small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

乱歩<恋

2009年11月08日 | 私の感じたこと
実は、結構文学少女でした。
江戸川乱歩も貪り読んだ作家の一人。
薄気味悪い、ミステリー、変態作家ってイメージだけど・・・

そんな乱歩満載の大乱歩展を友人と見に行きました。
収集癖、マメさ、几帳面さ・・・やはり変態。
その一方で、ミステリー作家の第一人者であり、兄弟と本屋を経営し、ヒッチコック監督と親交し、後に続く作家を励まし続けた立派な方でした。

一緒に行った友人は乱歩どころではない様子。
どうやら恋をしているよう
もう彼のことしか考えられない。
すごく楽しいけれど、自分がなくなるようで怖い。
自分のことより彼のこと。
そんなことを話す彼女は女子そのもの

そうだった、そうだった。
恋する気持ちって、随分遠くに忘れてた。
恋愛ってエネルギー。
どんなに寝なくても、どんなに動き回っても、どこからかエネルギーが溢れ出す。
あのエネルギーって何だ?
以前の私は恋をすると、ラテン女に変身。
パッと一瞬だけ燃え上がる。
その分、冷めるのも早い。
そんなことを思い出しながら、彼女の話を聞いた。
恋することは素晴らしい。
だけど、自分を相手に委ねることは危険。
恋愛って自己満足になったり、エゴ(自意識)のぶつけ合いだったり、自分の存在価値を高めたり・・・
最初の熱い想いが冷めたときに本当の恋愛かも。
自分のエゴと格闘していた私にとって、恋愛は何だか縁遠い。
お互いに自分の足で立っていながらも支え合う。
そんな関係が、今の私の理想かもしれない。
といいながら、次の恋でもラテンぶり発揮か・・・
影から彼女の恋を応援します。

恋話に夢中で乱歩展へ行ったことなんて、すっかり忘れてしまった私たちであった。

最新の画像もっと見る