脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

関西王者初戦飾れず -地域決勝 鹿児島VS三洋洲本-

2009年11月21日 | 脚で語る地域リーグ
 Dグループ1日目第2試合では、九州リーグ2位のヴォルカ鹿児島と関西リーグを制した三洋電機洲本がマッチアップ。前後半と互いの持ち味を発揮した面白い試合となったが、1-1のまま90分では決着がつかずPK戦に持ち込まれた試合は8-7で鹿児島が何とか勝利した。
 この結果、PK勝利の鹿児島には勝点2ポイント。PK敗戦の三洋洲本には勝点1ポイントが付与されることとなった。

 
 前半から宇都のポストプレーを起点に攻撃を仕掛ける鹿児島。

 
 関西王者の三洋洲本は押し込まれる展開。
 しかし、守護神・浅野がファインセーブを連発して盛り上げる。

 
 宇都と共に前線でくさび球を捌いてチャンスを作った辻。

 
 加えて鹿児島は中盤の底から諏訪園が好パスを連発する。
 かつてはFC東京に所属していた。

 
 
 鹿児島は38分に再三サイドを突破していた豊滿が決める。
 理想的な時間での先制点。彼も前所属はヴィッセル神戸だ。

 
 
 しかし、後半は三洋洲本が攻勢に転じて試合を優勢に進める。
 途中出場のMF井上が好プレーで流れを引き寄せた。

 
 三洋洲本のゴールが遠い。1点差のまま時間だけが過ぎゆく。

 
 87分に得たゴール前のFKのチャンス。
 キッカーはKSLでも3得点3アシストの稲垣。
 誰に合わせていくのか。

 
 このFKに左サイドバックの太田が見事に頭で合わせる。
 土壇場で三洋洲本が同点に追いつく劇的な展開。

 
 90分の試合後すぐにPK戦へ。
 しかし、三洋洲本は8人目のキッカーが失敗。

 前後半で全く両者の勢いが変わり、両チーム共に互角の戦いぶりを見せた試合だった。特に後半の三洋洲本の巻き返しぶりは素晴らしかった。何より攻勢に転じることができた彼らの得点が遅かったことが悔やまれる。前半に中盤のスペースが空いてしまい、鹿児島にそこを狙われてしまった。

 しかしながら、PKまでもつれた両者の間は勝点1ポイントの差。拮抗したこの試合に相応しい結果であろう。明日は鹿児島が金沢と、そして三洋洲本が徳島セカンドと対戦する。
 ちなみに今日90分勝利の金沢は、明日鹿児島に90分以内で勝利し、三洋洲本と徳島セカンドの試合で徳島セカンドがPK勝ちを収める展開になった場合、1次ラウンド突破が早々と決まることになる。

主役は山雅だけじゃない -地域決勝 金沢VS徳島セカンド-

2009年11月21日 | 脚で語る地域リーグ
 いよいよ開幕した今季の全国地域リーグ決勝大会。21日より3日間で行われる各4会場4グループの1位チームが来週松本・アルウィンで行われる決勝ラウンドへ駒を進める。そこで結果を出せばJFL昇格の道が見えてくるというわけだ。

 高知県立春野総合運動公園ではDグループのツエーゲン金沢(全社枠)、ヴォルカ鹿児島(九州2)、徳島ヴォルティス・セカンド(四国)、三洋電機洲本(関西1)の4チームによって1次ラウンドの戦いが始まった。

 
 
 第1試合は、地域決勝初進出の金沢が徳島セカンドを相手に3-1と快勝。北信越リーグのレベルの高さを改めて示した。 

 
 攻める金沢、守る徳島セカンドという構図の試合。
 徳島セカンドはカウンターからチャンスを狙う。

 
 
 先制したのは徳島セカンド。
 38分に須貝が筒井昭のクロスに合わせてゴール。

 グループ屈指のタレントを揃える金沢は、前半から攻勢に出るが、徳島セカンドにカウンターで失点を許す。しかし、すぐに立て直して43分にはデニスが個人技で持ち込んでシュートを決める。エンジンさえかかればこっちのものと言わんばかりに金沢が1-1で折り返した後半も攻撃の手を緩めなかった。

 
 43分にデニスが同点弾となるシュートを決める。

 
 
 
 53分には金沢がブラジルホットラインの炸裂で逆転に成功。
 クリゾンのクロスにデニスがヘッドで合わせて2点目を挙げる。
 金沢は山道が相手を引きつけたことでクリゾンを上手く使えた。

 金沢は左サイドを軸に攻撃を展開。古部やクリゾン、広庭などが果敢に突破を試みる。守備では諸江と込山のCBコンビが高さに絶対的な強さを発揮。ことごとく徳島セカンドのボールをはね返して後半は相手にシュートを打たせなかった。試合終了間際には斉藤にもゴールが生まれて3-1とする。

 
 広庭はプレーエリアの広さで勝利に貢献。

 
 クリゾンは黒子役に徹したがサイドを切り裂く突破は見応えあり。

 
 その高さを武器に何本のハイボールを弾き返したか。
 諸江は75分に攻撃でもCKから惜しいヘディングシュート。

 
 攻守に献身的なプレーが光った三原。右CKも担当。

 
 前半こそカウンターに可能性を見せた徳島セカンドだったが・・・
 後半は苦しい戦いを強いられた。

 
 89分には途中出場の斉藤がとどめの3点目を決める。

 
 アルウィンへ、そしてJFLへ。
 初戦を勝利で発進した金沢、闘将ビジュが燃えている。

 このカテゴリーでは同じ北信越リーグの松本山雅FCに何かとスポットが当たりがちだが、全社から金沢も十分に昇格候補に相応しい実力を見せている。決して脇役になるつもりはないというような力の漲ったその戦いぶり。この大会は予想以上に難しく過酷な戦いだが、果たして勝利の女神は3日間、金沢に微笑み続けるだろうか。

【速報】金沢VS徳島セカンド 試合終了

2009年11月21日 | 脚で語る地域リーグ
第33回全国地域リーグ決勝大会1次ラウンドDグループ

ツエーゲン金沢3-1徳島ヴォルティス・セカンド

後半の序盤から攻勢を増した金沢が53分にクリゾンのクロスをデニスが頭で合わせて逆転。
88分には途中出場の斉藤が追加点を挙げて勝負あり。

徳島セカンドはハイボールに強い諸江、込山を中心とした金沢守備陣を崩せず、後半は枠内シュートもほとんど打てなかった。

地域決勝初挑戦のツエーゲン金沢、順調なスタート。果たしてこの勢いをあと2日連続で持続できるか。