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九月、天候や諸々のスケジュールを考えながら、最初の週のどこかで高津に行くことを決めていました。
そして、九月一日、決行です。
普段は脇目も振らず高津へ向かうのですが、この日は家族の要望で津和野のリンゴ園に寄り道しました。
「加工用」のリンゴを買うためです。
まだシーズンには少し早く、獲れるリンゴの品種も限られているため休園しているところもありましたが、
今の時期は「津軽」という品種が中心のようです。
四〜五個入り千円前後が一般的ですが、形が悪かったりどこかに傷があるなどの加工用は1.7Kgで500円。
あるリンゴ園の冷蔵庫で保管されていた「加工用」を全て買い取りました。
(貪欲は良くないのですが、受けた指示がそうだったので・・・ここだけの話ですが)
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予報では益田は日中曇り、深夜から雨の予報ですが、津和野を越えるあたりから厚い雲がかかり始めました。
車窓から:徳佐から津和野に入る峠の手前付近(Photoshopで彩度を最大に設定)
高津に到着:午後四時過ぎ、まだいくらか陽射しがあります。
五時を過ぎたあたりから厚い雲に覆われました。
天候はともかく、驚いたのは先日の大雨で川の様子が一変したことです。
どうしたものかと・・・頭を抱えていたとき、年配の釣り人が近づいて来られました。
昨年短い挨拶をしたことは覚えていますが、あれこれ話すのは今回が初めてです。
三週間前の豪雨の時、高津川河口付近には洪水警報による避難指示が出たこと・・・、
その時上昇した水位がまだ下がらないので河川敷がなくなったこと、川の中央に有った砂州の様子がわからず、
川の流れが読めないこと_など、熱心に話して下さいました。この近くにお住まいのようです。
話を合わせて差し上げたいのですが、私は人と会話することが本当に苦手。「口がとても重い」人間なのです。
でも「良い聞き手になること」は訓練の賜物なのか、幾らかできるようです。
この人よく話すな・・・と私は持参した夕食を食べながら、太陽が海に落ちるまで聞くことにしました。
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日没後、川の流れが読めないまま時間だけが過ぎていき、稲妻も頻発するので怖くなり早々に切り上げる事に。
土手を上がると、車のそばでその方が待っておられました。私と友達になる機会を探しておられたようです。
奥さまを亡くし、長く一人暮らしのこの方に、良い知らせを聴く機会が開かれるといいのですが。