京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

こだわり

2011-09-29 16:15:42 | 気になるコト
登り窯 ( 玄窯 ) 窯焚きも終わり、平常が戻った朝日焼。

お客様には、これから作品をお渡ししていくので
まだまだ窯焚きの余韻覚めやらぬ・・という感じですが。。

焼きあがった作品は、まだ窯場に並んでいるので、余韻を感じたいなぁ・・
なんて思った方は、是非、朝日焼に足を運んでくださいね!

さぁ、話は変わって。(笑)

先日、お世話になっている美容室で、、
子供を育てるのに、どんなコトに 『 こだわって 』 る?
と言う話題になり。

美容院のマスターは、
『 ボクが、お客様なりその周りに、一番 『 似合う 』 落ち着きどころを
探し出して、(似合うように)もって行くから、そんなことを常に
考えだせる 子になって欲しい。
だから、自分で着る服や、その他なんでも(結構)自分で選ばせてるなぁ 』 って。

カッコいい~!!

めっちゃカッコいい子になると思いませんか?
そんな子育てを実践しているお父さん、確かにカッコいい。

で、うちは? という話になり・・
「ううぅ~~ん、ううぅ~~ん・・」
と、考えると(考えないと出て来ないあたり、もう駄目?(笑))

『 子供用の器も、陶器だけ 』

ということに思い当たり。。
ゼンゼンたいしたことではないんですが、、

子供たちにも、お茶碗こそ小さいサイズですが、
毎日のご飯を、陶器の器で食べてもらってるなぁ。と。

1歳の子は、手づかみでおかずをほおばり、
反対の手でお茶碗を、(フォークで) 「 ちんちん! カンカン!」と
割りそうな勢いでたたく毎日・・。  
アカンな。。

・・だんだん、その 『 こだわり 』 、マイナスな気がしてきました(笑)

でも、上の子は 「 粗末にしたら駄目 」と言うのが分かっているみたいデス。
流しに 「 お手伝いするわぁ~ 」 と、器を運んでくれる時も、
「 丁寧にしたで~! 」 なんて一丁前なことを言っています。(笑)

たいした 『 こだわり 』 ではありませんが、
皆さんのお家ではどうですか?

カッコいい~という 「 こだわり 」 教えてください。

                          
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窯出し

2011-09-27 13:51:19 | 作陶館日記

早朝3時過ぎに焚きあがった窯は、
一日ゆっくりと自然冷却され、窯出しされます。

お教室の方々の作品は、釉がぽったりと溶け、
月白らしい焼き上がりになったと思います。

キレイ!


  
これは、窯出しされる直前の作品たち。
いわば、舞台の袖で出番を、今か, 今かと待っている
緊張のきわみデス。(大げさ??(笑))

窯出しされた作品たちは、しばらく
『 ピンピン チロリチロリ 』 とおしゃべりをします。

なんともいえない、キレイな音色を奏でているので、
窯出しに出くわした方は、作品たちのおしゃべりに
しばし耳を傾けていただくと良いかもしれません。


そして、窯の中に頭を突っ込むと、窯の壁たちも
『 チリチリ パキパキ 』 と、今回の窯の成果をしゃべっているので、
面白いですよ~。
まだほんのり暖かいから、汗をかきますがね・・(笑)

さぁ、窯出しも無事終わったので、
今から窯道具の後片付けをして、次の窯に備えるとしますか~。
コレがまた、時間がかかって, 時間がかかって・・
(グチっちゃた(笑))

                             
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玄窯窯焚き

2011-09-25 16:18:30 | 作陶館日記
いよいよ窯焚き本番。

 
窯が徐々に温まってきたところで、教室の皆さんに
赤松の割木をくべていっていただくのですが・・

窯前は、ほんのりと言うよりは、ジリジリと暑いです。
炎は、温度が上がってくるにつれ、キラキラと明るくなります。
まぶしいほど。

この窯の輝きを見るたび、
ただ, ただ 『 すごい・・! 』 と言う感想が出てきます。
人々が炎にひきつけられるのも、うなずけます。
(キャンプファイヤーのそれよりモット、熱いですが・・(笑))

 
写真は、お客様がくべて下さっているところです。
炎をまともに見ると、目がくらむ!

この前からくべるのを、3時間半ほど繰り返してから、
最後 『 木っ端 』 を一番前の入り口から大量投入して、
玄窯の、(穴窯, 登り窯、計4部屋)第1部屋が終了します。

 
 
この、木っ端を入れるときが一番、スピードを求められます。
小さい破片を、いかに落とさず、小さい穴に入れ、蓋が出来るか。
『 窯焚いた~ 』 と思う瞬間です。(笑)
窯がまぶしい! 
さわやかにかいた、汗もまぶしい!(笑)

で、ふと、自分の軍手を見ると 『 穴 』 が空いていたり・・
炎で燃えて指先に穴が・・!どうりで痛いと思ったわ~。
と言う経験も何度かしています。(笑)

これから、1時間ほどゆっくりと次の部屋を暖め、
また攻め焚きをし、次の部屋・・へと移っていきます。
今回は、午前3時ぐらいの終了予定かな?
長くかかると、5時ごろになります。
もちろん、ヘトヘト。

この、窯で使う割木を作ってくれているのが、工房の職人。
一回の窯に、あぶりで100束。 本番100束。

もくもくもく・・と作ってくれていました。


みなの力を集め、そして注ぎ、
窯焚き本番の日は過ぎていきます。

そりゃ、いい窯になるよう、祈りたくなりますよ~。(笑)
どうぞ、これを読まれた方は、一緒に
「ええ窯になってや~」とココロで祈ってください。
チョコッと、皆の 力 の底上げになると思います。

さぁ、次の部屋の温めに向かいますよ~。
ヨロヨロ~・・  (笑)

                                
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お彼岸

2011-09-24 12:59:30 | 作陶館日記
秋のお彼岸の中日 『 秋分の日 』

ご先祖様のために、お墓参りをしたりするけれども、
お彼岸とはなんぞや?? と思い、少し調べてみると・・

彼岸とは・・『 煩悩を脱した悟りの境地 』 だそうな。
で、彼岸会(ひがんえ)とは、
秋分を中日とした前後3日ずつ、計7日。
中日に、先祖に感謝し、残る6日は悟りの境地に必要な6つの徳目
『 六波羅蜜 』 を一日に一つずつ収めるための・・・

あかん。ムツかしい。
いろんな意味で難しいデス。(笑)

悟りには程遠い私ですが、、
お墓参りは、息子が代表で行ってきてくれたので、
私はもっぱら 『 おはぎ 』(食べ)係り。
お弁当も 「ご飯」と言うくくりで頂きました~。(笑)

こんな煩悩(食欲)を悟られないように、
火が入った 『 玄窯 』 前は、神妙な顔つきで通り過ぎます。(笑)

窯の火入れは、愛宕さんのお札横の、お灯明から火をもらい、
一同、よい窯になるよう、拍手を打ち、お参りをします。

いよいよ窯の火が入り、
後は人の努力と、人の力ではどうにも抗えない境地の境で、
窯が焚かれていきます。

面白いと、辛いの境です。
どうぞ・・いい笑顔が思わずこぼれる・・そんな窯になりますように・・!
                
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窯詰め

2011-09-22 17:35:18 | 作陶館日記
先日の、玄窯体験教室の方々の窯詰めを皮切りに、
玄窯の窯詰めが始まりました。

 
写真は、お教室の方々が作品に 『 目つち 』 と呼んでいる、
高台の裏にも焼色がつくための最後の作業や、
窯の棚を組む為の 『 よりつち 』 をしてくださっている風景です。

『 棚組 』は、文字通り、何もない土台に、棚を組む作業です。
コレが慣れない内は、水平を取りながら組んでいくのに苦労します。
(昔は、登り窯二部屋分組むのに一日かかっておりました・・)

   
一段一段棚を組んでいく・・登り窯がもうすぐ始まると言う感覚は、
何度経験しても 「 さぁ、今からやるぞ~! 」 という決意を湧かせてくれます。
(同時に、ヘトヘトなので 「 もういいわぁ~ 」 とも思っていますが(笑))

   
お客様の作品も詰まり、朝日焼の作品も詰まった窯。
いよいよ窯に火が入ります。

いい窯になりますように!
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