脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

奈良サッカーグラウンド探訪記<6> ~橿原多目的グラウンド~

2009年03月02日 | 脚で語る奈良のサッカー
 橿原多目的グラウンドは、全面天然芝の典型的な球技専用の多目的グラウンドで、橿原市の南西部、県立橿原公苑や橿原神宮から畝傍山を挟んで西側に位置する。奈良県社会人リーグをはじめ、時には関西リーグの開催場所にもなるグラウンドだ。

 

 スタンドや照明設備の充実した県立橿原公苑と違って、ここは橿原市の所有グラウンド。昭和51年から整備が始まった一般的に橿原運動公園と称される広大な敷地内には、夏場に子供たちに人気の橿原市総合プールからテニスコート、硬式野球場、軟式野球場にソフトボール場と運動設備が充実している。多目的グラウンドは、その最も南に位置しており、観客スタンドや夜間照明が付いている野球場とは違って、“ただグラウンドがあるだけ”という殺風景な印象は否めない。

 
 グラウンド東側に畝傍山が迫る 開けた風景がなんとものどかだ

 
 グラウンドを網フェンスが囲う 晴天時はのんびり寝転んで観戦も可能

 ただ、芝のコンディションが良くない点が短所。昨年6月にはこのグラウンドで予定されていた関西リーグDiv1第9節の2試合が、雨天による芝のコンディション不良で試合会場を5日前に代替されるという憂き目に遭っている。奈良県内ではお馴染みの“雨天中止”が時には起こりうるグラウンドなのだ。

 
 土が剥きだしのグラウンドは、湿っていればドロドロになってしまう

 
 グラウンドのすぐ南側には近鉄南大阪線が走る

 
 日韓W杯時にチュニジア代表がトレーニング場所としても使用した

 2002年には、奈良県でキャンプを催行したチュニジア代表チームが使ったこともある多目的グラウンドは、全日使用(夏期以外の9:00~17:00)で12,800円と使用料は安い。近鉄南大阪線の坊城駅から徒歩で10分以内とアクセスも悪くなく、天気が良ければ、家族連れなどでピクニックがてら草サッカー観戦が似合う場所だ。

 
 グラウンドの端にはあちこちでタンポポが咲き始めている