べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

過ぎ去ったとき

2007年04月11日 22時11分38秒 | 慕情

おなじ空の下に生きていながら
ぼくはあなたの暮らしを知らない

おなじ時間(とき)を過ごしていながら
ぼくたちはそれぞれの路を歩んでいる

おなじ季節を感じていながら
あなたには心をゆだねる相手がほかにいる

でも
ぼくは知っているのです
あの頃あなたの
いちばん美しかったときを









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