「私のことをわかって」②

（私のことをわかって）という気持ちがどのようなプロセスで生まれるのか・・・

それまでの人生で、自分のことをわかってもらえなかった、

誤解された経験、曲解された経験、

気持ちをそのままそうかそうかと聴いてもらえなかった経験、

「痛い」と言っただけで「不満を言うな」と反応されたり、

「痛い」と言っただけで、「男の子は強い、頑張れ」と反応されたり、

「痛い」と言って、そうか、痛いのか、と受け取ってもらえなかったような経験、

聴いてもらえなかった多くの経験から、当然起こる現象と思う。

勝手に自分一人で聴いてもらえない現象を創ったわけじゃないので、

一人でその責を負うことなんて全くない。

暗くなる必要は全く無い。

けれど、その悪循環を変えるのは一人一人の気づきからと思う。

「私のことをわかって」

「私をもっとわかってほしい」というような気持ちがある。

テレビドラマなんかでそういう言葉を聞いた事もある。

その気持ちはよくわかる。

でもなんでしっくり来ないんだろう。

“わかってくれオーラ”をバンバンに発せられると・・

受ける側はその時は、何を受けるのだろう・・

そう言われることで反って知りたい気持ちは引っ込んでしまということもあると思う。

「私を見て！」と男を追いかけたら、逃げられるのと同じなのかもしれない。

「わかって」というのは越権行為というようなのもあるんじゃないかな。

（わかる）というのは命令や依頼でそうなるもんじゃないからね～

自分の分を越えてひとにずずーっと入って来られる感じ、とでも言おうか。


私をわかって・・というオーラが発する基は、

（私はわかってもらってない）という心の状態だ。

引き寄せの法則（量子力学的現象）で言えば、

その心の状態が結果として、それなりの動作、行為になり、

それを見聞きした側はそれから影響を受ける。

自分のすることは自分の意志でやりたいという、

人間なら誰にでもある主体性・自主性がそれに反発するということになる。

強制しないでとか、わからせよう、やらせようとしないで・・とか。

こうして、（私をわかってもらってない）現象が生まれる。


けれど、この（強制しないで）という意識も又、

相手のその意志を捻じ曲げようというものだ。

こうして悪循環が生まれるんだろうな。