早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

美 味/幼い頃の思い出

2017年08月14日 | 美味

「やなにでも行くか」
父の言葉にいつも飛び上がって喜んだ幼少時代
「やなに行きたいなあ…」そう言い残して亡くなった祖父
妹のお見合い相手に初めて面通しされたのもここ。
幼い娘はパンツ1枚で鮎の真似をして水に打たれて歓声を上げていました…

私の記憶の中にしっかりと刷り込まれたこの場所は
熊本市より南に下ること約30分の上益城郡甲佐町(こうさまち) 
町営のここ「やな場」は鮎料理の老舗です。



両親を連れて約20年ぶりの訪問 
竹で組まれた簀(す)と言われる仕掛けで鮎を捕る方法が「梁(やな)漁」
もう400年もの歴史があるそうで
私たちはただこの場所を「やな」と呼んで親しんでいました。

結構な音響で響き渡る水の音
耳から入って脳の中でいっぺんに記憶が呼び覚まされて行きます。



ここに娘は寝っころがってたんですよ(笑)
みるみる鮎が落ちてきてたんですが
この日はついに1匹もかかってきませんでした…



昔のままの客室 
川を渡る風が暑いながらも心地よかったですが
今ではクーラーの入った部屋も用意されて
こっちに座る人も少ないようです。



料理はもちろん鮎ずくし



このセットで鮎が4匹堪能できます。 
そんなわけで私は大の鮎好き!



部屋の窓から見た裏手の風景 
幼い娘の、幼い私の遊ぶ声が聞こえて来るようです。
人生ってこの川の流れのように早かった気がします。



胸に沁み入るひとときは値千金 
心をひとかけら置いて帰る事にしました。



 

甲佐やな場 http://www.town.kosa.kumamoto.jp/q/aview/120/430.html 


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2 コメント

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Unknown (きなこママ)
2017-08-18 21:27:39
どこの有名料亭?と思わせるしつらえですね。
「町営の」で、びっくらこいてしまいました。
公営のとこって、味はとにかくとして
ごくごくありきたりな店構えでごめんね、ってイメージですものね。
やっぱり、美味しい物に素敵な雰囲気は大切!

次の次の、どんどん先の世代にも、この素敵な場所の思い出が受け継いでいけますように。
そういう自然のある日本でありますように。
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Unknown ()
2017-08-19 08:02:42
以前は入札制で営業を決めてたみたいだけど
ここ30年ほどは完全町営
6月から11月の営業なんだけど
いつもいっぱいの人気店です。
久しぶりに行ったら竹を使った器なんかになって
少々おしゃれになってましたが
そこそこ田舎臭いところがステキなんだけどなあ…
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