べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ささやかだけれど叶いそうもないこと

2006年12月24日 13時00分03秒 | 慰め種

小さな部屋
やわらかな灯り

座り心地のよい椅子
読書するかたわらには
老いた犬が寝そべっている

窓辺の一輪挿し
ひかえめに揺れる
名も知らぬ野の花

つつましい食事と
あたたかい飲みもの

ゆるやかに流れゆく時
静かでおだやかな美しい生活

なにもないのに満ちたりた日々


                            

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