銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ファミリービジネス

2007-06-15 01:17:11 | は行
今宵の友は1989年制作の「ファミリービジネス」
未だに犯罪にスリルを感じるショーン・コネリー、息子の為にと好きでもない仕事に従事するダスティン・ホフマン、親の轢いたレールに縛られるのが苦痛になったマシュー・ブロデリックが三世代の親子となり、各々の姿を描くファミリー・ドラマ。

過越の祭の夜、ヴィトー(D・ホフマン)は、妻の実家で食卓を囲んでいた時、息子アダム(M・ブロデリック)にジェシー(S・コネリー)から警官を殴って留置場に入れられているので保釈金を用立てて欲しいといった内容の電話が入ったことでアダムが自分よりジェシーの生き方憧れて内緒で連絡を取り合っていた事を知る。そしてアダムは100万ドルの儲け話を親子3代で実行したいと切り出すのだが・・・という設定。

S・コネリーが歳はとっても自由奔放さは健在といった快男児を、D・ホフマンが息子であり父であるという微妙な立場にいる実直な男を、M・ブロディックが親の庇護からの独立を目指す青年を各々の名演技でこなしていて、単体では魅力のある人物像なのだが、どうも映画全体としては焦点がボケていて、親子愛を描きたいのか、犯罪を描きたいのか中途半端になってしまっているのが残念。キャスティングが良いだけに脚本が・・・苦笑。
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