま踊るのである。
それはホピの祭り全体の中でも最も理解しにくい部分であろう。
蛇祭りは笛祭りと交互し、一年置きに実施される。
祭りは16日間続き、作物の最後の実りのために雨を降らせることがその直接の目的である。
(以下、参加者から聞き書きしたもの)
キバの中の祭壇の全体は、「大地、風、水、植物、人類」の世界を表現している。
世界の創造を物語る歌と、水による清めで、祭壇作りの一つ一つが進められていく。
12日目、蛇が集められる。
蛇を祝福する儀式がキバで行われる。
集められた蛇がキバの床に放たれると、男たちは動かず、やさしい顔つきで歌った。
すると大きなガラガラヘビが一人の老人のほうに向かい、足をはい登り、そこで眠り始めた。
それから続々と蛇がこの老人に集まり、やさしそうな顔を覗き込んでは眠り始めた。
蛇はこうやって、心の清い人間を見分けているのだ。
蛇は、実際には人間を怖がりもしなければ、怒りもしない。
ただ人の心の中にあるものに対してのみ、とぐろを巻くのだ。
だから人はよい心を持ち、恐れを抱いてはならない。
次に、カモシカ族の青年と蛇族の少女の結婚の儀式が行われる。
この儀式の表の意味は、2宗団が一体化することにある。
だが、さらに深い意味があるのだ。
人体と地球は同じ構造になっているので、蛇が住む“地底”は、人体の最下位の波動センターに等しい。
逆にカモシカは、人体における最高位の波動センターに関わる。
カモシカの角は人体の“頭頂”=コパビにあたり、この場所は人間においては生命の出入り口、創造主と霊的な交わりをするための「開かれた扉」である。
したがって、蛇とカモシカは、人間の生命線の両端の極、粗雑かつ肉体的な極と、精神的・霊的な極を表わす。
霊的なものが肉体的なものを超え、また制御するように、カモシカ宗団は蛇宗団に勝り、その儀式のすべてを制御している。
したがって彼らの神秘なる結婚は、共通の儀式という(象徴的な)体内における二重の力の融合と言えるのだ。
走るカモシカは雷鳴の音をたて、その波動が彼らの社殿から雲を導き出す。
そのように、カモシカの踊りではまず雲が引き出される。
蛇は雲の中から命と雨を引き出す力を持っている。
このため、翌日の蛇踊りで雨がもたらされる。
(引用ここまで・続く)
*****
wikipedia「ケツァルコアトル」より
ケツァルコアトル(Quetzalcóatl)は、アステカ神話の文化神・農耕神である。また、風の神とも考えられた。
マヤ文明ではククルカンという名で崇拝されていた。
古くは水や農耕に関わる「蛇神」であったが、後に文明一般を人類に授けた文化神と考えられるようになり、ギリシア神話におけるプロメテウスのように、人類に火をもたらした神ともされた。
特にトルテカ族の祖神として篤く崇拝されていたが、アステカ族の神話に取り入れられてからは、原初神トナカテクトリとトナカシワトルの4人の息子の1人として、ウィツィロポチトリらとともに、創造神の地位にまで高められた。
「五つの太陽の神話」の中では太陽神としてのケツァルコアトルの逸話も残されている。
神話では平和の神とされ、人々に人身供犠をやめさせたという。
それ故に、人身供犠を好むテスカトリポカの恨みを買い、トゥーラ(又はアステカ)の地を追われた。
この際、金星に姿を変えて天に逃れたとも言われ、ケツァルコアトルは金星の神ともされるようになった。
これは10世紀ごろ、ケツァルコアトルを名乗っていたトルテカの王が、人身供犠に反対してトルテカの首都を追い出された事件からつくられた神話だとされている。
アステカにはケツァルコアトルへの人身供犠についての記録や遺跡などが多数あり、人身供犠に反対する神話が書かれたのはコルテスによる征服後だと推定されている。
その名は古代ナワトル語で「羽毛ある蛇」(ケツァルが鳥の名前、コアトルが蛇の意)を意味し、宗教画などでもしばしばその様な姿で描かれる。
また、白い顔の男性とも考えられている。
ケツァルコアトルは「セーアカトル(一の葦の年)に復活する」と宣言してアステカを立ち去ったといわれており、16世紀初頭にコンキスタドールが侵略してきた際、コルテスがメキシコに来た1519年が偶然にも「一の葦の年」と一致したため、アステカ人達は、白人である彼らをケツァルコアトルの再来かと錯覚し、対応を遅らせたとも言われている。
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(引用ここから)
蛇・カモシカ祭りは、公式の出し物として世界的にも名が知られている。
この踊りでは、口に蛇をくわえたまま踊るのである。
それはホピの祭り全体の中でも最も理解しにくい部分であろう。
蛇祭りは笛祭りと交互し、一年置きに実施される。
祭りは16日間続き、作物の最後の実りのために雨を降らせることがその直接の目的である。
(以下、参加者から聞き書きしたもの)
キバの中の祭壇の全体は、「大地、風、水、植物、人類」の世界を表現している。
世界の創造を物語る歌と、水による清めで、祭壇作りの一つ一つが進められていく。
12日目、蛇が集められる。
蛇を祝福する儀式がキバで行われる。
集められた蛇がキバの床に放たれると、男たちは動かず、やさしい顔つきで歌った。
すると大きなガラガラヘビが一人の老人のほうに向かい、足をはい登り、そこで眠り始めた。
それから続々と蛇がこの老人に集まり、やさしそうな顔を覗き込んでは眠り始めた。
蛇はこうやって、心の清い人間を見分けているのだ。
蛇は、実際には人間を怖がりもしなければ、怒りもしない。
ただ人の心の中にあるものに対してのみ、とぐろを巻くのだ。
だから人はよい心を持ち、恐れを抱いてはならない。
次に、カモシカ族の青年と蛇族の少女の結婚の儀式が行われる。
この儀式の表の意味は、2宗団が一体化することにある。
だが、さらに深い意味があるのだ。
人体と地球は同じ構造になっているので、蛇が住む“地底”は、人体の最下位の波動センターに等しい。
逆にカモシカは、人体における最高位の波動センターに関わる。
カモシカの角は人体の“頭頂”=コパビにあたり、この場所は人間においては生命の出入り口、創造主と霊的な交わりをするための「開かれた扉」である。
したがって、蛇とカモシカは、人間の生命線の両端の極、粗雑かつ肉体的な極と、精神的・霊的な極を表わす。
霊的なものが肉体的なものを超え、また制御するように、カモシカ宗団は蛇宗団に勝り、その儀式のすべてを制御している。
したがって彼らの神秘なる結婚は、共通の儀式という(象徴的な)体内における二重の力の融合と言えるのだ。
走るカモシカは雷鳴の音をたて、その波動が彼らの社殿から雲を導き出す。
そのように、カモシカの踊りではまず雲が引き出される。
蛇は雲の中から命と雨を引き出す力を持っている。
このため、翌日の蛇踊りで雨がもたらされる。
(引用ここまで・続く)
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wikipedia「ケツァルコアトル」より
ケツァルコアトル(Quetzalcóatl)は、アステカ神話の文化神・農耕神である。また、風の神とも考えられた。
マヤ文明ではククルカンという名で崇拝されていた。
古くは水や農耕に関わる「蛇神」であったが、後に文明一般を人類に授けた文化神と考えられるようになり、ギリシア神話におけるプロメテウスのように、人類に火をもたらした神ともされた。
特にトルテカ族の祖神として篤く崇拝されていたが、アステカ族の神話に取り入れられてからは、原初神トナカテクトリとトナカシワトルの4人の息子の1人として、ウィツィロポチトリらとともに、創造神の地位にまで高められた。
「五つの太陽の神話」の中では太陽神としてのケツァルコアトルの逸話も残されている。
神話では平和の神とされ、人々に人身供犠をやめさせたという。
それ故に、人身供犠を好むテスカトリポカの恨みを買い、トゥーラ(又はアステカ)の地を追われた。
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これは10世紀ごろ、ケツァルコアトルを名乗っていたトルテカの王が、人身供犠に反対してトルテカの首都を追い出された事件からつくられた神話だとされている。
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その名は古代ナワトル語で「羽毛ある蛇」(ケツァルが鳥の名前、コアトルが蛇の意)を意味し、宗教画などでもしばしばその様な姿で描かれる。
また、白い顔の男性とも考えられている。
ケツァルコアトルは「セーアカトル(一の葦の年)に復活する」と宣言してアステカを立ち去ったといわれており、16世紀初頭にコンキスタドールが侵略してきた際、コルテスがメキシコに来た1519年が偶然にも「一の葦の年」と一致したため、アステカ人達は、白人である彼らをケツァルコアトルの再来かと錯覚し、対応を遅らせたとも言われている。
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