ユイちゃんママのせい・・

福岡伸一ハカセが言うように生命は動的平衡と動的非平衡を繰り返してる。

一つの原因があって一つの結果が出るなんてことは在り得ない。

全くその通りと思うし、ひとという自然もその法則からは抜けられない。

人の意識・精神という存在も生命の最たるもの。

ユイちゃんはきっとお母さんが自分を捨てたから、

自分はひどい目に遭った、と言うだろうし、それもすごくよくわかるけど、

ママのその行動という一つの原因が、

ユイちゃんがこうなったという一つの結果を作ったわけじゃない。

ママの行動は一つのキッカケだった。

そのキッカケがなくて、他のキッカケでもユイちゃんはそうなるものを持っていたかもしれない。

キッカケによって自分の内側に在るものが引き出されるのは、

どんなことでもそうかと思う。

人間も生まれてすぐに狼に育てられたら、狼のようになる。

人の中でひとは人になるのだから、

そういう意味で、キッカケによって出て来るものも人の中で育ったものだ。

引き出されたものがあまり美しくないものでも、

それを否定できるとしたら、それまでの全人類を否定するということになる。

で、在るものは在るんでそれでいいけれど、

在っても、それを観ないことも出来る。

山奥の金塊と同じで在っても、見なければ無いのと一緒だ。

自分が何を観たいのか・・・

キッカケはそれだ。