「イスラム国」の出現以来、イスラム教について、注視していたのですが、4月のこの記事を読んでからは、「捕虜・クルド人の少数派の宗教=ヤジディ教」というものにも、関心をもつようになりました。
なかなか資料がなくて、苦労しています。
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「IS,少数派教徒200人解放・・イラクで拘束の高齢者ら」
朝日新聞2015・04・09
過激派組織「イスラム国(IS)」は8日、イラク北部で、拉致していた同国の少数派・ヤジディ教徒200人あまりを解放した。
ロイター通信が伝えた。
解放されたのは、昨夏「IS」が大量に連れ去ったヤジディ教徒のうち、高齢や子どもら。
「IS」と戦う少数民族・クルド人の治安部隊に引き渡されたという。
ISは、ヤジディ教徒を「悪魔を崇拝している」として、集落をたびたび襲撃、殺害した。
女性やこどもを、奴隷にしたりしているとされる。
「IS」は、今年1月にもヤジディ教徒の高齢者ら約200人を解放したが、今回とともに、解放の理由は明らかになっていない。
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ヤジディ教徒が、トルコの国会議員になった、という記事もありました。
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「トルコ・宗教差別と戦う国会議員」
読売新聞2015・07・07
トルコで6月7日に行われた総選挙で、宗教差別に直面する少数民族の女性、フェレクナス・ウジャが初当選した。
ウジャさんは、古代メソポタミアの信仰に起源を持つヤジディ教徒の信者。
周辺国を含めても約100万人に過ぎず、トルコでは数万人程度と見られる。
イスラム教徒が大多数を占めるトルコで、ヤジディ教の信者が国会議員になるのは初めてだ。
「差別は根強く、反政府勢力とみなされ、住民全員が強制移住させられた村も少なくない。女性に対する暴力もある」という。
「誰にでもまず声をかける」戦術で、町の市場を丹念に歩き回り、支持者を増やした。
ドイツ生まれで市民権を持ち、1999年から10年間、ドイツ選出の欧州議員を務めた経験も役立った。
ヤジディ教徒は、イスラム過激派から「悪魔崇拝」のレッテルを貼られ、イラクとシリアではイスラム教徒による迫害が深刻化する。
ウジャさんは「宗教や民族による差別をなくしたい。トルコを民主的で自由な国にしたい」と抱負を語った。
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なぜ、イスラム国が、ヤジディ教徒たちを一挙に解放したのか?、などということの理由が、わたしに分かるはずもありませんが、なんとなく気になりました。
なにか、政治的な理由があるということだけは、分かります。
とても複雑な理由なのではないか?と思いました。
ヤジディ教は、クルド人の中の少数派の宗教である、ということですので、次の投稿で少し調べてみたいと思います。
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