寝たふり

Nikon AF-S NIKKOR 58mm F1.4G　（ f/1.4　NikonD3X )

何年か前、ここがお店をされていた時にその番犬をしていた「シロ」君に偶然会いました。縁側でのんびり寝ているのかと思いきや、薄眼を開けてこちらを見ています。本当に安心できる時代が来るまでは、彼も働き続ける覚悟のようです。

いくらかこの58mmを理解できたように思います。これを選ぶにあたり、50mm付近の候補を3本に絞りました。一つはこのNikon 58mm、次にSigma 50mm art、最後の一本がCarlzeiss 50mmです。どれも開放F値は1.4です（マクロプラナー50mmは開放F値が2.0で、素晴らしいレンズでしたが今は使っていません）。Zeissは開放で使用するのに難があり、最初に断念。残る二本＿NikonかSIGMAか＿で判断に苦しみましたが、どちらが人の目の見え方に近いかで判断。Nikonに決めました。おかしな話と思われるかもしれませんが、私にはSIGMAは見えすぎ（解像しすぎ）て全体のバランスが不自然に見えます。妻に両方の撮影サンプルを見せたところ、ためらわずにNikonを選びました。理由は「やわらかくて自然」とのこと。
レンズは優秀さの点で人の目に遠く及びません。それでいて人間の目は案外アバウトです。Nikon AF-S 58mm F1.4Gにそれを感じます。