京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

夏越の祓い(なごしのはらい)

2021-06-30 15:32:18 | 気になるコト
6月30日、夏越の祓いの日です。
なんのこっちゃですよね?

待ってね調べます(笑)
『 夏越の祓(なごしのはらえ)とは、
一年を半分にした6月の晦日(みそか)
旧暦6月30日に執り行われていた神事です。

夏越の祓は、心身の穢れ(けがれ)や、
災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める儀式 』
だそうですよ~。

朝日焼きのお隣の宇治神社さんにも
夏越の祓いの時にくぐると
身を清められるという茅の輪(ちのわ)が置かれ、
汚れが祓えるようになっております。

もちろん、くぐりましたとも。

こんな感じの輪。


近づくと・・何やら書かれております。

ふむふむ。
図のように、∞の字を描きながら回る。
『 「水無月の夏越の祓するひとは、
千歳の命延ぶというなり」と唱えながら、
8の字に3度くぐり抜けるのが作法とされています 』
え・・3回?

計3回?
1回で、しかも呪文唱えてない・・!
スサオノミコト由来のまじないなのに、
足りないという事は、神事に通じていないかも?
今日夕方、リベンジです!(笑)


茅の輪をくぐった先は拝殿。
神妙な顔をしてお参りしましたとも。

今夜は水無月(みなづき)を頂かなくっちゃ。

京都だけかな?

もともと、6月1に行われていた、
氷の節句で、取寄せた氷を口に含み、
暑気を払って
夏を無事に乗り切れるよう祈願されました。
しかし、庶民にとって氷は高嶺の花であったため、
氷をイメージした三角のういろうに、
邪気を払う小豆を乗せた水無月が作られ
流行ったといわれています。

庶民ばんざい!(笑)

東京などでは、『 夏越ごはん 』が
近年はやっているとか。

なになに?
雑穀ごはんの上に、
緑や赤の旬の野菜で作られたかき揚げを乗せ、
おろしだれをかけた丼です。
かき揚げは「茅の輪」をイメージした
丸い形にされており、
米穀安定供給確保支援機構が、
米の普及を目指して
「夏越の祓」の行事食として推進したご飯です。

うーむ・・ま、美味しいのならばいいか!(笑)

これから暑くなり、
体がまいりがちな日々がやってまいります。
疲れや汚れを落として、
美味しいものを体に取り込み
乗り越えようではないですか!

まずは、キチンと3回まわってきます(笑)
また明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/nd9bdd14c1abf
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お客様のお皿

2021-06-29 16:20:00 | 作陶館日記
今日は作陶館へと戻ってまいりました。
お客様のお皿の話です。

ぺったんこのお皿。

大きさが丁度いい。

指が少ししか映っていないので
大きさの比較が分かりずらいですが、
そうですね・・食パンぐらい?

ほぼ、取り皿や小さいおかずの盛皿
つまりばオールマイティに使える。
そんな大きさです。

横から見た皿。

ぺったんこー!
裏にも釉薬が掛かっているのに、
地面につかず焼きあがっているので
素晴らしい!
(時々、裏に釉薬が残っていて
棚板(たないた・窯道具)に
着いて焼きあがってしまう時があります)

色?
天目釉など、黒い釉薬に白く上がる釉薬を
二重掛けにしてあるのか、
油滴天目(ゆてきてんもく)釉を掛けて、
油がぱぁーっと広がったような模様の
変型なのか・・分からない←心の声(笑)

油滴天目かな・・・・?
すごく不安そうな答え方です(笑)

私もこんなお皿が家に欲しいので
作ってみます。そして・・
釉薬をじっくり考えて掛けようと思います。
答えが出たら見せろって?
嫌ですよ。結論でないかもじゃん(笑)

皆様も一緒に考えませんか?
お待ちしております。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n393e6b3cf020
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こぼれ話。

2021-06-28 15:46:14 | お出かけ
古代エジプト展で、京セラ美術館を訪れた
我々(大チビと私。)
大チビは、棺を見終えたら、
早速帰りたくなったようで、
美術館の裏庭が見渡せる部屋へと行ってみましたが

ぼけー。(笑)

昔は見られなかった光景なのですが、
彼は知らないですからね。
全面ガラスになり美しくなっているのですが、
その代わり、重厚さがなくなっているので、
私的には寂しい。
暗く重苦しい、どっしりとした雰囲気が
思いがけず好きだったようです。


裏庭が見渡せる部屋の天井。

二階部分もゆっくり見て回りたかったので、
次に「フランソワ・ポンポン展」へと
出掛ける時、ぐるりと回ろうと思っております。

以前、TVで紹介されていたのをみて、
実物を見たかったのです。
日本では、群馬県立館林美術館に
コレクションがあるそうです。

群馬県立館林美術館HP
http://www.gmat.pref.gunma.jp/gmat/pompon.html

おかしいな、大昔オルセー美術館を訪れた時
見ているはず。。?
記憶にないという事は、見ていないと同じ。
私のバカバカ!!スケッチぐらいして来い!
その当時も、「ほへー」と、
感嘆の声を上げていた。と信じましょう(笑)

その他、キャーM J~!となったので、
密かに行こうかと思っている写真展。

マイケル―!!キャー!!

いろんな物事や出来事を、忙しさにかまけて
(言い訳して?)
手からポロポロこぼれ落としております。
丁寧に拾う毎日を送りたいものです。
今日は反省も込めて
「どうにもならないこぼれ話」を
ダラダラと書かせて頂きました。
お付き合いくださりありがとうございます。
明日からは通常に戻りますネ。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n00e6778f6036

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古代エジプト展・終

2021-06-27 10:05:34 | お出かけ
古代エジプト展のお話、最終です。
昨日はどこまで話しましたっけ?
死者の書?
今日は棺の話をすっ飛ばし、その他の話を(笑)

まず笑えたのが、あの世ではいつも小麦が黄金に実り、
魚も、果物も絶えることなくあり、飢えることはない。
が、世話をし、収穫をするのは必須。
そこで、自分の身代わりに働いてくれる小さな像を
一緒に埋葬するという考え。

働け!(笑)
それ以外にすることないじゃんよ?

しかし、どうもファラオはあの世にいっても
コガネムシの導きで現世に帰ってき、
朝の政務をこなすとか。
うーん、それは忙しいな。
寝る暇がなくなる。
働いてくれる分身が必要ですね。


首飾り。
鉛を用いた釉薬で発色が美しい。
紀元前に、この大きさのものを作り、
釉薬を発色させられる設備が整っていた。
可能ならば、1週間~1か月ぐらい
タイムスリップ?して、
工房を見に行きたいものです。

あと、面白かったのは壁画。
いつもは遠くから掘られているのを
「ほー」と眺めているだけでしたが、
今回は間近で見られる。

結構ザキザキの堀りあと(笑)
人の営み・手仕事か出来ている。
そんなことがうかがえて、
古代とはいえ、人の存在感が感じられ
親近感がわきました。


そうそう、内臓を保管する棺。
それぞれの臓物にそれぞれの神さまが
守ってくださるという考え。
胃はイヌ、人は肝臓、ヒヒは肺、ハヤブサは腸。

心臓は、考える脳でもあったので
身体に残し、復活に備えていたんだそうです。
で、コガネムシに守ってもらうんだとか。

さ、最後です。

頭一つの三匹の魚。
これは、原初の海を泳ぐ魚。

エジプトの天地創世神話では、
この世は永遠に続かず、
あらゆる世界と秩序をもたらした
アトゥム神がすべてを消し去り、
原初の海に帰す。
しかし再びアトゥム神が出現し
この世を再現する、その保証が
オリシス神であるとされ、

それまでの海で泳ぐ魚はそれぞれ、
アメン神・ラー神・プタハ神を表し
天地創造と終焉・この世の光と再生への希望・
天地創造への活性化を意味しているのだそう。

うーん、この頭一つの三匹魚、
まっすぐには進めなさそうですが
それこそ、混沌とした海を
三人寄れば文殊の知恵で
乗り切ってくれそうですね。

あれ?日本の世界観と通ずる部分が沢山?
そう解釈しているだけでしょうけれども(笑)

いかがでしたでしょうか?
私が面白いと思った部分をこれでもかーと、
皆様に押しつけましたが(笑)、
皆様の面白かった・興味深い展示、
出来事を私に教えてください。
記事にします(笑)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n179fc4860bb9
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エジプト展・3

2021-06-26 15:40:40 | お出かけ
さぁ、いよいよ後半。
一気に行きますよ~。
まずは・・

お手上げ~!
後ろに大きなヒヒが立っていて、
お手上げポーズ(笑)


『 体育休みで見学 』(笑)


生首~。ではなく、ネフェルテティ。
美しい顔立ちはもちろん、
首のラインの美しい事!
頭の装飾などが付いて、
着彩された完品が見たかったですね。

後は、死者の書!

長~い。

死者の書とは、ミイラにされた死者が
冥界へと旅立った後、
最後の審判(?)までの道中、
こういう時にはこの呪文を唱えろ。や、
こうきたらこうしなさい。などが
長々と書かれ、棺にいっしょに入れられる。
いわば冥界への参考書。

絵の説明の下に文字。(呪文?)



死者の書のアップ。
右上の神々、42人が死者の生前の善い行いを
1つずつ正していく。
もし少しでも後ろめたい時は、
この呪文を唱えるとOKだよ。

そして、天秤は、心臓を置いて、
善い行いと計りにかけられ、
重さが一緒じゃなければ、
心臓をケモノに食べられ、
食べられた者は二度と生き返られなくなる。
でも、この呪文を唱えれば
重さがごまかせるよ~!
なんてことも書いてあるそうです。

もちろんファラオは
善い行いしかしてないという前提ですが。

そして、最後アメン・ラー神(だったかな)
に、冥府への切符を渡され、
いつでも行ったり来たりしてイイよ~と、
お墨付きをもらい、コガネムシが
その道案内をするので、装飾品に
羽を広げたコガネムシが置かれるのです。

聞きかじった事を忘れないうちに書けた!
日本の四十九日までの世界観と
少し似ているのが面白かったです。
(四十九日までに、死者と毎週違う仏様が
一緒に歩いてくれて、道中説法を聞き、
現世での穢れなどを清めていき、
川を渡ったならば、閻魔様のお裁きを受ける)

ま、日本では蘇りませんが。
そもそもミイラになりにくいですからね。

そんなことで、後残りは・・
これからの部屋の展示が
色鮮やかな棺の展示になるのですが、
それは見に行って頂くとして、
首飾りなどのお話を少しして
明日最終回とさせていただきます。

また明日!
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n329124f01357
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