前にも述べましたが、私は、世の中には自分の居所を探している、本来の自分に戻れる場所を探している人が多く存在している。そして、そのような人がハングとめぐり合えれば、その人は確実なお客様となってくれる…。と、このブログで書きました。
ハングをするために山に通ってくるお客様は、「飛ぶ」という、一般の生活では体験できないことに希望を持ち、そこに自分自身の「自由」を見つけていると思います。
そして、そんな浮世離れした世界の中で、そこで出会う人たちとも親しくなり、その場所に「自分の世界」、「自分の居所」を作り出しているといえると思います。
イントラはそのことを理解してあげ、お客様の心が休まるような場所、そんなところを提供していかなければいけないと私は考えています。
このことは、とても重要なことだと思えるのです。
しかし、正直きついことを言ってしまうのですが、今の日本のハングのスクールを見てみると、長年スクーリングをしていく中で、いつの間にか、本来は「お客様の居心地の場所」だったはずが、イントラも気づかないうちに、「イントラ自身の居心地の良い場所」に傾いていっている。そんなスクールも存在しているように思えるのです。
このことには、今一度注意が必要だと思うのです。
イントラが元気ならば、確かに、親しいスクール生などは来てくれると思います。
しかし、ハングの窓口を広げる、人口を増やしてこのスポーツを活性化することを目的とするならば、「お客様が居心地の良い場所」にすることを最優先に考えていかなければいけないと思います。
お客様が居心地がよければ、毎週山に通ってきてくれるようになる。→毎週来てくれれば、お客様同士で飛びの話が盛り上がる。→話が盛り上がれば、自分も新しいグライダーがほしくなる…。
こんな連鎖が出来上がってこそ、初めてスクールの経営は安定し、そして、お客様も週末を有意義に楽しむことが出来るようになると思うのです。
いま、ハング界は、一時に比べかなり縮小された世界になってはしまいましたが、今からでもみんなが努力していけば何とかなるかも知れません。
なんといっても、人類が空を飛ぶ夢は、歴史の中でずっと存在し続けているのですから…。