べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ささやかな願い

2009年12月03日 21時29分00秒 | 哀愁

優しさをください
ほんの少しばかりでいいんです
たとえその場凌ぎでもかまわない
ほんのひと時
ひび割れた心が癒されるのであれば
ただそれだけでよいのです

想い出をください
たとえそれが
痛みをともなうようなことであったとしても
時が過ぎれば
その傷跡でさえ愛おしく
ときおりふれてみることができるのですから

囁いてください
わたしの耳もとでそっと
たとえそれが
偽りの言葉でもかまわない
その嘘を胸にわたしはきっと
微笑みながら死んでいける




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2 コメント

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共感します(゜-Å) (チャイ)
2009-12-04 14:46:14
数年前は、毎日こんな気持ちで生きてました。

哀しみは辛いけど、
でも、それに浸っていたい自分がいるのも事実なんですよね…。

幻に縋って生きる。
それも一つの美学じゃないかと私は思ってます^^
今も現在形で、幻の中に生きてるようなモンですもの(*^▽^*)ゞ
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チャイさんへ (べそかきアルルカン)
2009-12-04 22:58:32
もう辛い季節は通り過ぎたんですね。
よかった、よかった。
いろいろと紆余曲折があってこその人生ですもんネッ。
ボクなんて1年365日、ず~っとこんな調子ですけど、なんにもないより良いかなぁ・・・なんて
返信する

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