木内鶴彦さんという彗星の研究家がおられる。
何回か講演会でお話を伺って、とても興味深く思った。
木内氏は、若い時突然奇病をわずらい、瀕死の状態に陥った。
30分間心肺が停止してしまったが、奇跡的に生還した。
その30分のあいだ、いわゆる臨死体験を経験した。
臨死体験のなかで、木内氏は、地球の過去や未来を体験したという。
立花隆さんの「臨死体験」にも収録されている。
壮大な地球創生の体験なので、ことの真偽が立証できるかどうかわからないが、木内氏
ご自身を先頭に、実証的な調査が行われているようだ。
著書「生き方は星が教えてくれる」“太古の地球がこれからの地球のモデルになる”より、
抜粋・転載する。
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太古の地球は生命を生み出すエネルギーに満ちた環境でした。
(略・地球の生成の経緯が書かれる)
さまざまな生物が地球に誕生し、満ちていきました。
しかし、それは現在考えられているような「進化論」に適応した結果ではなく、たたひとつの
目的のもとに増えていったのです。
その目的というのは、地球の環境バランスを整えるということでした。
生命体はよりよい循環を地球上にもたらすために発生し、変化してきました。
植物性プランクトンの死骸を新たな生命発生の土壌とするために動物性プランクトンが発生
したように、すべては生命の循環のために存在しているのです。
わたしが臨死体験の中で見た太古の地球は、植物中心の生態系を維持していました。
その植物の生態系を維持するための役割を担って、動物が発生したのです。
生物にとっては増殖は非常に重要な課題ですが、ひたすら増殖し続けることは、自らの種を
絶滅させることにもつながります。
ある一つの生命体が増えすぎるということは、全体のバランスをゆがめることになるからです。
進化論では、生命体は自らの種をより繁栄させることが可能なように、厳しい自然環境に
適応していくかたちで自らの肉体を進化させていったという言い方をしますが、本当にそうなのでしょうか?
私が見てきた世界は、自らの種を繁栄させるためではなく、地球環境のバランスを整え、
より長く生命が循環しつづけられることを目的に進化していました。
そして種種雑多な生命のバランスを管理するものとして、進化の最終段階で生まれてきたのが
人間だったのです。
生命体のバランスを整えるのは、非常に難しい役目です。
自ら学習し、物事を考え、発想し創造する能力をもつ生命体がどうしても必要となってきたのです。
それはちょうど縁のないお盆の上に置かれたビー玉を落とさないようにバランスを取り続けるゲームに似ています。
お盆が右に傾いたら左側に、左に傾きすぎたら右に戻すといったぐあいで、たえずそのときの
状況や変化に合わせてバランスを取り続けなければならないのです。
わたしは地球の歴史を見ることによって、膨大な意識のなかからこのことを読み取りました。
人類にとっての最大のテーマである「人はなんのために存在しているのか」という問いかけに対する答えを、
わたしはこうして手に入れたのです。
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臨死体験により得られた、進化論への反駁の証言である。
アダムとイブがリンゴを食べなかったら、という話かもしれない。
木内氏は講演の際、いつもいつも繰り返して話しておられる。
「人間の仕事は、地球のバランスを保つことなんです。」
もし人類のDNAに、進化論以外の生存のありかたが記憶されているとしたら、それは人類にとっての、
大きな財産ではないだろうか?
Wiki「木内鶴彦」
小学5年生の時に池谷・関彗星を見て以来、彗星に興味を持つ。
学生時代には天文同好会に所属。卒業後も長野県臼田町(現佐久市)にて天体観測を続ける。
臨死体験者としても有名。
航空自衛隊にて運航管理者(ディスパッチャー)として勤務していた22歳のとき、当時としては大変珍しい上腸間膜動脈性十二指腸閉塞で一度死亡を確認されるも30分後蘇生した。
死後蘇生したことが医師のカルテに記録されている例としては国内で唯一である。
その経過は学会で報告され、本人側の記録も木内の著書として刊行されている。
回復後は、航空自衛隊を退官、彗星捜索を再開する。
コンピュータによる軌道計算と写真乾板による彗星探査が普通である中で、木内は電卓と大型双眼鏡での眼視によって、当時行方不明になっていたスウィフト・タットル彗星を再発見するほか、3つの彗星を発見するなどして、全世界から一躍注目をあびた。
木内の当時の彗星捜索のスタイルは、毎日、大型双眼鏡を八ヶ岳の山中にかつぎ上げ、眼視で観測することが特徴であった。
2008年現在、全国で講演会・観望会を行い、天文や環境問題を説いて回っている。
特に光害と、そこから派生する自然環境破壊を強く訴える。
2008年7月、2003年に出願していた、太陽光を利用した炭素化炉システムの特許が日本をはじめ各国において認可された。
2009年完成を目指して実証試験炉を建設中である。
炭素化炉は、巨大な反射鏡により太陽光を集光し、真空透明容器に入れられた廃棄物等に照射することで処理を行う。
通常の物質は炭素・水素・ナフサなどに分解し、二酸化炭素や有害ガス等は発生しない。
ダイオキシンや化学兵器、爆薬なども安全に処理することができ、理論上は核廃棄物も処理可能であるという。
太陽光により処理をするため、燃料費が不要であり、環境汚染の恐れがない、あらゆるものの処理が可能であることなどが最大の特徴である。 また、生成される炭素・水素・ナフサは高純度であり、産業での利用が期待される。l
略歴
• 1990年3月16日、チェルニス・木内・中村彗星(1990b)発見。
• 1990年7月16日、土屋・木内彗星(1990i)発見。
• 1991年1月7日、メトカーフ・ブリューイントン彗星発見。
• 1992年9月27日、スイフト・タットル彗星再発見。
• 1993年、北海道の北見観測所で円舘金と渡辺和郎が発見した小惑星 (5481) が「木内」(Kiuchi) と命名される。
• 2001年 6月公開の映画 STEREO FUTURE (製作・配給=東北新社 監督:中野裕之)に出演
• 2004年 長野県北佐久郡望月町(現長野県佐久市)に、北八ヶ岳第一天文台を開設。