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前回の続きです。
フランク・ウォーターズ著「ホピ・宇宙からの聖書」(Book of the Hopi)から、ホピ族の蛇祭り(蛇とカモシカの祭り)を紹介します。
このような祭りは、人間(ホピ族)は必要にせまられて行っているのだと思われます。
このような祭りの伝承をもつ文化が、西洋世界にどのような影響を与え得るか、東洋世界とどのような関係があるのか、その他古代文明、あるいは超古代の文明といかなる関係にあるのか?
あらゆる可能性が考えられ、それを追求することは有意義だと思い、わたしも追求したく望む者ですが、実際にこのような祭りが行われているとしたら、わたしはそれはそっとしておかれるべきであろう、という気持ちが強くなります。
彼らアメリカ・インディアンは人類のために大きな役割をもっていると、わたしは思っていますが、彼らは文字なき世界の中で闊達に活躍しているものであろうと思われます。
彼らが西洋世界に対して、あまりものを言わないのは、おそらくそうすべき必然性があってのことなのだと思います。
*****
(引用ここから)
踊りの場所は、蛇キバの前にある広場で、地底からの出現の場所を表わす小穴=シパプニがそこにある。
春のポワム祭では、人類の出現の道を清めるために二人のカチナ、エオトトとアホリが水差しからこの穴の中に水を注ぎ込んだ。
小穴の上には音響版の役割を果たすハコヤナギの板が置かれている。
その背後にはハコヤナギの緑の枝で作られた隠れ家(キシ)があり、入口には毛布がかけられている。
16日目の午後早くに、キバから集められた蛇がすべてキシの中に運びこまれる。
人々は二列になって広場に入ってきて、広場を4回回る。
ガラガラの出すかすかな音が不思議な静かさを醸し出す。
キシの前を通る時に、一人一人はお辞儀をして小穴(シパプニ)を覆う音響版の上で足を踏みならす。
陰鬱な静けさの中で、鈍い足ふみの音はまるで地底世界からの低いうなり声のようにも聞こえる。
それが反響して、遠くの雷雲から来るとどろきのような音に聞こえてくる。
これは蛇・カモシカ祭り全体のクライマックスでもある。
これほど深く強烈な音は、他の祭りでは聴くことができない。
それは地上の者たちが祭を忠実にとり行っていることを下界の者たちに確信させ、同じ音を地軸に沿って響かせながら、地中深くの波動センターを呼び覚ます。
さらに地の四隅に向かっては、失われた白い兄に呼び掛け、彼が忘れられていないこと、来なければならないことを訴えかける。
神秘な呼びかけの解釈は明らかである。
これは地球と人間両方の体の最下位のセンターに、蛇のようにとぐろを巻いて眠っている創造的な生命力に、目を覚まし、主人の座に昇って神秘な結婚をするよう、命じるものなのだ。
力は現に昇って来る。
キシ(小屋)から長い列を作って立っているカモシカの動きにそれを見ることができる。
その力がゆっくりと湧き上がってくるにつれて、彼らは柔らかな歌声となり、蛇のように体を左右に揺する。
この時、蛇族の長はキシ(小屋)の前で足踏みをして後、体をまっすぐにして、口に蛇をくわえる。
蛇の首の真下を歯の間でしっかり押さえ、左手と胸の間に蛇の上体を固定し、右手は腰のところで蛇の下体を押さえる。
広場で踊り終えると、踊り手は口から蛇を離し、地面の上に置く。
第三の男(蛇集め)が解放された蛇に近づき、すばやく蛇をつかんで高々と挙げ、列をなして歌っているカモシカ族の一人に渡す。
渡されたカモシカ族の男は、のたうちまわる蛇を右手でやさしくなだめ、さらに歌い続ける。
(引用ここまで・続く)
*****
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このような祭りの伝承をもつ文化が、西洋世界にどのような影響を与え得るか、東洋世界とどのような関係があるのか、その他古代文明、あるいは超古代の文明といかなる関係にあるのか?
あらゆる可能性が考えられ、それを追求することは有意義だと思い、わたしも追求したく望む者ですが、実際にこのような祭りが行われているとしたら、わたしはそれはそっとしておかれるべきであろう、という気持ちが強くなります。
彼らアメリカ・インディアンは人類のために大きな役割をもっていると、わたしは思っていますが、彼らは文字なき世界の中で闊達に活躍しているものであろうと思われます。
彼らが西洋世界に対して、あまりものを言わないのは、おそらくそうすべき必然性があってのことなのだと思います。
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(引用ここから)
踊りの場所は、蛇キバの前にある広場で、地底からの出現の場所を表わす小穴=シパプニがそこにある。
春のポワム祭では、人類の出現の道を清めるために二人のカチナ、エオトトとアホリが水差しからこの穴の中に水を注ぎ込んだ。
小穴の上には音響版の役割を果たすハコヤナギの板が置かれている。
その背後にはハコヤナギの緑の枝で作られた隠れ家(キシ)があり、入口には毛布がかけられている。
16日目の午後早くに、キバから集められた蛇がすべてキシの中に運びこまれる。
人々は二列になって広場に入ってきて、広場を4回回る。
ガラガラの出すかすかな音が不思議な静かさを醸し出す。
キシの前を通る時に、一人一人はお辞儀をして小穴(シパプニ)を覆う音響版の上で足を踏みならす。
陰鬱な静けさの中で、鈍い足ふみの音はまるで地底世界からの低いうなり声のようにも聞こえる。
それが反響して、遠くの雷雲から来るとどろきのような音に聞こえてくる。
これは蛇・カモシカ祭り全体のクライマックスでもある。
これほど深く強烈な音は、他の祭りでは聴くことができない。
それは地上の者たちが祭を忠実にとり行っていることを下界の者たちに確信させ、同じ音を地軸に沿って響かせながら、地中深くの波動センターを呼び覚ます。
さらに地の四隅に向かっては、失われた白い兄に呼び掛け、彼が忘れられていないこと、来なければならないことを訴えかける。
神秘な呼びかけの解釈は明らかである。
これは地球と人間両方の体の最下位のセンターに、蛇のようにとぐろを巻いて眠っている創造的な生命力に、目を覚まし、主人の座に昇って神秘な結婚をするよう、命じるものなのだ。
力は現に昇って来る。
キシ(小屋)から長い列を作って立っているカモシカの動きにそれを見ることができる。
その力がゆっくりと湧き上がってくるにつれて、彼らは柔らかな歌声となり、蛇のように体を左右に揺する。
この時、蛇族の長はキシ(小屋)の前で足踏みをして後、体をまっすぐにして、口に蛇をくわえる。
蛇の首の真下を歯の間でしっかり押さえ、左手と胸の間に蛇の上体を固定し、右手は腰のところで蛇の下体を押さえる。
広場で踊り終えると、踊り手は口から蛇を離し、地面の上に置く。
第三の男(蛇集め)が解放された蛇に近づき、すばやく蛇をつかんで高々と挙げ、列をなして歌っているカモシカ族の一人に渡す。
渡されたカモシカ族の男は、のたうちまわる蛇を右手でやさしくなだめ、さらに歌い続ける。
(引用ここまで・続く)
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