写真1 ビニールトンネルを解体するMさん(72歳) ネギ専作農業者
写真2 Ⅰ・ビニールトンネルネギ(ビニールは外してある。)の茎葉丈約58cm
写真3 Ⅱ・ビニールトンネルネギ(ビニールは外してある。)の茎葉丈約50cm
Ⅰ・ビニールトンネルより被覆が1週間ほど遅かった。Ⅲ・露地ネギの茎葉丈22~30cm
ビニールを被せるか否かなどで、確かに生長差がある
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ビニールを被せるか否かによるネギ生長差を見た畑(弊ブログ2015年03月31日)
約2週間後、運よく、当該ネギの栽培者Mさん(1942年生まれ・72歳)に遇える
次のように教えていただく
当該圃場は約5反歩、すべて同じ日に移植した
ネギの品種は春扇
出荷時期を長くするために次の栽培区を設けた
Ⅰ:ビニールを早く被せた区画
Ⅱ:1週間ほど遅れてビニールを被せた区画
Ⅲ:ビニールを被せない露地栽培の区画
上記のように茎葉丈は違う
当該圃場のネギに連作障害・病気が出ているので3年ほど作らず休ませる
病気が出ると収支が合わない
肥料代(5万円)と農薬代(5万円)で1反あたり10万円かかる
現在、経営面積は約10ha
うち6haはネギ圃場、4haは水稲
ネギ圃6haのうち3haで栽培中、残りは連作障害を除去するために休ませている
10haの多くは借入地
ただでいいから作ってほしいと頼まれる
当該圃場とて荒れていた
近年、Mさんの畑作物はネギだけ、通年栽培
かつて、ユウガオを栽培して干瓢を造り、ナスも栽培した
ユウガオ・干瓢は朝が早く、暑いなかの仕事なので止めた
ネギの栽培と出荷調整は本人、奥様、後継者が行ない、親戚をパートで雇っている
袋に2本入れ、細いのは4本入れて箱に詰める
ネギは東京都内の野菜集荷業者と契約栽培
毎日、4トントラックで業者へ搬入
18名でネギ出荷組合を組織して契約し、出荷
夕方に収穫し、翌日17時30分頃トラックが出るので、それまでに集荷場へ搬入
組合員のうち、早い人は20年ほど前から都内の業者に出荷
組合の出荷量を安定するために、10年ほど前、Mさんは誘われてネギ栽培を始めた
組合は、かつて近隣の地方市場にも出荷していたが、現在都内の業者だけ
ネギは大手量販店に並ぶ
集荷業者は4人でネギを点検し、さらに量販店も点検する、厳しい
施肥、農薬散布などの生産履歴をきっちり作成し提出する
出荷・販売方法の多様さ、耕作放棄農地集積による規模拡大をあらためて知る
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2015年04月02日 撮影地:栃木県下野市
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