おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

輪店閉店にみる二つの淘汰

2017年08月19日 01時26分49秒 | 歴史




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 病院通いなどの際、気になっていた自転車屋さん
 一つは人生ベテラン男性による切り盛り
 二つは「片倉のシルク号」看板
 
 久しぶりに通ると雨戸締まり、閉店挨拶紙(上の写真)
 「店主高齢の為」
 後継者なく、経営者は加齢
 自転車屋さんや農家を含む自営業に共通する課題
 
 「片倉のシルク号」に明治期以降の蚕糸業興亡を見る
 近代日本の基幹企業の一つだった片倉組・片倉製糸紡績株式会社(現・片倉工業株式会社)
 世界遺産・国宝の富岡製糸場を所有経営していた企業
 第二次大戦後の財閥解体で創業した片倉自転車工業
 ブランド商品がシルク号
 台湾などの自転車工業興隆により片倉自転車工業は廃業
 片倉工業株式会社は、1994年、121年に亘る蚕糸業から撤退

 上記から自転車屋さん閉店に二つの淘汰をみる
 団体・法人による自営業の淘汰
 新興国による日本工業の淘汰
 ともに資本主義の法則

 執筆・撮影者:有馬洋太郎
 撮影日:2017年08月18日
 撮影地:埼玉県久喜市

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