京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

20キロ素焼き詰め

2024-07-26 15:37:34 | 気になるコト
こんにちは。
20キロの素焼きを詰めていたお話です。
今回は、「バァ★」はありません。
エエ、いたって真面目なお話です。




登り窯に入れるための器です。

コロッと丸いものは、
金平糖などを入れて、コロコロ出す器らしいです。
お煎茶道で使います。


沢山入ります。


絶対しゃべるね、こいつら。
「あ~暗くなっていくー!!!」って、
今は言うてますね。

この時は、詰めるものが沢山あり過ぎて
20キロの素焼き窯でいったのか、
下に大物を入れたので20キロで行ったのか・・
多分、後者ですね。

なぜなら、20キロは容量が多い分、
ゆっくり上がって、冷めにくい。

冷め割れする心配が少ない分、
(急激に低い温度に器が晒されると、割れます)
小回りが利かないので、
普段は、10キロの小さな素焼き炉を使い、
数をこなすことでカバーしているのに、
わざわざ20キロで素焼きを焚いたということは、
何か理由があったのだと・・。

(とか言いつつ、つい先日も
20キロ窯を焚いたのですがね。)
暑いんだ。冷めないし。
夏、ヤバいで?
青春ものの映画のいち場面のように、
かいた汗が、アゴをツツツと伝わって、
ポトンとたな板に落ちて、腕で額の汗をおさえて
「ふぅ」とか言っちゃうほど、熱いで?

ま、窯詰め、窯出しにかかわらず
どこにいても汗はツツツと
伝わるんですけれどもね~。
倒れないよう気を付けます。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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湯飲みの水挽き・その2

2024-07-25 15:41:55 | 工房の事
こんにちは。
今日は、湯呑の水挽きの話の続き。。
というか、補足?です。

水挽きに欠かせな合い物は、
粘土・水。(これ、当たり前)、
そして、形や薄さなどをそろえるならば、
深さと口径を計る「トンボ」と、
薄く伸ばすための「コテ」です。
(コレは無くても何とかなります)

ロクロの天板の上の
粘土が無くなったタイミングでの撮影。
画面上の方に置いてある道具、右側から
・こて
・胴に模様を入れる針金のような道具。
・とんぼ
・大きく作りすぎた時に口の粘土を切る針。

・見本の湯飲み。湯呑の前にひいていたカップ

・はけ
・削りの時に使うカンナ等々。

です。


コテを使っている所


トンボを使っているところ。

こんな感じかな。
あんまり伝えることなかった(笑)

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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登り窯道具

2024-07-24 15:54:02 | 登り窯(玄窯)
登り窯のお話、こぼれ話です。


窯内の温度を測る道具のうちの一つ、
「色見(いろみ)」です。

色見は、主に釉薬の溶け具合と、
酸化よりなのか、還元よりなのかを
判断するために入れます。

例えば、「穴2奥メンポー」という、
謎の文字の列の横に置いてある色見を見てください
4個のうち、2個が、生地が赤っぽく、
残り2個はグレー。

文字の横にある「左側」が、
最初に出す色見。
窯の焼成が進み、後に出すのが右側。

最初は還元がきつい窯内でしたが、
後に参加にと変化しているのがうかがえます。
コレが、表面積の大きい器や花生けだとしたら
こちら側は、酸化よりの赤い色合いで、
後ろは還元寄りで、間は御本手のような斑点が多く、、
と、景色が色々現れるのです。



ゼーゲルコーン

こちらは、よく見るゼーゲルコーン。
ドイツのゼーゲルさんが発明した優れもの。
最近では、生産が終了しちゃったので、
『オルトンコーン』というものも、
今回からテストで使いました。

微妙に、融解温度が違うので、
見極めるまで数回かかるかと思います。
長年、蚊愛数を重ねて、
ゼーゲルコーンの溶け具合で、
御本手などの還元から酸化へ転じる
タイミングを計っていたので、
ぶっちゃけ困るんですが、
作らないなら仕方がない。
(写真の中の、土台が無くて倒れている子が
オルトンコーン君です。)

8月末にも登り窯を焚くようなので、
オルトンコーンの癖を掴んでいきたいと思います。

おや。ひっさびさ、ほんとひっさびさの雨が。
地面が潤うならば、多少の蒸し暑さは…
無理かもぉ。我慢できないかもぉ。。
お茶を大量に飲んで乗り切ることにします。
(ちなみに、ほぼ全員いる工房にはきちんと
エアコンが付いているので、ご心配なく)

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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湯飲みの水挽き

2024-07-23 15:28:45 | 工房の事
こんにちは。
今日は、登り窯の時に作っていた、
湯飲みの制作風景を撮っていたので、
写真過多でお送りいたします。

まずは・・土取りから。
(この量で湯飲みを作るよという、区分を作る)


粘土をゆれないように整えている所
「土殺し」


これだけを使ってゆのみにします。
「土取り」


更に区分を作って・・


伸ばして~・・


「こて」を使って、さらに上に伸ばす。


「とんぼ」を使って、大きさ、深さを計る。


「胴紐」の模様を入れる


『なめし皮』で口元を整える


切り離す準備、
「しっぴき(切り糸)」で切る。


持ち上げて一個出来上がり~。

そんな流れで作っております。
凄い職人(風)に見えた?
照れるな~。(笑)

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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器作り

2024-07-22 16:41:02 | 一日陶芸教室
こんにちは。
今日は、タタラで器作りに来てくださった
方々のお話です。



もう仕上げ段階。
私が教室に訪れた時は、
皆様口作りの佳境でした。

と言うか、思い出した。
奥に座ってる方の器の粘土が、型にピターと
くっついて取れなかったので、
新人ちゃん・その2のヘルプ要請で、作陶館へと
駆け付けたのでした。

時々、湯呑みや筒形の器は、
粘土の水分を型が吸いすぎて、ピッターと
張り付かせて取れなくなる時があるのです。
そして『筒』なので、ふわりと取れない。
ガッチリと締めあげてしまうのです。

でも安心してください。
こう言う時、取る技術もありますので!
え、?やり方を教えろ?
企業秘密ですよ〜(笑)
ま、そんな秘密ではないのですが、
面倒なので割愛!(笑)

この方達は、とある学園の先輩と後輩。
自分たちも先輩に連れて来ていただいたので、
今回は自分たちが…と言うことでした。
なぜ器を作りに来るのかと言うと、彼らは
『お茶(茶道)とは切っても切れない生活なので、
普段使う器を自分たちで作り、
その大変さや楽しさを味わい、
出来上がった器はもちろん、その他のお道具も
自ずと丁寧に扱う心がさらに付くように。』
そんな心で来てくださっているそうな。

すげぇ〜!(感想の薄っぺらさよ)笑


口作りも美しく丁寧。


ん?鳥さんチョコーン?


なぜにアヒル…?

なぜかわかりませんが、
後輩くんのサインが「アヒル」…
皆まで聞くまい。
きっとすごく深い理由があって、
愛着もすごく持ってもらえる器なのだろうから。

何はともあれ、
4人とも楽しんでくださったようで何よりです。
焼き上がったら、
マイ茶碗お披露目お茶会を開いてくださいね。

そしてまた次の後輩さんたちを
彼らが、頼りになる先輩として、
後輩たちを連れて来てくださいね。
お待ちして落ちます。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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