← Please click this green banner.
ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください。
2014年01月24日及び30日、宇都宮市の株式会社中川染工場で注染・宮染め(ちゅうせん・みやぞめ)を見聞撮。
中川専務のご案内・ご教示の下、工場の皆様のお世話になる。
さらに、上の写真の手ぬぐいなどをいただく。
あらためて御礼申し上げます。
さて、中川染工場は浴衣・手ぬぐい・のれん・袢纏・名入タオルなどを注染で染めて加工。
注染とは、型でつけた生地の模様を色違いに染める際、
折りたたんだ生地の最上布についた模様の周りをのり(防染のり)で囲い、
その内外に上から染料を注ぎ下まで染み込ませる方法。
染め上がり生地は裏表なく両面に同じ色模様がつく。
例えば上の写真。
現在の注染は、注いだ染料を折りたたんだ生地の下から電動コンプレッサーで一挙に全面吸引する方式。
この方式は大正後期~昭和初期に開発・普及し、生産効率は大幅に向上。
宮染めとは、宇都宮市街地を流れる1級河川田川沿いで生産される染物の総称。
そもそも田川の畔には、江戸期、真岡木綿の半纏や前かけなどを染めるために染物職人が集まった。
真岡木綿は、19世紀前半期の文化・文政・天保期に隆盛を極め、江戸木綿問屋の取扱い木綿の約6割を占めた。
その名残は、手ぬぐい地の最上等をさす「特岡」にみる。その岡は真岡の岡。
中川染工場は、1905年(明治38)、手ぬぐい・半纏の専門工場として田川の畔、現在地で創業。
注染染めの浴衣や手ぬぐいは吸水性や風通しが良く、ゆらぎやにじみなど独特の風合いが使い込むほどに出ます。
皆様、お好みの染物をお買い上げください。
引用・参考文献等:*株会社中川染工場ホームページ *真岡木綿会館ホームページ
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年01月30日 撮影地:拙宅
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます