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NFL2010-11シーズン回顧

2011年01月09日 11時37分24秒 | アメリカンフットボール
今シーズンも追いかけるのに忙しくてコメントしたりする暇が全くなかった。ざっとレギュラーシーズンを振り返っておこう。

■NFC West
1. Seattle 7-9
2. St.Louis 7-9
3. San Francisco 6-10
4. Arizona 5-11

下馬評は圧倒的にサンフランシスコだったけれど、シーズン序盤に接戦を立て続けに落として最後までモメンタムをつかむことができなかった。QBの安定感の無さやディフェンスに課題を残した。
17週の直接対決に勝利したシアトルが地区優勝。負け越しでの地区優勝という異例の結果に。この地区だから7勝出来たと言えるチーム力だが、プレイオフ初戦にニューオーリンズを破るのだから驚くばかりだ。
優勝予想に挙げたセントルイスはあと一歩まで迫った。ルーキーQBブラッドフォードを中心に攻撃は徐々に形作られてきたが、チームとしてはまだまだ再建中。でも明るい兆しはある。
ワーナー引退から激しく凋落したアリゾナは復活には時間がかかりそう。ただこの地区は強いチームがいないだけに、QBさえしっかりすれば優勝争いに加わることはできそうだが。

■NFC South
1. Atlanta 13-3
2. New Orleans 11-5
3. Tampa Bay 10-6
4. Carolina 2-14

ニューオーリンズは連覇が期待されたが11勝に留まった。昨シーズンほどの圧倒的な力強さは影を潜め、特に守備の凋落が目立つシーズンだった。
連覇が出来ないジンクス通り、優勝したのはアトランタ。QBライアンはリーグを代表するクラスまで成長した。好守にタレントを擁し、プレイオフのナンバーワンシードを獲得。
優勝予想に挙げたタンパベイは予想外の戦いぶりでプレイオフ進出あと一歩まで迫った。個々の選手は無名ながら二桁勝利は見事。QBフリーマンはNFL若手QBの中でも成長株だろう。
再建中のカロライナは2勝にとどまりリーグ最下位の成績。自慢の守備にも翳りが見えて、HCも解任し再建はリスタートとなりそうだ。

■NFC North
1. Chicago 11-5
2. Green Bay 10-6
3. Minnesota 6-10
4. Detroit 6-10

下馬評が高かったのはグリーンベイだったが、怪我人が多かったこともあり2位止まり。それでもプレイオフ進出は果たした。
優勝したのはシカゴ。DEペッパーズの加入で守備の建て直しに成功し、攻撃もパスはまだ狙い通りとはいかないがそれでもランを中心に安定した。STの強みを活かした戦いも見事。
期待されたミネソタは守備の不振や攻撃のミス多発などで沈んでしまった。昨シーズンはQBファーヴの加入が刺激となったが、今シーズンはチームのまとまりを乱す結果となってしまった。
長期低落中のデトロイトは昨シーズンの全敗からは改善されたがまだまだ上位進出は難しそう。QBスタッフォードは優れた能力の持ち主だが怪我が多すぎる。

■NFC East
1. Philadelphia 10-6
2. N.Y.Giants 10-6
3. Washington 6-10
4. Dallas 6-10

優勝候補に挙げたダラスはチームの規律の無さが改善されず、主力の怪我もあって凋落した。タレントは揃っているが、チームの再建がすんなりとなされるかは未知数。
期待されたワシントンも6勝止まり。HCの意図がチームに浸透するにはまだ時間が掛かる感じだろうか。ただHCが変わってもチームカラーは変わった感じがしないのが気になるところ。
再建に時間が掛かるかと思われたフィラデルフィアはQBヴィック主体の攻撃で地区優勝を飾った。ヴィック次第という攻撃は不安を残すが、今シーズンに関しては魅力的な攻撃だった。
ジャイアンツは10勝を上げながらプレイオフ進出を逃した。守備力の高さやOLの安定により大崩れしないのが強みだが、勢いという点で物足りなかった感じだろうか。

■AFC West
1. Kansas City 10-6
2. San Diego 9-7
3. Oakland 8-8
4. Denver 4-12

優勝候補に挙げたサンディエゴは勝つ試合は素晴らしいが、負けた試合はどうしようもないものでほとんど自滅といった感じだった。HC続投では今後も期待できそうにない。
地区優勝したカンサスシティはラン攻撃力と優秀なプレイコールで勝ちをしっかりと拾っていった。強さよりもしぶとさが目立つ戦いぶりだ。
オークランドは8勝を上げステップアップに成功した。攻守の形がようやく出来てきた感じだが、もっと上を目指すにはまだ足りないものがありそうだ。
エースQBとWRを放出して凋落していったデンバーは建て直しに相当の時間を必要としそう。この2年は何だったのかと言いたいほどだが……。

■AFC South
1. Indianapolia 10-6
2. Jacksonville 8-8
3. Houston 6-10
4. Tennessee 6-10

終わってみればインディアナポリスがいつものように優勝。怪我人も多く、決して好調ではなかったが勝つべき試合をきっちりと勝つあたりはさすが。
開幕戦でインディアナポリスを破り、勢いを得たかに見えたヒューストンは守備の弱さが改善されずに6勝に終わった。ラン攻撃が良くなったと思ったらパス攻撃が低調だったりとなかなか難しい。
優勝争いに加わったジャクソンヴィルはランを軸にいい攻撃を見せたが力不足は否めない。特に守備は建て直しが急務だろう。
QBヤングの怪我がチームを左右するテネシー。バックアップのQBコリンズも一昨年のような良さがなく、チームは勢いに乗ることなくシーズンを終えてしまった。

■AFC North
1. Pittsburgh 12-4
2. Baltimore 12-4
3. Cleveland 5-11
4. Cincinnati 4-12

下馬評の高かったボルチモア。QBフラッコは悪くはないが試合展開をブレイクする力まではない。そろそろ守備に翳りが見えてくるかと思われたが今シーズンも高い守備力は健在だった。
そのボルチモアを上回ったのがピッツバーグ。シーズン前はQBロスリスバーガーの出場停止などで不安視されたが、それが結束を固めた感じ。SSポラマルが怪我がちなのが不安材料。
5勝に終わったクリーヴランドだが、ニューオーリンズ、ニューイングランドを破り驚かせた。QBマッコイ、RBヒリスと若いタレントが出てきたのは明るい材料。ただ最後は5連敗で終わってしまい尻すぼみだったのが残念。
WRオーウェンスを獲得して話題を振りまいたシンシナティだが、シーズンは見せ場なく終わった。QBパーマーに全盛期のキレがなくなったのが心配だ。

■AFC East
1. New England 14-2
2. N.Y.Jets 11-5
3. Miami 7-9
4. Buffalo 4-12

積極的な補強が目立ったジェッツは11勝を上げてプレイオフ進出も果たした。QBサンチェスは昨シーズンよりは成長しているが、まだ物足りない状況。RBトムリンソンが予想外の復活でチームを牽引した。
プレイオフナンバーワンシードを獲得したのはニューイングランド。シーズン前は力の衰えを指摘されたりもしたが、それらを吹き飛ばす内容だった。
QBの故障に泣いたマイアミは、上位2チームに対抗するだけの力はなかった。QBヘニではこれ以上は難しいかもしれない。
長期低迷中のバッファローはいまだ再建の兆しが見えてきていない。チームの強みがまだ作れていないだけに、まだまだ時間が掛かりそうだ。




応援していたチームがことごとくプレイオフ進出を逃してしまったので、退屈なポストシーズンとなってしまった。ニューオーリンズが負けたこともあり、スーパーボウルはニューイングランド-アトランタというナンバーワンシード同士になりそうに思うがどうだろう。