べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

星々の瞬きがあんなにも美しいのは

2007年01月11日 21時32分23秒 | 叙情

ともあれ青空というのは
闇をすっかりおおいかくしてしまうものなので
ぼくらはきれいに晴れわたった空をながめて
思わずほっとため息をついたりなんかしてしまう
けれどもうってかわって夜空はというと
闇の深さと広がりを
つつみかくさずさらけだしているものなんだね

星々の瞬きがあんなにも美しいのは
何万光年もの時をへだてているから?
ぼくらは小さな幻の光を見ているだけで
きらめきの実体など
もうそこにはありはしないのかもしれないね
ほら のぞいてごらん
天体望遠鏡のレンズの底に
心の闇がはりついているよ



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