べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

silent night , holiy night

2006年12月22日 22時22分30秒 | 慰め種

秘められたあなたの苦しみを
わけてください
ともに堪え忍びたいのです


枯れ果てたあなたの悲しみを
わたしにそそいでください
ともに涙を流したいのです


夜の闇の底から舞い散る綿雪のはかなさの
なんと美しいことでしょう
静寂をついて鳴りわたる鐘の音の
なんとおだやかなことでしょう
たとえ小さなろうそくの灯りでさえも
ときとして思いがけない温もりをもたらしてくれるものですね
とめどなく溢れだす苦悩にうち震えながらも微笑を浮かべて
それでも人生は美しいと言葉にできるそんな日が
ときにはあっても良いではありませんか


星々もそっと息をひそめる静かな夜
ささやかな安らぎと小さな幸せをすべて分かちあいたいと
だれもが願う特別な夜


あなたの抱える重荷を
わたしにも背負わせください
今宵は祝福された特別な夜なのですから


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