ルドルフ・カイザー著「ホピ・宇宙からの予言」を読んでみました。続きです。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
次に、兄弟がそれぞれに持っているという「石板」について、同書から少し抜粋してみます。
始めに、「熊」氏族の持っている石板のこと、次に「火」氏族の、欠けた部分がある石板について、述べています。
*****
(引用ここから)
●白い兄は聖なる石板を携え帰還する
白い兄は石板を持って戻って来るからそれと分かる、とホピは信じている。
その日のためにオライビとホテヴィラの村に保管されている石板と、白い兄の持ち帰る石板とは、ぴったり合うはずだからだ。
これらの石板はおそらく、予言の岩に描かれた線画「ロードプラン」よりはるかに古く、「ホピの予言」の歴史と起源に密接に結びついている。
石板の一枚は「火」氏族に、3枚は「熊」氏族に託されていると伝えられている。
この石板がいつ、どのように作られたか、知るすべはないが、石板の図像はこの世界の始めに大神霊マサウによって刻まれた、あるいは息で吹きつけられたものである、
とホピの間で広く信じられている。
その目的は大神霊の教えの記録を目に見える形で人間に与えることだった。
十戒を記した石板を神がモーゼに与えた、という旧約聖書の話と明らかに似ている。
ホピの石板の3枚目の表側に描かれた四方形は、この第4の世界でホピが大神霊に出会った時、大神霊が彼らに託した土地の境界を表わしている、というのが通説である。
つまりこの方形は部族の共有する土地にホピが正統な権利をもっていることを表わしているのだ。
周囲をとりまく6人の人物が内側の方形を左手で指さしていることもそれを裏付けているように思われる。
この石板はホピ第一の氏族である「熊」氏族に大神霊が与えたという3枚の石板のうちの一枚だ。
次に、「火」氏族に与えられた石板(「小道の石」と言われている)は、隅が欠けている。
そして多くのホピが、「白い兄はその身分の証として、この欠けた部分を持って戻ってくる」、と信じている。
マサウは「火」氏族の神だった。
かれはこの石板を「火」氏族に与えるとすぐに顔を背けたので、その姿は見えなくなった。
これは彼の言葉の記録として与えられたものだ。
石板に刻まれたマサウの言葉はこうである。
・・・ ・・
「「火」氏族が移住の末に永住の地を見つけたあと、見知らぬ人々によって征服される時がくる。
そして新しい支配者の命令に従って土地と使命を利用するよう強いられる。
従わなければ、罪びとのように扱われて罰せられるだろう。
しかし抵抗してはならない。
救い主が現れるのをまたなければならない。
・・・・・
彼はさらに、
「しかるべき時がくれば、「火」氏族の石板は割れて、中から別の“しるし”が現れるだろう。
それによってホピ族の素性が明らかになる。」
と述べている。
そして多くのホピが信じている。
石板の破片はいつか再び現れて、創造主の平和と正義の約束をもう一度明らかにしてくれる、と。
(引用ここまで)
*****
石板は、ホピの出自を示す大切なものであること。
そしてその石板のうち一枚は、一部が欠けていて、
ホピ族の兄弟「白い兄」がその破片を持って帰ることが約束されている。
著者は、そのことが「ホピの予言」の核心であると考えています。
この伝承が「火」氏族のものであり、マサウは「火」氏族の神であったのであるとすると、ホピの予言は、「火」氏族に与えられたものではないかという仮説が生まれます。
・・・・
(上記引用部分より)
「「火」氏族が移住の末に永住の地を見つけたあと、見知らぬ人々によって征服される時がくる。
そして新しい支配者の命令に従って土地と使命を利用するよう強いられる。
従わなければ、罪びとのように扱われて罰せられるだろう。
しかし抵抗してはならない。
救い主が現れるのをまたなければならない。
(上記引用ここまで)
・・・・
彼らは何に対して、何ゆえに、「抵抗してはならない」のでしょうか?
救い主とは誰なのでしょうか?
わたしは「ホピは平和の民である」、という時、それは彼らは彼らの神に対して“絶対的な恭順”を誓っている、、、むしろ、誓わざるを得ない、、ということなのではないかと思っています。
そのような彼らの宗教性は、極めて閉鎖的な事柄でもあり、また極めて汎世界的な事柄でもあるように感じています。
続きます。
写真は同著より・「熊」族の石版
関連記事
画面右上の「検索コーナー」を「ブログ内」にして検索していただくと、
ホピの予言 15件
白い兄 5件
白い神 3件
石版 8件
旧約聖書 6件
石 15件
などあります。(重複しています。検索結果は15件がマックスのようです)
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次に、兄弟がそれぞれに持っているという「石板」について、同書から少し抜粋してみます。
始めに、「熊」氏族の持っている石板のこと、次に「火」氏族の、欠けた部分がある石板について、述べています。
*****
(引用ここから)
●白い兄は聖なる石板を携え帰還する
白い兄は石板を持って戻って来るからそれと分かる、とホピは信じている。
その日のためにオライビとホテヴィラの村に保管されている石板と、白い兄の持ち帰る石板とは、ぴったり合うはずだからだ。
これらの石板はおそらく、予言の岩に描かれた線画「ロードプラン」よりはるかに古く、「ホピの予言」の歴史と起源に密接に結びついている。
石板の一枚は「火」氏族に、3枚は「熊」氏族に託されていると伝えられている。
この石板がいつ、どのように作られたか、知るすべはないが、石板の図像はこの世界の始めに大神霊マサウによって刻まれた、あるいは息で吹きつけられたものである、
とホピの間で広く信じられている。
その目的は大神霊の教えの記録を目に見える形で人間に与えることだった。
十戒を記した石板を神がモーゼに与えた、という旧約聖書の話と明らかに似ている。
ホピの石板の3枚目の表側に描かれた四方形は、この第4の世界でホピが大神霊に出会った時、大神霊が彼らに託した土地の境界を表わしている、というのが通説である。
つまりこの方形は部族の共有する土地にホピが正統な権利をもっていることを表わしているのだ。
周囲をとりまく6人の人物が内側の方形を左手で指さしていることもそれを裏付けているように思われる。
この石板はホピ第一の氏族である「熊」氏族に大神霊が与えたという3枚の石板のうちの一枚だ。
次に、「火」氏族に与えられた石板(「小道の石」と言われている)は、隅が欠けている。
そして多くのホピが、「白い兄はその身分の証として、この欠けた部分を持って戻ってくる」、と信じている。
マサウは「火」氏族の神だった。
かれはこの石板を「火」氏族に与えるとすぐに顔を背けたので、その姿は見えなくなった。
これは彼の言葉の記録として与えられたものだ。
石板に刻まれたマサウの言葉はこうである。
・・・ ・・
「「火」氏族が移住の末に永住の地を見つけたあと、見知らぬ人々によって征服される時がくる。
そして新しい支配者の命令に従って土地と使命を利用するよう強いられる。
従わなければ、罪びとのように扱われて罰せられるだろう。
しかし抵抗してはならない。
救い主が現れるのをまたなければならない。
・・・・・
彼はさらに、
「しかるべき時がくれば、「火」氏族の石板は割れて、中から別の“しるし”が現れるだろう。
それによってホピ族の素性が明らかになる。」
と述べている。
そして多くのホピが信じている。
石板の破片はいつか再び現れて、創造主の平和と正義の約束をもう一度明らかにしてくれる、と。
(引用ここまで)
*****
石板は、ホピの出自を示す大切なものであること。
そしてその石板のうち一枚は、一部が欠けていて、
ホピ族の兄弟「白い兄」がその破片を持って帰ることが約束されている。
著者は、そのことが「ホピの予言」の核心であると考えています。
この伝承が「火」氏族のものであり、マサウは「火」氏族の神であったのであるとすると、ホピの予言は、「火」氏族に与えられたものではないかという仮説が生まれます。
・・・・
(上記引用部分より)
「「火」氏族が移住の末に永住の地を見つけたあと、見知らぬ人々によって征服される時がくる。
そして新しい支配者の命令に従って土地と使命を利用するよう強いられる。
従わなければ、罪びとのように扱われて罰せられるだろう。
しかし抵抗してはならない。
救い主が現れるのをまたなければならない。
(上記引用ここまで)
・・・・
彼らは何に対して、何ゆえに、「抵抗してはならない」のでしょうか?
救い主とは誰なのでしょうか?
わたしは「ホピは平和の民である」、という時、それは彼らは彼らの神に対して“絶対的な恭順”を誓っている、、、むしろ、誓わざるを得ない、、ということなのではないかと思っています。
そのような彼らの宗教性は、極めて閉鎖的な事柄でもあり、また極めて汎世界的な事柄でもあるように感じています。
続きます。
写真は同著より・「熊」族の石版
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白い神 3件
石版 8件
旧約聖書 6件
石 15件
などあります。(重複しています。検索結果は15件がマックスのようです)
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