脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

山崎+レアンドロで勝利 -ACL VSソウル-

2009年03月18日 | 脚で語るガンバ大阪
 AFCチャンピオンズリーグは、グループリーグ2節を迎えた。アウェイでFCソウルと対戦したG大阪は、見事4-2で快勝。グループリーグ突破に大きく弾みをつけた。

 終了直前の1失点は要らなかったが、終わってみればレアンドロのハットトリックの活躍で、最も難しいとされるソウルを相手に4得点を挙げることができた。
 先日の磐田戦と同じく、安田理を右に、そして下平を左に配置し、橋本をしっかり中盤で起用する布陣が功を奏した。また、今回は、山崎を右MFに起用したことも当たりだったといえよう。先制点は、ルーカスとレアンドロのコンビが相手の最終ラインを突破しようとしたところに山崎が上手く反応したものだった。距離はあったが、うまくアウトサイドにかけたミドルシュートは鮮やかにゴールに吸い込まれていった。

 しかし、本当にレアンドロが良くフィットしている。40分には、チョジェジンのスルーパスに反応して、得意の左45度から切れ込んでシュートを狙うも、わずかにバーの上。相手DFを置き去りにするスピードと、シュートのイメージから、そのうちゴールを挙げるのは時間の問題だと思っていた。
 52分にゴール前でフリーにしたFCソウルのチョンジョグに同点弾を許したが、59分にはお返しとばかりに、レアンドロがCKからフリーでヘッドを決めて再び1点差に突き放した。この場面でもニアサイドに向かったチョジェジンが、相手DFを翻弄してチャンスが生まれた。
 レアンドロの2得点目となるG大阪の3点目は完璧だった。レアンドロからボールを受けた左サイドの下平が、ニアサイドに走り込んだチョジェジンにボールを送ると、すぐにチョジェジンがヒールで流したところにレアンドロがパス&ゴーで走り込んだ。このレンジでフリーになれば、ほぼ確実にゴールを射止められるレアンドロのシュートが外れることはなかった。
 4点目は、山崎の自陣での粘り強い体の寄せからボールを奪ったことによるカウンター一閃。山崎が送ったボールをレアンドロがチョジェジンに叩くと、ワンツーで裏にトップスピードで抜け出したレアンドロはフワッと浮き球でゴールに流し込んだ。

 序盤から相手に押されていたような印象もあったが、守備陣が良く集中していた。それでも2失点したところに、両サイドの守備の弱さを感じたが、攻撃の完成度ではG大阪が一枚上手だったころで、ねじ伏せることができた試合だった。あの位置での山崎の起用、そして予想以上のチョジェジン&レアンドロのコンビがゴールを呼び込んでいることに関して、アウェイで大きな結果が出たことは、今後のリーグ戦でも大きく弾みになりそうだ。