歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ガーディナーとビーチャム

2013年11月16日 | 音楽について
ガーディナーは、ビーチャムにたいして、ことにビーチャムのヘンデルに対して並々ならぬ敬愛の念を持っていたらしいですね。《BEECHAM conducts HANDEL/Historic Recording 1929-1940》というCDが出ていて、そこに、『アルチーナ』『テルプシコーレ』『忠実な羊飼い』からの音楽が一部ながら収められているのを知りました。そのなかにはわたしが気に入っていると言った『アルチーナ』の「タンブラン」も含まれていた。ガーディナーの『舞曲集』の録音はそれを意識したものだったのかもしれませんな。

ビーチャムはガーディナーに先立って『ソロモン』も録音していたのですが、ガーディナー同様、原典のフィナーレの合唱曲を削除して、その前の〈Praise the Lord〉という曲で締めくくっている。というか、ガーディナーのほうがビーチャムに倣っている。