「やなにでも行くか」
父の言葉にいつも飛び上がって喜んだ幼少時代
「やなに行きたいなあ…」そう言い残して亡くなった祖父
妹のお見合い相手に初めて面通しされたのもここ。
幼い娘はパンツ1枚で鮎の真似をして水に打たれて歓声を上げていました…
私の記憶の中にしっかりと刷り込まれたこの場所は
熊本市より南に下ること約30分の上益城郡甲佐町(こうさまち)
町営のここ「やな場」は鮎料理の老舗です。
両親を連れて約20年ぶりの訪問
竹で組まれた簀(す)と言われる仕掛けで鮎を捕る方法が「梁(やな)漁」
もう400年もの歴史があるそうで
私たちはただこの場所を「やな」と呼んで親しんでいました。
結構な音響で響き渡る水の音
耳から入って脳の中でいっぺんに記憶が呼び覚まされて行きます。
ここに娘は寝っころがってたんですよ(笑)
みるみる鮎が落ちてきてたんですが
この日はついに1匹もかかってきませんでした…
昔のままの客室
川を渡る風が暑いながらも心地よかったですが
今ではクーラーの入った部屋も用意されて
こっちに座る人も少ないようです。
料理はもちろん鮎ずくし
このセットで鮎が4匹堪能できます。
そんなわけで私は大の鮎好き!
部屋の窓から見た裏手の風景
幼い娘の、幼い私の遊ぶ声が聞こえて来るようです。
人生ってこの川の流れのように早かった気がします。
胸に沁み入るひとときは値千金
心をひとかけら置いて帰る事にしました。
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「町営の」で、びっくらこいてしまいました。
公営のとこって、味はとにかくとして
ごくごくありきたりな店構えでごめんね、ってイメージですものね。
やっぱり、美味しい物に素敵な雰囲気は大切!
次の次の、どんどん先の世代にも、この素敵な場所の思い出が受け継いでいけますように。
そういう自然のある日本でありますように。
ここ30年ほどは完全町営
6月から11月の営業なんだけど
いつもいっぱいの人気店です。
久しぶりに行ったら竹を使った器なんかになって
少々おしゃれになってましたが
そこそこ田舎臭いところがステキなんだけどなあ…