Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

ドロミテ周遊トレッキング 3日目後半

2023年07月18日 | イタリア
ドロミテのシンボルであるトレ・チーメ。
鞍部は写真を撮る人、近くまで行く人でかなり混雑していました。
少し離れたところで集合写真を撮影。
ついでに1人でも撮ってもらいました。
3つの山頂だからピースじゃなく、3ね。
ツアーはここから周遊トレッキングへ。
コース右側にはこんな絶壁の岩山が。
よーく見ると、向こう側から穴を通って歩いてくる人たちが!
あんなところに行けるんだ。
ズームしてみると、ヘルメットにハーネスを装着したヴィアフェラータを楽しむ人達でした。
ヴィアフェラータとは、ワイヤーロープやはしご等で固定された設備などが整っている登山コース。
滑落しないようワイヤーにカラビナをかけて進みます。
第1次世界大戦で、国境線での厳しい戦闘時に軍事目的として造られたものが、
のちにこんなアクティビティになるとは、皮肉なものです。
カナダでやったことがあるんですが、大好きなんですよ。いいなぁ~。
そしてこの岩山の山頂には十字架が設置されていました。
あそこまでヴィアフェラータで行く人、いるんでしょうかね?
ツアーは遥か向こうに見える赤い屋根の山小屋目指して歩きます。
切り立った鞍部を行く2人。
あそこからの景色は、さぞ絶景なことでしょう。
羨ましい。
足元にはピンク・青・白と3色揃い組。
シバザクラ、ベルナリンドウ、チョウノスケソウ。
あってるかな?
儚げな薄いピンクの花。
山を見たり、花を見たりしながら下って行くと分岐があり、階段を上がります。
急に開けたところに出ると、あんなに小さく見えたロカテッリ小屋がありました。
標高2,450m。
山小屋前で食事を取る人達。
お昼時なので、そこそこ混んでいます。
大声で注文番号をコールし、テラスに運ぶ山小屋スタッフ。
もうひとつ小さな山小屋があり、その前にはイタリア国旗がはためいていました。
ここで各自好きな所でランチタイム。
トレ・チーメを背にして、湖を見下ろしながらいただきます。
遠くにトレッカーが歩いているのが見えました。
朝ホテルでもらったお弁当を開けると、
ハムとチーズが入ったちょっと硬めのパン2つとキウイが2個。
ラップに包まれているのはデザートのアップルパイ。
お隣で食べていた同じく1人参加の女性が、温かい桃茶を分けてくれました。
今回、軽量化でサーモスを持ってきませんでした。
じっとしていると寒いこんな日に、温かい飲み物がうれしい。
食べ終わる頃、雨が降ってきて急いでレインウエアを着込みます。
ロカテッリ小屋のトイレに行ったら、なぜか照明が付いてなく真っ暗。
ヘッドライトを持って行けばよかった。
13時ちょい前に出発!
レインウエアを着たら、晴れてきたょ。
これ、登山あるあるです。
振り返るとロカテッリ小屋の後ろにはゴジラの背中のようなギザギザ山。
ドロミテの山はとにかく尖がってます。
山頂を目指すのは難しそうな山ばかり。
ニグラ・バニララン
花からはバニラの香りがするそうです。
ヒメルリカンザシ
薄紫の群生。
右肩上がりの道が見えています。
あそこ上るの?
アルペンローゼ
アルプスのバラという意味。
有毒だそうですよ。
上りに入る前に谷底で小休止。
雨も止んだので、レインウエアを脱ぎましょう。
さてとそれでは上り返しますか。
長い上りでゼイハアする我等。
エドもペースを落としてくれました。
ようやく上りが終わり、今度は下ります。
向こうに山小屋が見えてきました。
この川が分水嶺ですとエド。
小さな橋を渡ります。
橋のそばにはドロミテのおいしい水が。
ツアーの皆さんが駆け寄り、水を飲む列ができました。
後ろには石造りの山小屋 Malga Langalm。
テラスで休憩する登山客。
左側にはチベットのタルチョ(祈祷旗)が張られていますね。
この小屋前で休憩。
何をしても絵になるエド。
せっかくなので先ほどのドロミテのおいしい水を手ですくって飲んでみました。
確かにおいしい!
さあ、もうひと踏ん張り。
トラバースの道を進みます。
遠くの鞍部に柵と人が見えてきました。
右側は深い谷。
ザーッと滑ったら、どこまでも落ちていきそう。
約2億5000万年前は海の底だったドロミテ。
地殻変動で地上に隆起し、こんな岩塔の山々になったそうですが、
柵の手前には柱状節理のような岩がありました。
エドが長々説明するも、またもやその英訳がまったく的を得てない添乗員。
ドロミテは火山帯ではないのですから、これが何を意味しているのか知りたかったのに。
柵を超えると、左右はまたお花畑の道に。
左側に車も見えてきて、駐車場の端までやってきました。
これはゴールが近づいてきたよ。
緩やかな上りを終えると、
そこに大きな駐車場がありました。
トレ・チーメぐるっと1周トレッキングのゴール!
すぐに車2台がやってきて、グッドタイミング。
今朝上から見たミズリナ湖に立ち寄ります。
曇っていたので、湖の色がイマイチでした。
湖畔のホテルでコーヒータイム。
イタリアではエスプレッソが有名ですが、濃過ぎる上、量が少ないのよね。
ここはアメリカーノにしときましょ。
NHK「旅するためのイタリア語」をほんの少し見てから来ましたから、
“Un americano, per favore.”
(アメリカンひとつください)って言ってみたよ。
イタリア語は通じたけど、アメリカーノでもやっぱり濃かった。
湖畔のベンチでのんびりする人達。
稜線がゆるやかでもそこがギザギザしていて、富士山のような山はありませんね。
ツーリング途中のバイク親父達。
ミズリナ湖に思わず足を止めます。
ここから直接山小屋に行くと思っていたら、なんと朝チェックアウトしたHOTEL ALASKAへ。
スーツケースをクロークから取り出し、車に載せるという展開でした。
日程表にも書いてなかったし、添乗員からも説明もなく、荷物だけ先行し運んでくれるんだと思ってましたよ。
山道は途中で雨になり、きのうと同様、夕方に雨が降るというお天気。
本日のお宿ディボナ小屋に着いた時には既に17時半を回っていました。
ほどほどの大きさのかわいい山小屋です。
離れたところにもうひとつ山小屋がありました。
こちらにはレストランがなく素泊まり専用。
食事を頼みたい人は、ディボナ小屋のレストランに食べに来るそうな。
この後山小屋泊が続くので、2泊3日分の荷物をザックに詰め、スーツケースは配送。
6日目のホテルで受け取ります。
部屋の中は狭いので、玄関前やテラスで荷物整理が始まりました。
小屋に着く直前で雨が止み、きれいな虹がかかりました。
Wレインボー。
下はくっきり、上は霞んでしまいました。
ようやく荷物を2つに分けて、お部屋へ。
他の人達には内緒でと、1人参加の女性と2人で一部屋を使わせてもらえることになりました。
よかったぁ~。
それがこちらの2段ベットが2つの4人部屋。
男性4人のところにワタス達女性が2人が入ると言われ、それはないだろうと思っていたんですよ。
交代で共用シャワーを使用。
空いた頃を見計らって、熱いお湯が出るシャワーでさっぱり。
夕食は19時から1Fのレストランにて。
きょうはタップのビールがあってよかった。
今夜もたくさんの種類の中から選択することに。
まず最初は5種の中からひとつを選択。
メニューの説明する添乗員。
結局、全員トマトソースのパスタにする中、ワタスだけがニョッキに。
First
チャイブとクリームのニョッキ
チャイブというのはネギの仲間。
ニョッキとは、ジャガイモと小麦粉で作ったもっちりとした団子状のパスタ。
他の人達が頼んだトマトソースのパスタがこちら。
見た目は美味しそうなのに、パスタが硬くて食べられないと言うのです。
食べてみてと言われて、確かにこれはひどい。
かなりの不評でほとんどの人が残していました。
1人ニョッキにしてよかった。
次はなんと8種の中からの選択。
5種でも大変だったのに、またひとつひとつ説明する添乗員。
耳を研ぎ澄ませ、どれを選ぶか瞬時に決めなければいけません。
8種目を説明し終わった時、ひとつ目はなんだったかな?と言い出すご高齢の参加者。
わかる、わかるけどぉー。
さらにサイドディッシュが4種。
ワタスのチョイスは
Secondがポークチョップ、サイドディッシュはミックスサラダ。
昨晩もそうでしたが、この後も毎晩メニューの中から選択するシステムが続き、
夕食に2時間かかるのも頷けました。
翌日、きのう会うことが叶わなかったM子さんとHちゃんに連絡すると、
なんと彼女達がこの日の下山後、この山小屋でお昼を食べたそうで、
微妙にすれ違っていたことが判明。
ワタス達は明日その逆コースを歩きます。