べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

あるがままをうけいれて

2007年01月21日 13時32分43秒 | 叙情

わたしは祈りたいのです
ひざまずき
深く頭(こうべ)をたれて
わたしは祈りたいのです
とくべつな誰かにというのではなく
とにかくわたしは祈りたいのです
悲しくなるほど荒んではいるけれど
それでいて泣きたくなるほど美しい
あるがままのこの世界に

わたしは祈りたいのです
まぶたをとじ
胸もとで両の手をあわせて
わたしは祈りたいのです
とくべつ何かをというのではなく
とにかくわたしは祈りたいのです
果てしない苦悩にさいなまれはするけれど
それでいてうっとりするほど慈愛に満ちた
あるがままのこの世界に




☆絵:アルフレッド・ゴッケル
  にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 灰色ロバと野の花 | トップ | 許されない想いを抱いて過ご... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

叙情」カテゴリの最新記事