銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

コラテラル・ダメージ

2007-06-04 01:25:32 | か行
今宵は2001年制作の「コラテラル・ダメージ」
公開が“9.11” の影響で半年延期になった作品。だが、テロに対して強いメッセージ性を持っている訳ではなく、アーノルド・シュワルツェネッガーのアクションもの。ただし、テロの誘発する要因は合衆国にもある、と皮肉なメッセージは伝わる。

LAの消防隊長のゴーディー(A・シュワルツェネッガー)は、テロリスト“ウルフ” による爆破テロの巻き添えで、妻と幼い息子の命を目の前で奪われてしまう。失意のどん底に落ちながらも、CIAやFBIの犯人逮捕に望みをかけていたが、政府は国益を優先し、妻子の死を“コラテラル・ダメージ=目的達成のための仕方の無い犠牲” と扱おうとする。ここに至り、ゴーディーは自らの手で犯人を捕まえると決意し、単身コロンビアに乗り込む、といった展開。

政府さえも迂闊に手を出せないゲリラ組織に、単身で戦いを挑むという荒唐無稽ながらも、その展開の良さでついつい観てしまう作品。本作でのシュワルツェネッガーは消防士役ということもあり、銃等は使用せず戦っていくのだからすごいw “9.11” 以前だったら単なる娯楽映画だったけど、今だと何かしらのメッセージをつい探してしまう作品(苦笑
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