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Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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インドネシア東ジャワ紀行(2/10) 「スラバヤ上空・・・」

2006-04-18 16:23:00 | インドネシアとバリ島の話
 壊れている街?地球上にあるか?

現代世界には有り得る。
何を以って『壊れている街』と云うか。
人の手で、無作為に開発された街のことを云う。
それは一体どこにあるのか?

ある!

それはインドネシアのジャカルタである。
(以上、私論・・)ジャカルタの壊れた街については、あらためて書こうと思う。

ジャカルタはインドネシア共和国の首都。そのジャカルタから東に向かって空路1時間、バリ島からは西に向かうこと空路45分の距離、東ジャワ州の州都スラバヤに降り立ったときの印象を記している。

東ジャワ州の州都スラバヤ(東ジャワシュの案内は、こちらから入れます)に、初めて降り立ったときの印象を書いている。

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2005-2-28(飴風呂掲載記事)
「大丈夫か?スラバヤの街。 壊れていないか?」 (1)
テーマ:エセ男爵・東ジャワ紀行


(-本文-)

シンガポールから空路約一時間半、、、

(キーーーーン・キーーーーン・キーーーン)・・・

水平飛行・巡航速度を保っていたジェットエンジンのかん高いトーンから、

(ホオオン~ホン ホオオン~ホン ホオオン~ホン ホオン~ホン)・・・

低いノイズに変りはじめた。


「飛行機の運転手は、踏み込んでいたアクセルを少し離したか? 」

「心もち、速度を落としたか・・・」

「ハンドルはうまく捌いているか、切っているか」

「間違ってもバリ島まで暴走したらイカンよ・・・」

「水平飛行は10分そこそこで、バリ島まで行ってしまうから注意して、スラバヤ上空でハンドル切ってよ・・・」

「いよいよスラバヤ到着だな」

着陸前のエンジン音の変化、つまり高音から低音へのエンジン音の変化、それはエンジンの回転が徐々に遅くなりパワーが落ち始めた事を意味する。
いや、パワーを落とし着陸体制に入った証拠である。

「分かりきったことである・・・」

「機内のナビゲーター画面を見れば、それが分かる・・・」

8千メーターを指していた高度が徐々に低下し、今は3~4千メーターまで下がっている。

今度は座席の窓から主翼をみる。
いつの間にかフラップが出ており、これによりジェット機の速度を落としても十分な浮力を確保すべく準備ができている。

「そろそろスラバヤに到着だな・・・」

入道雲ひとつ見えない1999年秋の午後、こうして好天に恵まれたスラバヤへの最初の旅が始まろうとしていた。

いよいよ進行方向の右手下方、ジャワ島が見え始める。

機体の窓から眺める水平線と地上の角度が徐々に変わっている。つまり、ジェット機の高度が下がり、ますます地上が近づいてきた、と判る。

さらに遠望すると、陸と空の合間に山脈が見える。
相当高い山並みと見受けられる。
東ジャワ州には2千メーター級の活火山や休火山がひしめき合っていると聞く。上空から見ると、絶景壮観です。
秒単位で高度が下がれば地上の景色が鮮やかに映り、東ジャワ特有の赤土の地表の一面にちりばめられた民家の屋根が黄土色に統一されているのがくっきりと見え始める。

スラバヤの街の全景が現れる。

「お~、コローニアル風?南欧風の街並みだ!情緒あるね~これ。ウム!」

「そうだ!どこかで見た記憶があるぞ。そう、これ、まるで30年前のジャカルタではないか・・・」

発音すれば「スラバヤ」の音、響き、どことなくエキゾチックである。

穢れなき海、

波打ち際に押し寄せる穏やかな波、

豊かな椰子の葉陰に覆われ、

赤道直下の日差しを和らげる。

昼なお涼しい南国の港町、穏やかな佇まい、、、。

そんなメランコリーな情緒に想いを馳せつつ、ジェット機はますます高度を下げる。

「何だ!これは?」

海岸線に張出したスラバヤ国際空港の滑走路を目の前に、何と波打ち際と陸地の間に敷きつめられた見事な「水田」が視界一面に広がって見えてきた。

「オヌシ、まじめにやってるな・・・」

「豊かな農業、主食のお米を真面目に作っているではないか? インドネシア人はすばらしい!」

我輩の心は初の「スラバヤ訪問」に浮き立っていた。

(実は、我輩の見た「水田」は、そうではなく、エビタだった。つまり海老を養殖する田んぼであった。そしてスラバヤ空港の先ットにあるエビ田は使用済み、放棄されている様子、、、)

「やや?どうなってるんだ?」
「のんきに海老を食し、居酒屋でいっぱい飲んでる間に、無意識状態で?自然破壊しているとは・・・」

えびを食す(我輩も食す!)日本人がインドネシアの海と自然を破壊し、促進しているのだ・・・)自然破壊の問題、あらためて語ろう。

気分を元に戻そう・・・

なつかしの名曲、不朽の名作、『ブンガワンソロ』のメロディーが脳裏に浮かぶ。
これ、口ずさもうとしていたら突然、

ドォ~ン・・・ (ジェット機のタイヤが滑走路に着地した音です)

シンガポールを飛び立ち約2時間、

当たり前であるが、

いや?

ぼんやりしていたら、突然に、
ジェット機はスラバヤ国際空港に滑り込み、無事着陸していた。


<続く>
 
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<画像:インドネシア伝統芸能の「影絵」ワヤンの一こま

ワヤン Wayang

語源は 影 の意

ワヤンクリ Wayang Kulit ・・・・・ 牛皮に透かし細工と彩色をした平面の人形
ワヤンゴレ Wayang Golek ・・・・ 木製の立体人形
ワヤンオラン Wayang Orang ・・・・ 生身の人間が演じる
ワヤントペン Wayang Topeng ・・・ 人間が仮面をつけて演じる

上演の伴奏として ガムランが付属し編成は奏者2~3名から20名を越えることもあり演目によって歌い手が加わる奏者のリ-ダーは ダランと称し物語りの声音を兼務する。特に ワヤンクリ の場合は人形操作の役割が最も重要となる。
物語りの内容は、インドの古代叙事詩ラーマヤナとマハーバラタが中心。ダランの技量により現代風の改変や風刺を加えこの伝統芸能を今日に伝えている。本来の上演目的は 結婚式やイスラム教徒の割礼式など 通過儀礼の余興として行われ主に個人の主催者が依頼し、夜8時すぎから翌朝5時ごろまで続く。。。
(・・上記、引用文・・)