昨晩はポチやんとたまちゃんと3人でSWAクリエイティブツアー「ブレンドストーリーPart3」を見に、新宿明治安田生命ホールへ。
SWAとは、創作話芸協会の略で、職種、所属団体、芸歴に関係なしの落語の創作集団。
なぜか1人1人にゼッケン番号が振られている。
そのメンバーは林家彦いち(1号)、三遊亭白鳥(2号)、春風亭昇太(4号)、柳家喬太郎(6号)の4名。
10/27~29までの3日間公演で、私達の見に行った中日にDVD製作のための撮影が行われ、カメラが入った。
音が鳴らぬよう携帯の電源は必ず切ってくださいと何度も放送がかかる。
もう1年もあっちこっちの落語会に足を運んでいるので、古典・新作共にあー、この噺聞いたことあるゎ…ということがあるのだが、SWAでは毎回4人で1つのテーマを決め、共同で練り上げるので、公演3日間限り最初で最後の噺となるのだ。
なのでいったいどんな噺なんだろう?とすごくワクワクする。
今回のテーマは「願い」だった。
●「掛け声指南」 林家彦いち
●「奥山病院奇譚」 三遊亭白鳥
●「空に願いを」 春風亭昇太
●「カラダの幇間」 柳家喬太郎
1人の少女に向けた様々な人の想いが交差する4作品のリレーとなった。
10歳の少女さちこちゃんが重大な病気で入院、これから手術をする…という前提で4人が話を創作し、トップバッターの彦ちゃんからトリのキョンキョンまで、するすると噺が繋がっていく。
やっぱり安心して聞いていられる昇太とキョンキョンがよかったなぁ~。
彦ちゃんの噺は、以前横浜にぎわい座での独演会の時やった「激闘!母子」という噺と山場が似ていて、あれっ?って思ってしまったし、白鳥さんはものすごい大汗かいていたほど、余裕がなかったような気がした。
リレー方式なので、途中で仲入りは入らず、通常の落語会よりは若干早めに公演は終了。
私とポチやんは毎日が日曜日なのだけれど、たまちゃんは翌日も会社。
どうする?まっすぐ帰る?と2人に聞くと、飲むことと野球だけが人生の楽しみという正統派オヤジ系OLたまちゃんが居酒屋「かあさん」の1杯無料券を握りしめていた。
なんとたまちゃん、SWA公演前に飲み会の場所をリサーチ。そこで配っていたというのだ。
ちょっとぉー、居酒屋「かあさん」って今年の正月、たまちゃんと2人で新作落語初笑い大会の後、どこで飲もうか迷っていたところ、入った店でしょう~。
あの時は体の前と後ろに広告を挟まれた子供デブタレの細山くんをポニーテールにしたようなサンドイッチマンおばちゃんが呼び込みをしていて、その時も1杯無料券を配っていた。
正月ということで、乾杯で樽酒、散々飲んで締めにも樽酒を飲み、やっとのことで帰宅。
翌日は二日酔いになり、東青梅で行われるマラソンスイム大会をドタキャンしたという因縁の居酒屋「かあさん」。そこに1年で2度も行くことになるとは…。
行ったことのないポチやんは、そこでいいよぉーと喜んでいるし、まあいいかっと「かあさん」に向かうと、正月にもいたサンドイッチマン細山くん似のおばちゃんがいまだ1杯無料券を配り、呼び込みしていた。
空いてますか?と聞くと、空いてるよ~、ゆっくりできていいよー、来月テレビ東京の『出没!アド街ック天国』に出るから…なんて情報まで教えてくれた。
SWA公演の話をつまみにウーロンハイで乾杯!
たまたま座ったテーブル席の近くに日本酒がわんさか陳列してあるガラスケースがあり、静岡出身元上司お薦めの「磯自慢」がある!とたまちゃんの目が輝いた。
飲んだら?と話していたら、店長が寄って来た。もちろんバリバリの母さんである。
彼女は「九郎左衛門」という大吟醸酒を勧めた。そんなら半分ずつ飲めばいいじゃないと店長自らグラスを2つ持ってきて、それぞれに8分目ほどついでくれた。
私も日本酒は好きなので、一口二口飲んでみたが、いまひとつ違いがわからなかった。
でもさすがに静岡県でも手に入り難い「磯自慢」と山形県の大吟醸「九郎左衛門」。誠にフルーティで、さわやかな辛口。すごくおいしいかった。
1時間半くらいで、お会計をして、解散。
日本酒を飲むのもここで正月飲んだ樽酒以来。ほんの少量だったのに、これがかなり効きちょっと気持ちが悪かった。
10/26(日)には、やはり3人で「柳家さん喬・柳家喬太郎親子会」を聞きに行ったのだが、その時喬太郎師匠が噺の中で、登場人物にかこつけて、「もう学校寄席だけで落語やっていきたいんだぁ~、SWAとか源氏物語とか大きい仕事はもういい!覚える時間がないんだもん…」なんて心の声を叫んでいた。
なので、3日後のこのSWA公演を楽しみにしていた私は、キョンキョン大丈夫かぁ~?と思っていたのだが、そんな心配も杞憂に終わるくらい、のびのび演じていて、すご~くおもしろかった。
キョンキョンが演じた太鼓持ちの一八、最高でしたわ。