京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

窯詰め・その2

2022-08-31 17:26:18 | 気になるコト
こんにてゃ。・・・こんにちは。

台風が沖縄付近でウロウロし、
猛威を振るいそうな天気予報を見ました。
沖縄に住んでいる皆様、
対策を万全になさってくださいね。
とか、京都に住んでる台風ペーペーが
いうなよって?ですよね。
何事もありませんように。

さて、話は陶芸に戻って。
今日も窯詰めの話です。



ガス窯と登り窯
写真のガス窯は、朝日焼で一番大きな窯。
これが2基あります。
その向こうにチラッと写っているのが登り窯。
10月にもう一度焚く予定になっています。

そうそう、朝日焼の窯焚きは、
「ゼーゲルコーン」という
一定の温度になったら溶けて、
窯の中の温度雰囲気を教えてくれる物を
一緒に入れて焚きます。
もちろん温度計も使っています。


ゼーゲルコーンたち。
振ってある番号によって溶ける温度が違います。
釉薬と同じ成分なので、11番が溶けると
窯の中は1320度になっているという事になり、
「この釉薬は十分に溶けているぞ」
という事が分かります。

温度計は、その瞬間の温度を表示するので
「十分にその温度に到達している」という
事とは限らないのです。
登り窯で薪が燃えている時、
バァッと火が出た時と、落ち着いた時との
温度は驚くほどの差が出ます。
なので、その場の温度と、
窯内の雰囲気が分かる温度を測る
温度計とが必要なのです。

このゼーゲルコーンは生産が終了しているので
いつか手持ちの在庫がなくなると
別のものに変えなくてはなりません。

微妙に融解温度などが違うようなので、
無くなる前に確かめなくちゃ。
のんきに構えていて、本当に無くなる
直前になってから慌てそうな予感がヒシヒシ。

うーん。。。この数回、
粘土を作る・器を作る・素焼き
釉薬を掛ける・窯詰めまで書きましたが
何か分かった?
陶芸の流れが分かった?
例の風邪が猛威を振るいだしてから
少しでもクスリと笑って頂ける時間をと思い
ほぼ毎日書いてきましたが、
役に立つこと、陶芸の知識が増えることを
書いている回は、ほぼ皆無(笑)

ま、身近に感じて頂ければいっか~。
宇治に京都に来られた際に
「そういえば朝日焼って言うのがあったな」
と思いだして頂けたら、もうけもの(笑)
是非訪れてくださいね。

朝日焼の入り口。


目印の陶板。

さて、明日からは通常モード
「役に立たない」を全開にしていきますね。
それでは、また明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

窯詰め・その2|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにてゃ。・・・こんにちは。 台風が沖縄付近でウロウロし、 猛威を振るいそうな天気予報を見ました。 沖縄に住んでいる皆様、 対策を万全になさってくださいね。 とか...

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窯詰め(還元)

2022-08-30 15:56:02 | 作陶館日記
窯詰めです。

還元の窯詰めがあったので、
取材をいたしました。(笑)
朝日焼きのガス窯で一番小さな窯です。
大きさは・・

いや分からんて!(笑)


同じくわからんって!(笑)

明日、人も写った写真を上げますね。
小さな窯ですがいっちょ前にガス窯。
バーナーは6本。
焚く時間も大きな窯と変わらない。
小さな方が、窯内の変化が一気に来て、
制御しやすい面もありますが、
風等の影響で不安定になり、
思うように温度が制御できず
慌てる羽目に陥ったり。。と、一長一短。

窯詰めは、横から詰めて
ツクと呼ぶ棒で支えて棚を組みます。
ん~。この話題は明日にとっておこうかな。


グレーの釉薬は美しい青に。
白い釉薬は、透明に。

こんな感じの青色。
出来上がりはまたお見せしますね。

朝日焼きには何基あるのかって?
素焼き窯が2基。低火度で使う窯が一基。
大きなガス窯が2基。中・小各一基。
登り窯が一基。陶器屋だったら標準?

大きな産地だと、朝日焼のガス窯より
もっと大きなガス窯が2基フル稼働とか、
トンネル状に連なっている
オートメーション化された窯などがあります。
岡山の備前や丹波の登り窯などは、
何部屋あるん?!と言うほど
長い登り窯もありますしね。
上には上があります。

TOTOさんとか、INAXさんの
工場見学に行ってみたいです。
きっと大きな窯で、作る場所も、
オート―メーション化が進み
ほぼ人影がないと思います。

皆様のお気に入りの産地はどこですか?
わたし?聞かないで。
(詳しくないから)オイ。笑
また明日!
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

窯詰め(還元)|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

窯詰めです。 還元の窯詰めがあったので、 取材をいたしました。(笑) 朝日焼きのガス窯で一番小さな窯です。 大きさは・・ いや分からんて!(笑)同じくわからんって!(...

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釉薬かけ・その後

2022-08-29 16:28:38 | 作陶館日記
こんにちは。
昨夜は涼しかったですね~。
半袖半ズボンで夜の10時に
犬の散歩に行ってはいけません。
凍えた(大げさ)笑

さて、今日の話は「釉薬掛けした作品」です。

写真は、釉薬を掛けられて
窯待ちの作品達。
赤い長い皿は黒になりますし、
黒っぽい色の器は、美しい水色。
白色は透明釉。

入れる鉱物等の色で、元々の釉薬では
焼き上がりが想像できないような
液体がバケツの中で掛けられる時を待っております。

その想像できない元の色の成分は何かって?
弁柄(べんがら)と呼ぶ、酸化鉄の仲間や・・

え~と、、なになに・・
『弁柄とは、土中の鉄が酸化した『酸化第二鉄』を
主成分とする顔料。インドのベンガル地方で
良質のものが取られたことから
ベンガラの色名がつきました。へ~。(笑)

後は、酸化銅と・・・、
今見に行ったら炭酸リチウムなどもありました。
私、お察しの通り、詳しくないンデス。
ゴメンナサイ。

詳しく知りたい方は
「釉薬」「学ぶ」の検索だけでも沢山ヒットします。
釉薬についての本もありますしね。
各自読んでくださいね。(皆さんに丸投げ)笑
おかしいなぁ、学生時代本を買わされて
読んでいるはずなんだけれどもなぁ。

今回の釉薬かけで面白かった作品がこれ

2色の釉薬
口元に黒色の焼きあがる釉薬、足元は水色。
焼き上がって、ひっくり返して片づけると、
富士山になります~!
足元が黒、上が雪。そんな出来上がり。

見たい? まだ見せなーい。
窯詰めの話が終わってからの
お披露目になりますので、
もう少々お待ちくださいませ。

とはいえ、寂しいので
ちょこっとだけ別の作品をお見せしますね。

この半分斜めに切られた作品は、
中に透明釉が掛けられ、外は緑色の釉薬。
焼き上がりは。。

まるで竹~!
濃いグレーっぽい色が緑。
化学反応の不思議。

それでは、また明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

釉薬かけ・その後|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 昨夜は涼しかったですね~。 半袖半ズボンで夜の10時に 犬の散歩に行ってはいけません。 凍えた(大げさ)笑 さて、今日の話は「釉薬掛けした作品」です。 冒...

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保津川ラフティング下り

2022-08-28 19:11:16 | お出かけ
こんにちは。
今日は息子1の夏休みの宿題のパシリを仰せつかり
ほぼ半日買い物などに走り回っておりました。
もっと早くやり出せよ・・。

さて今日は、
もう一度ラフティングのお話です。
お付き合いくださいね。


今回のラフティングは、
京都駅から亀岡へとJR嵯峨野線に乗り、
馬堀駅下車すぐの場所にある
「きらきらラフティング」さんで下りました。
(車で行きましたが)

写真は、川から見える線路橋
JR嵯峨野線です。

電車が見えるたび手を振りたくなります(笑)
トロッコ列車の線路の補修に来ていた
作業員の方々に手を振ったら、
皆さん手を振りかえしてくださるし、
保津川遊覧船下りの方々も優雅に手を振ってくれました。
皆、川下りハイです(笑)

川下り中は、ゆったりした場所と急流とが
イイ感じに混ざって訪れるのと、
おしゃべり上手なガイドさんのおかげで
キャッキャキャッキャ。とても楽しい。

飛びこめる場所あり、泳げる場所あり
最後に、ゲームをして和やかに終わる川下り。
しかし、このゲームがなかなかハード。
「皆さん、ボートのふちに立って~」
「手をつないで~」「横に一歩動きましょう」
「できましたね~」「では、ワンランクアップ」
「歩いて一周しましょう」「さんはいもう一歩♪」

ドッボーーーーン!  落ちますわな(笑)

「残念!もう一回チャレンジ!!」

ドボボボーーーーン!(2,3人)
私、2回とも落ちてんけど?!なんで?(笑)

他のボートの方は、
「反対のふちに飛び移りましょう!」
「せーのっ!」 ドボーーーーン! 
なるよね~。
と、せっかくの水辺、濡れないでどうする!
というゲームで締め、最後まで面白かったです。

しかし、どの写真を見ても
ガイドさん達の急流を下りる時の姿、恰好イイ。

水の進路を取りながら、客の様子を見つつ、
笑顔でしゃべりながら下るのよ?
すごない?

万が一、落ちる人がいたらすぐさま救助。
「ロープ!」で救助ロープを投げる姿も
頼もしい~となります。ステキ!

秋、紅葉の美しい季節にも、
冷たすぎる水を物ともせず行きたい・・か?(笑)
ガイドさんの熱い笑顔をもってしてでも、
川の水の温度は変わらんしなぁ・・
息子の熱烈オファーがあったら行きたいと思います。
皆さんの川下り話も教えてくださいね。

それではまた明日。
息子1は宿題終わらせられるのか?
結果はいかに?こうご期待。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

保津川ラフティング|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 今日は息子1の夏休みの宿題のパシリを仰せつかり ほぼ半日買い物などに走り回っておりました。 もっと早くやり出せよ・・。 さて今日は、 もう一度ラフティン...

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釉薬かけ

2022-08-27 16:02:46 | 作陶館日記
こんにちは。
今日は釉薬を掛けるお話です。


さて、「器が出来るまで」のお話も
終盤に入ってきました。
本当は、「山から粘土層の土(ストックあり)を
掘り起こして、粘土が出来るまで。」
など、細かく話し出したら
夜が明けるぜ?と言うほどありますが、
この辺は、また別の機会にしますね。

今日は、「釉薬をかけよう」です。
釉薬は、数種類の原料を混ぜて作られます。

溶かす役目の長石(ちょうせき)、
ガラス質になる珪石(けいせき)
後は、カオリン(粘土の仲間)、石灰などを
どのぐらい溶かす釉薬にするか、
どのような色合いにするかで分量が決められ、
その他、色材(鉄、銅)なども入れて調合されます。

織部(おりべ)釉は酸化銅と言う色材をいれ
化学反応で緑色にします。
(ざっくりな説明~)笑

釉薬かけの話に戻ります。


お皿の釉薬かけ
大きなお皿を掛ける時は、
写真のように道具の上に乗せて
手の跡を着けずにかける道具などを使います。


釉薬を混ぜる基本は、「しゃく」と呼ぶ、
柄杓(ひしゃく)を、
底からまっすぐ上に持ち上げるようにして
かき混ぜます。
なぜなら、金属製の色材は沈殿しやすい。
カレーやみそ汁を混ぜるように、
横にぐるぐる混ぜていたら
一向に底の沈殿物は浮上しないからです。
もちあげて、沈むのをまた持ち上げて・・
を繰り替えします。

そして、釉薬が掛けられた
作品の台部分をきれいにふき取って、
たりっと垂れた釉薬なども取り除きます。
あまりに大きい物や、
狙って垂らしたものではないのを残しておくと、
焼いている最中に、つつつ―――と垂れて、
作品と釉薬が窯道具にくっつく。
なんていうアクシデントが発生してしまう
恐れがありますからね。

そういう作品に限って、すごくイイ形だったり、
綺麗な色をして焼けた作品だったりするんです。
そんなことになったら泣くに泣けないです。
不安要素は取っておきましょうネ。


釉薬を掛けられて仕上げもされた作品、
次は窯に入れる番ですね。

ちょっと待てよ・・・。
窯(詰め)の写真撮っとかなくちゃ。
いや、昨日焚いたとこだっけ。
窯詰めの瞬間を撮りそびれているようです。
やばいよぉ~何とか探し出さなくちゃ(笑)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note

釉薬かけ|朝日焼作陶館 asahisakuto|note

こんにちは。 今日は釉薬を掛けるお話です。 さて、「器が出来るまで」のお話も 終盤に入ってきました。 本当は、「山から粘土層の土(ストックあり)を 掘り起こして、粘...

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