脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

若き虎たち、ベスト8出揃う

2010年01月04日 | 脚で語る高校サッカー
 全国高校サッカー選手権大会も3回戦が終了し、ベスト8が出揃った。

 広島観音(広島)、矢板中央(栃木)、ルーテル学院(熊本)、山梨学院大付(山梨)、関大一(大阪)、藤枝明誠(静岡)、青森山田(青森)、神村学園(鹿児島)の8校というのはフレッシュな顔ぶれになったのではないだろうか。
 昨年の広島皆実の快進撃が記憶に新しい広島勢は5大会連続でベスト8を手中に収めている。Aブロックの広島観音の躍進にも期待が懸かるところ。2試合連続のクリーンシートは安定感の証拠か、この勢いで2年連続の広島勢の優勝なるかといったところだ。
 Bブロックでは、作陽をPK戦で振り切って伏兵・矢板中央が初めてとなる8強に名乗り出た。その粘りと運でベスト4を狙いたい。

 日章学園を下したCブロック・ルーテル学院の強さは本物。初出場の際に彼らの試合を観戦したが、その前々回大会では埼玉栄に僅差で敗れた。やはり中高一貫での育成が功を奏しているのだろうか、2度目の出場ながらその戦績からブラッシュアップが感じられる。
 Dブロックは、強豪・野洲(滋賀)を初戦で破った勢いそのままに山梨学院大付が前橋育英を破った香川西(香川)すらも撃破。ルーテル学院との準々決勝でその真価が問われそうだ。

 八千代(千葉)を破ったEブロックの関大一の健闘は大きなサプライズ。唯一残っている関西勢としてその意地を見せて欲しいところ。準々決勝で迎える藤枝明誠は強敵だが、八千代を破った実力がフロックでないことを証明したい。
 その藤枝明誠も初出場ながら初戦の徳島商(徳島)戦をPK戦までもつれながらも乗り切った勢いが出ている様子。Fブロックの本命だった国見を破った強さを準々決勝で更に見せつけたいところだろう。

 Gブロックの青森山田は9大会ぶりのベスト8で名門復活といきたいところだ。対するは超攻撃サッカーを体現する神村学園。U-17代表の柴崎を中心に最大の強敵を打ち破れるか。その神村学園もこの8強の中では優勝候補名高い。ここで足元をすくわれている場合ではなさそうだ。

 イングランドでもFAカップ本選3回戦が行われている。国内外問わず新年のサッカーシーンは今年も不変だ。