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本屋とは本を買いに行く場所ではなく、本と出逢いに行く場所である

2010年11月24日 22時35分16秒 | 日記・エッセイ・コラム
「本屋とは本を買いに行く場所ではなく、本と出逢いに行く場所である」という言葉は本屋巡りをしていたときに思いついた言葉。勇んでTwitterに書き込んだけれど全く反応は無かった……。

それはともかく。

子供の頃から本屋に入り浸っていた。当時は立ち読みがごく普通に出来たので、夏休みなんかは一日中本屋にいたくらいだ。
その後も、とりあえず本屋に入るという行動は変わらず、特に欲しい本がなくてもざっと棚を見渡すのが当たり前。一日に何軒かの本屋をハシゴするのも常だった。

本や雑誌を購入するのを自重するようになって徐々に本屋通いが減り、最近ではすっかり本屋で本を買わなくなってしまった。古本屋も昔からよく利用していたが、近所の店が畳んでしまって以来、たまに「まんだらけ」に行くくらいになっている。

新刊の購入はもっぱらAmazon。無料配送になって近所の本屋に入荷していそうな本でもAmazonを使ってしまうことも増えてきた。

本屋を舞台にした大崎梢の「成風堂書店事件メモ」シリーズや、出版社の営業の姿を描いた同著者の「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」シリーズを読むまでもなく、小規模な書店の経営状況の厳しさは新聞などでも取り上げられたりして知っている。知っていてもなお、つい利便性の誘惑に負けてしまうわけだが。

コミック専門店などを除くと、本屋がなかなか「本との出逢いの場」になっていないのが一因かもしれない。日々、膨大な数の新刊が発売される状況で、限られたスペースの中に出逢いを求めるのが難しくなっているのは間違いないだろうけれど。