終了間際、劇的なルーカスの逆転弾で4-3と見事逆転勝利!!打ち合いなら負けない。メルボルンビクトリーを下して遂にこのグループ首位に立った。
そして、この日集まって頂いた日本からの皆さん、現地在住の日本人の皆さん、ガンバを応援して頂いたアンチメルボルンの皆さん、本当にありがとうございました。
ブリスベン経由で14時間、21時半に成田空港を出発してから、メルボルンはタラマリン空港に着いた時には時計は午前11時半になろうとしていた。空港とサザンクロス駅を直結するスカイバスに乗り、メルボルン市内へ。駅構内までさしかかるとこの日の戦いの舞台となるテレストラドームが眼前にそびえる。決して気分が高揚していた訳ではなかったが、ブリスベンまでの区間の間、映画に夢中になってしまい、あまり機内でもぐっすり眠ることができなかった。しかし、長い距離と時間を経て到着した時には、この移動を過酷なスケジュールの中でこなす選手たちの苦労を実感した思いだった。これで水曜と土曜の公式戦スケジュールはしんどすぎる。そんな思いが極めて自然に頭をよぎる。しかも、試合後深夜0時の便で、すぐに帰国できるために選手たちはキャセイパシフィック航空を利用し、香港経由で来たようだ。その代償は18時間に及ぶ所要時間となったわけだが、我々も含めて、これだけの労力をかけてやって来たメルボルンで負けて帰るわけにはいかない。
試合まで十分に時間があるので、まずは宿を探すことに。サザンクロス駅から市街地が広がるメルボルンシティ中心部は徒歩圏内で、たくさんのホテルがある。何軒か料金を確認しながら、サザンクロス駅近くのバックパッカー宿に決めた。3泊のシングル利用で180オーストラリアドル。ベッドと椅子ぐらいしかない簡素な部屋で、トイレとシャワールームは共同だが十分だ。メルボルンで合流した仲間と市街地を散策し、開門時間まではまだ時間があったが、少し早めにドームへ向かった。
市街地を歩いていると、多くの現地人が声をかけてくる。こちらが、それなりのサポーターらしい格好だったのも影響してか、メルボルンサポーターが「俺達が5-0で勝つぜ」なんていうちょっかいをかけてくる。日本語を話せる者もいたりで、なかなか面白い。そして、ガンバのユニフォームを着たブリスベン在住の日本人男女にもバッタリ会って、試合での賛同を約束してくれたのであった。
開門時間には早いが、チケット購入。チケット売場の上にはPanasonicのビジョンが。チケットは20オーストラリアドルだが、事前にチケットマスターで購入してしまうと24オーストラリアドルと料金に開きがある。幾つかランクがあって、最も下のランクは「GENERAL」。1階ならば「LEVEL1」という形になっている。我々の入り口はGate7。開門を待つ間、最初は3人で談笑しながら、徐々に集まってくるG大阪サポを集めていく。やはり、現地で英語を学んでいる日本人であったり、ワーキングホリディでここに来ている者だったり様々。現地在住の中国人まで応援に来てくれた。
そこそこ集まったところで、スタジアムに入る。日本から駆けつけたサポーターはおよそ20人ぐらいだろうか。しかし、現地在住の日本人の方々がどんどん増えてくるのが実に心強い限りだった。テレストラドームは日本で言えば日産スタジアムに似ている。本来オージールールズの拠点。球形のピッチが広がるためにどのサイドからもサッカーのピッチにはかなりの距離が開いてしまう。陸上トラックがあるイメージに近い。しかしながら、ゴール裏の1階席は実にフラットで見にくい位置だった。
スタジアム自体は素晴らしい造りだ。アクセスも文句なく、フードコーナー等も充実している。3階形式のスタンドは、もちろん全席独立型折り畳み席で、これでサッカー専用なら間違いなく世界でも屈指のスタジアムだったろう。
開門時刻の定刻通り、準備を進めたのだが、実はここでかなり運営側と揉めることとなった。(概要はJ’sGOALの【レッツゴーACL】南半球のアジア・メルボルンでのG大阪サポーターレポートを参照)今回の試合に関してはG大阪サポーター用にビジター席を用意していたとのことだが、準備段階でそれを我々は知らされていなかった。また、G大阪を通してもその通達などはなく、いたって普通にアウェイゴール裏に陣取ったつもりであった。しかし、キックオフ約1時間前、続々と入ってくるメルボルンサポーターの様子がおかしい。そして運営側が“ビジター席に移って欲しい”にと言ってきたのだった。一般的に日本ではアウェイ側とされるサイドも、ここではメルボルンのサポーターの“定住地”だったのだ。後で聞いた話では、やはりかつてメルボルンにあった(現在もあるのだが)2チームのサポーターが現在も分断して分かれて応援をしているらしい。横断幕等の準備を既にしていた我々は一旦それを拒否したが、仕方なしにキックオフ20分前ほどにメインスタンドコーナー側のビジター席に移ることに。“ここは俺たちの場所だ”と言わんばかりにメルボルンサポーターの強烈なブーイングを浴びながら、すぐに移動したが、これが我々サポーターを一つにしてくれたのは間違いない。「絶対にあいつらには負けない」というその思いが一つになった。そんな中、時間的にも横断幕の移動は諦めざるを得なかったのが、極めて残念だった。
このエリアの取り決めに関しては、我々もまた認知に乏しかった非を認めざるを得ない。ただ、ここで運営側も非常に対応が“いいかげん”だったのが、既に我々が移れと言われているエリアにも観客が座っていたことだ。このテレストラドームはカテゴリー問わずまさかの全席指定なのである。我々が発券されているチケットが全員同じところとは限らなかった。つまりG大阪サポにも関らず、ビジター席以外のエリアでチケットを発券されている者もいたのである。ここをある程度の“黙認”しなければどうやってまとまって応援するのか?というところだが、そこは運営側が何とか我々にまとめたスペースを与えてくれた。いろんな面でアウェイの洗礼を受けた格好となったキックオフ前であった。
結果とゲームに関しては、日本でテレビ観戦された皆さんの方がよくご存知だろう。と言うのもコーナー側のビジター席は大変見易い場所だったが、ほとんどゲームを観ていない。4得点のうちの2点しかその瞬間は見ていない。本当にコールリーダーは大変だなとつくづく感じた。帰国してからゆっくり録画をチェックしたいと思う。しかし、この日駆けつけてくれた多くの現地在住日本人の方々の協力もあり、G大阪を勝たせることができたと思う。ルーカスの決勝点は本当に感無量の瞬間だった。昨夜一丸となった約200人の力と日本から中継を観ながら声援を送ってくれた方々の力で完全アウェイの“ヤマ場”を越えることができた。
このままアジアの頂点を狙おう。
メルボルンビクトリー諸君、そしてそのサポーター諸君、23日には大阪で待っている。万博では、テレストラでは無いようなメンバー紹介を試合前にきちんとするし、マッチデープログラムの監督とコーチ陣の名前がそっくりそのまま全南の監督とコーチ陣になっていることはないからご心配なく。あの誤植は堪えた。
君たちは現地からほとんど来ることはないと思うけど。シドニーFCサポの方はホーム側にお回りください。
J’s Goalにも脚さん、パパさんの勇姿がたくさん写ってました。ちなみにゲキサカにもウナギさん・母さんたちが写ってました。皆さんの熱気がアウェーでの劇的逆転勝利へとチームを導いたと思います。
僕も今週末に引越しし、これから万博でのACLに参戦できますので宜しくお願いします。
ではまたゴール裏で会いましょう!
チラっとJ's GOALで見てましたが、そんな
揉め事があったんですね。海外AWAYならではの事
でしょうが、そこを一つにしての応援によって
勝ちを得られたことは、感慨深いでしょう。
あの試合を現地で見られた方々、間違いなく
“勝ち組”です。13日は万博へ行きますので、
またお会いしましょう。
コメントありがとうございます。
本当に一つになりましたね。
こちらの皆さんには感謝の気持ちで一杯です。
また、万博でお会いしましょう!