脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

強かに -2節VS磐田-

2009年03月14日 | 脚で語るガンバ大阪
 開幕戦をアウェイで千葉に快勝し、火曜日のACL初戦も手堅く勝利したG大阪。2009年のホーム開幕戦となった磐田との一戦も4-1と快勝、開幕2連勝を遂げた。

 

 遠藤のPK2得点を含む4-1というスコアながら、前半から決して出色の出来だったわけではなかった。右サイドの鉄人・加地を欠き、この日は明神も欠いたメンバー。注目はレアンドロとチョジェジンの新加入2トップに集まったが、やはり立ち上がりから磐田を崩せない硬さが目立った。ボールは回せるものの、これといった決定機は無し。特に安田理と佐々木で組んだ右サイドは好連携が見られず、迫力に欠けた。
 そのチームに活力をもたらしたのは、24分の藤ヶ谷のファインセーブ。ジウシーニョにサイドを突破され、折り返しからの山本のシュートを片手で弾き、こぼれ球を打たれながらも、またしてもこれをストップ。どうも相手のペースに合わせてしまっている冴えない前半のチームに刺激を与えた。
 そして、34分にエリア内でチョジェジンが那須に倒されPKを得ると、これを遠藤が決めて前半を折り返した。

 後半、54分に佐々木のドリブル突破から得た右CKをパクドンヒョクが頭で合わせ追加点を奪うと、その直後にPKで1点を返されるも、61分に右サイドを突破したチョジェジンのクロスが磐田・ロドリゴのハンドを誘い、再びPKをゲット。これを遠藤が落ち着いて決め、66分には素早いカウンターから抜け出したレアンドロがエリア内に切れ込んで振り抜いたシュートが川口のミスもあって4点目のゴールとなった。

 
 遠藤からボールがパクドンヒョクにジャストミート G大阪での初得点

 
 61分のハンドの判定 これで磐田の追撃は阻まれた

 
 
 
 
 
 もうコロコロとは呼ばせない もはや外すことは考えられない
 遠藤がこの日2つ目のPKをしっかり決める

 
 ダメ押しの4点目はレアンドロ 強烈なシュートが川口を襲った

 試合をかなり優位に進められたG大阪は、後半途中からルーキーの大塚、今季新加入の高木を投入し、パクドンヒョクを右サイドに回すなど、積極采配で余裕の実地検証。中2日で次戦のFCソウル戦を迎えることもあって、今後のチームプランを試行できる良い機会になった。

 
 初ベンチで初出場 期待の大きさが感じられるルーキーの大塚

 
 新加入選手の活躍はこの男の尻に火を着ける 播戸のゴール求む

 レアンドロ、チョジェジンのフィットぶりを開幕戦、ACL初戦に続き、改めて実証してくれたが、やはり最終ラインにパクドンヒョクが加わったのは大きい。セーフティなパスとフィードが多いが、守備力はかなりのもの。インターセプトは外さないし、山口をフォローして、最終ラインも積極的に声を出してコントロールしている。序盤に藤ヶ谷にバックパスをした直後、それをミスキックしてしまった藤ヶ谷に対して、激高していた姿が印象的だった。それほど闘争心の熱さを前面に出す守備職人もフィットしだしたG大阪、昨季の総合的な経験と新加入選手のプラス要素で、確かに“強か”になっている。

 次戦は、中2日でのFCソウル戦。これを乗り切れば大きいはずだ。