映画 Ｊ・エドガー

誰よりも恐れられ、誰よりも崇められた男。
男の名は、Ｊ・エドガー・フーバー［ＦＢＩ初代長官］

８人の大統領が恐れた男は、アメリカ中の秘密を握り、
国さえも動かしていたという事実をまるみは知りませんでした。
20代でＦＢＩ前身組織のトップとなり、
50年間死ぬまで長官であり続けたのです。

その長官を演じるのが、レオナルド・ディカプリオ。
20代から77歳までを特殊メークで熱演、
実力派スターぶりを見せてくれます。

今日では当たり前とされる科学捜査の基礎を確立、
犯罪者の指紋管理システムも作り、
ＦＢＩを子どもたちの憧れの的にまでしたのも
Ｊ・エドガー・フーバー。

猛スピードで出世しましたが、
憎まれ役であり胡散臭さも感じる男。
アメリカを裏で支配したともいえる絶大な権力を持つ男。
母親の影響大、スキャンダラスな人生も含めて、
近代アメリカ史に深く関わる人物の驚きの人生に目が離せません。

公私共に側近に「ソーシャル・ネットワーク」で双子を演じた
アーミー・ハマー、イケメンも老いては不気味が残念。
専属秘書にナオミ・ワッツ、母親にジュディ・デンチ。
今回もクリント・イーストウッド監督の探究心には脱帽デス。

シネ・リーブル池袋

２０１２．１．３０