べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

C'est la vie

2022年06月25日 20時31分37秒 | 慰め種


日記をつけようと思い立ち
真っ新なノートを手にいれた
けれど書き残すほどのことがなにもなく
ひっそり途方に暮れている
C'est la vie

土砂降りの雨の中
傘もささずにさまよった
とても愉快な気持ちでいたのに
夜になって熱が出た
C'est la vie

話があるのというから
いそいそ出掛けていったのに
いい加減つきまとわないでとなじられた
そんなつもりは微塵もないのに
C'est la vie

散歩の途中みつけた路辺の花
翌日ふたたび訪ねてみると
すでにだれかに摘みとられたあとだった
あんなにつつましく咲いていたのに
C'est la vie

大泣きしている自分を
滑稽だと思っている自分がいる
笑っている自分を
可哀想にと眺めている自分がいる
C'est la vie

眠り薬をたくさん飲んで
果てない眠りにつくつもりが
夜明けととも目が覚めた
しかも気分はいとも爽快
C'est la vie

近道をしようと思って路地をゆく
そうしてようやくたどり着いた先は
袋小路のどん詰まり
あげく方角さえも見失う
C'est la vie

それが人生
人生なんてそんなもの
なるようになるさそれだけのこと
運が悪けりゃそれまでさ
C’est comme ca





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