べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

雨粒

2024年05月26日 20時09分11秒 | 慰め種


雲のすき間に
わずかながら光が射して
空から雨の
最後のひと粒が落ちてきました
その雫には世界が映りこんでいて
とてもきれいなものでした
けれどそのことに
気づくものなど誰もいません
美は世界の細部にまで
いきとどいているというのに
そのわけを知るものは
誰ひとりいないのです



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