占うマッチョおじさん

先週は木曜日が会社の有志20名以上での送別会。翌金曜日は同期だけでの送別会と２連チャンで飲み会だった。
特に金曜日は中華料理店の飲み放題・食べ放題3,000円コースだったので、女性６名が誠によく食べ、よく飲み、　よくしゃべり、会社を去っていく２人との名残を惜しんだ。
きのうはさすがに食べ過ぎて体が重く、その上また膀胱炎になってしまった。
前回よりは症状が軽かったので、とにかく少し食べ過ぎた体を絞らねば…とまずはスポーツクラブに向かった。
ジム友に会ったので、膀胱炎みたいなの…と打ち明けると、えー、ボディパンプのクラスに出るの？バーベルなんて重い物持って力を入れて、漏れちゃったらどうするのぉ～？なんて脅かされた。
膀胱あたりに妙な残尿感を感じながら、とにかくボディパンプのクラスに出る。
クラスが終わり、明日は日曜日だよなぁー、どこの病院も休みだし…とちょっと不安になり、荷物はそのままスポーツクラブに置き、近くの医院に向かう。
検尿の結果、やはり膀胱炎と診断された。薬をもらい、再びスポーツクラブに戻る。
そしてスタジオプログラムを２レッスンこなした。自分でもよくやるよなぁーと思う。
今朝は薬が効きすっかり回復。もう一絞りときょうもスポーツクラブへ。
前からジム友に聞かされていた、ウエイトが好きな会員さんで、占いができるマッチョなおじさんがいるそうな。
次々言われることがほんと当たってるのよぉーと言う。
私もぜひ占って欲しいなぁーと言うと、きょうは来てないわねぇーと見渡してくれた。
それ以降、占いおじさん来てる？と毎回彼女に聞くのだが、なかなか会えなかった。
ついにきょう、噂の占いおじさんがジムのマシンエリアにいた！
閉館間近だったが、彼女が私を紹介してくれて、短い時間だったが、四柱推命と手相を見てくれた。
ノートパソコンと早見表を見ながらメモっていたガード下のキツネ男とは違い、生年月日を言っただけで、指を折り、五黄土星ですねと言った。
すっすごい！頭の中で計算していたのだろうか？
そして両手の手相を見てくれた。
これが恐ろしいほど私の性格を見抜いていた。
私には非常に激しい部分と自分を抑える部分の両極端の二面性があると言われた。当たってるよぉー。
もう少し早く会えたなら、2,500円払ってガード下のキツネ男のところに行かずに済んだのになぁ～。
またマッチョおじさんはキツネ男と同じ四柱推命占いなので、言われることは重なっているところが多かった。
とにかく今年は仕事では動いてはダメな年で、来年から徐々に良くなるそうな。
組織に入らない方がいいんですか？と聞いてみる。
私は短時間にたくさんの仕事をこなせるのだが、それが収入にも地位にも還元しない器用貧乏だそうな。
結局、会社に都合のいいよう使い回されるだけ。だから１人で何かをやる方がいいんですと。確かに…。
クリエイティブな仕事ですか？とこっちから聞いてみると、そうそう！と言われてしまった。
２年後に何かを始めるつもりで、やりたいことを勉強してみては…と。
うーん、結局タロット占いなのかぁ～？
しかしマッチョおじさん恐るべし。
今夜は時間がなくて、あれもこれも聞けなかったけど、また会った時、ぜひまた占ってもらおうと思う。
当たっている上に、何をどれだけ聞いてもタダだしね！

５人目は私

きのう、朝一で事業部長にお話ししたいことがあるのですが、朝礼の後お時間ありますでしょうか？と言った。
さっそく会議室に呼ばれる。
誠に申し訳ないのですが、試用期間の９月末で退職したいと、ついに私もいままでの同期と同様に訴えた。
入社２週間目の課長面談で一度辞めると言った時、その時何も仕事をしていなかったにも関わらず、引き留められた。
いまでは、どんどん流れの中心に入ってしまった私は、前回にも増して引き留められ、時間をかけて説得され、また他部署に異動する等の代替案を出されるだろうと予想していた。
なので、いろいろ退職理由を上げても、最終的には友達が経営している会社の経理の女性が辞めてしまうので、来てくれないかと言われていると嘘っぱちの決定打を考えていた。
案の定、引留め大作戦が始まった。私の仕事は他部署にも関わっているので、その席に急遽事業部次長が呼び出された。
彼女は、えー、辞めちゃうの？きのうも課長と○○さん（私のこと）っていいよねって話してたんだよぉーと言われた。
事業部長と事業部次長との入社１ヶ月後面談があったのだが、その時私が仕事を引き継ぐ期間の短さや、引き継ぐ派遣の女性が辞めたら、まだまだ１人では流れがわからず不安であると言うとベテランのＴさんに聞けば大丈夫だから…と次長は言った。
その時は、Ｔさんが退職してしまうということはまだ公にされていなかった。
なので、あの時Ｔさんに聞けばいいとおっしゃていましたが、そのＴさんも9/8で退職してしまうじゃないですかぁーと反撃した。
そして日頃おかしいなと感じていることを次々上げていった。
今回は、次の会社が決まっているというウソが効き、９月末まではいてくれるのね…と言われ、はいと答えた。
その後すぐに一次面接にやってきた求職者が来社し、そこで話は終わってしまった。
でもとりあえず、９月末退職の意志を伝えられ、これで胸のつかえがおり、スッキリした。
事業部長もこれだけ頻繁に人が入っては辞め、入っては辞めの繰り返しに、やっぱりあなたも持たなかったか…という顔つきだった。
私達が入社した後もしょっちゅう求人募集をかけているので、毎週のように面接をやっている。
同期７人のうち、私が５番目の退職者となる。
残る２人のうち、１人は既に退職を訴えていて、来月入社の新入社員に自分の仕事を引き継いだら、辞めるという話がついているそうな。
もう１人は、完全に腹をくくっていて、どこの会社に行っても同じよぉーと、唯一彼女だけはいまのところ、辞めるつもりもないらしい。
当初５人の求人のところ７人も雇ったのは、そのうち４人残ればいいという会社側の考えだったらしいが、４人どころか試用期間満了時までで、２人（もしかしたら１人？）しか残らない。
なんという会社だろうか…。
Ｔさんが退職した後の９月末までの３週間が、１人でどうなるのか不安だけれど、なんとかやりこなせばと思う。
そして私の後任者は来るのだろうか？
もし誰も仕事を引き継がなかったら、いったいどうなるのだろう？と思う。
辞められるのなら、そんなことはもう知ったこっちゃないけどね…。

ガード下のキツネ男

会社はJRの駅のそばにある。
仲のいい同期とお弁当を買いに、隣の駅まで続くガード下のお店に行った時、飲食店が多い中、ちょっと場違いな『占い』の看板があった。
階段で２階に上がるようになっていて、雰囲気は全くわからない。
１階にチラシが置いてあったので、１枚取り会社に戻った。料金１件3,000円のところ、チラシ持参で500円割引になると書いてあった。捨てもせず、しばらくデスクの引き出しの中に入れておいた。

最初から腰が引けてると言いつつもお金がないので辞められないと言っていた一番仲のいい同期がついに９月末で退職したいと上司に訴え、25（月）に退職届が受理された。
私も今週末で引き継ぎをしている派遣の女性が辞め、他部署経験もあり会社の流れを一番わかっているベテラン女性が9/8で退職となるので、それ以降とても１人では仕事を回せないと不安は募るばかりだった。
どっちにしろ長居は無用の会社なら、私も来月の試用期間満了時に退職した方がいいのではないか？と日々思いが強くなっていった。
でも誰かに背中を押して欲しくて、同期の退職願が受理されたことも後押しし、ついついチラシを取りだし、25（月）にガード下の占いに電話をかけてみた。
きょうのきょうですが、大丈夫でしょうか？と聞くと、会社帰りの時間でお待ちしてますと言われた。
電話の声は普通の兄ちゃんのようで、神秘的な感じは微塵もなかった。
チラシに記載されていたWebサイトにアクセスすると、名前だけでは男か女かもわからなかったが、声の通り若い男性で、なんだかキツネのような顔をしていた。
時間通りに階段を上がり、２階のドアを叩くと、サイトの画像通り、キツネ顔の兄ちゃんが出迎えてくれた。
四柱推命占いは、生年月日と生まれた時間まで必要とチラシに書いてあったので、母子手帳まで持参した。
対面に座ると１分少々、ノートパソコンとデスクにある早見表の様なものを見て、何やら自分で作成した謎の表に書き込んでいく。
そして、書き込みが終わると、わかりました…と、悩みを聞かれた。
あのう、今の職場がこれこれこうで、９月末で辞めた方がいいのでしょうか？と聞くと、辞めた方がいいです！と即答。
10年サイクルで運は回っているそうで、今年はとにかくどこの会社に行ってもダメな年、長くは続かないと。
そして来年が人生の一大転換期だそうな。ここでやりたいことを見つけないと、大変な人生を送ることになるとまで言われた。ハイハイ。
私は組織に入らず、クリエイティブな仕事を見つけ、一人でやっていくのが向いている！と熱弁をふるう。
えっ、そういう展開？
私にはそういう才能がある、眠らしておくのはもったいない。
ものを書くのはどうだろうか？写真？ネイリスト？美容師？クリエイティブなものなら、何でもいいんですと言う。
あのう、いまさらこの歳でそんなこと言われてもさ…。
その上、占いに来たのに、タロット占い師はどうか？などと言われてしまった。なんでも西洋系がいいので、タロットなんだそうな。
それもただのタロット占いではなく、アロマと組み合わせたら、女性に受けていいんじゃないか…等、人の未来をとうとうと語ってくれた。
もー、そういう雲をつかむような話を聞きにきたんじゃないのに…。
いままで行ったどの占いよりも、非現実的で好きになれなかった。
その上キツネ男は、地方都市出身とサイトに明記されていたのだが、その通りかなりしゃべりが訛っていたのだった。
一応、沈みがちな声でがんばります…というと、カーテンにくっついていたホワイトボードに、がんばってはいけないんですと言い、『頑張る』と字を書いた。
僕は『顔晴る』と書いて、がんばるなんです。なんて説明された。
また英語で『奇跡』って何ていうかわかります？というので、ミラクルですか…と答えると、またボードに自楽・他楽・会楽で、『三楽』（ミラクル）となんですと言った。
思わず笑ってしまうと、笑うくらいだから、その笑顔大丈夫ですと励まされた。って、ウケてあげたのに…。
ボードに書いてシャレるというパターンが、なんだか往年のケーシー高峰のDrコントのようだった。
なんなんだぁー、この兄ちゃん？
終わり近くに、最初計算していた謎の表は切り取ってしまい、残った白い余白に私に言葉を書いてくれた。
そして最後に自分で作ったおみくじを引いて下さい、これが意外と評判いいんですょ…と訛って言った。
それが、梅屋敷の社長に評判いいのよねと言って手品をするマギー司郎のしゃべり方に似ていた。
帰る時、階段の下にガジュマルの鉢があるので、葉っぱに触って帰って下さいと言われ、2,500円支払った。
なんだか今後の部分は納得いかなかったけど、とにかく支払った。
まあ辞めていいと断言されたので、スッキリはしたけどさ…。
さてさて、それでは来年タロット占い師としてデビューできるよう、勉強始めますか？…まさかねぇー。

柳家喬太郎独演会へ

昨夜は『柳家喬太郎独演会』を見に、新宿の紀伊國屋ホールへ。
このチケット、発売日が平日10：00～だった。
勤め人になってしまった今では、さすがに発売時間10：00ジャストに会社のPCからネット接続するのもなぁーと、お昼休みにコンビニの端末機からやってみるも既に完売。
翌日、主催の都民劇場に問い合わせると１名だったこともあり、その時点で売れ残りの一番いい席を取ってくれた。
一番右端だったけれど、前から５列目。ラッキ～！
落語会も人気のある噺家さんは、チケットを取るのも大変。かなりの激戦なのである。
ブログを読んでいる皆さんは、白髪でメタボ、一見おばさんのようにも見える喬太郎師匠が、実はすご～～～い人気だとは信じられないかもしれないけど…。
●開口一番　「かぼちゃ屋」　柳家喬之進
●「子別れ」　　　柳家喬太郎
仲入り
●江戸曲独楽　　　三増紋之助
●「井戸の茶碗」　柳家喬太郎
喬太郎師匠の「子別れ」を聞くのは多分これが３回目だと思うのだが、お客が飽きないよう毎回微妙に変化している。
酒飲みの亭主が３日も家を空け吉原通い、そのことで大ゲンカ、女房は一人息子を連れ出て行ってしまう。
その後、亭主の方は花魁を身受けし夫婦になったが、結局離婚。
亭主は心を入れ替えすっかり酒を断ち、腕っ節のいい大工となるも、寂しいやもめ暮らし。
番頭さんが偶然を装い、３年経ったある日、一人息子の亀ちゃんと父である熊さんと会わせ、それがきっかけでまた夫婦が寄りを戻すという噺なのだ。
この亀ちゃん、３年経って設定は９歳なのだが、誠に大人びて、憎らしいほどこまっしゃくれている。
熊さんと偶然会うクダリでは、いままでより更に生意気度合がパワーアップし、母子家庭の貧しさや自分達の境遇を熊さんにアピールする。
散々笑わせて、ラストはホロリとさせるいーい噺。
ぜひぜひ皆様にも聞いて欲しいもんだけど、なにせチケットがねぇ～。

ついに４人目も…

一番仲がいい同期入社の女性がついにギブアップ。
きのう課長に退職の意向を伝えた。
８月末退職で、と言ったそうだが、なんとしても試用期間の９月末までは居残り、来月入ってくる新入社員に引き継ぎして欲しいと言われ、渋々承諾。
もー、２週間で私が退職したいと上司に訴えた時、引き留めたクセに～。
これで同期入社で４人目の退職者。
そして次の５人目候補も現れた。
１つ上の階に配属された同期で、電話対応や物腰から、接客経験豊富なの？と思わせる明るくハキハキした仕事ぶりの女性がいる。
グループ会社全てで、今秋飛行機をチャーターし、高額購入顧客を抽選で200名海外旅行御招待というキャンペーンを打ったのだが、その顧客対応社員として旅行に同行するよう、その旨メールで伝えられたそうだ。
確かに彼女だったら適役だなぁー、ちゃんと見てるんだぁーなんて思っていた。
しかし彼女は自分が秋までこの会社にいるとは思わないし、冗談じゃない！と、即、事業部長に退職したいと訴えた。
私は彼女が退職したいと思っていたなんて、まったくわからなかったので、この旅行に同行する話を受け、テキパキ対応するんだろうなぁ～と思っていたのだが。
左遷後、懲戒解雇になった男性社員がいた先月下旬、短期間でかなり難解な仕事を彼から引き継ぐハメになり、それでも必死にがんばっていた彼女。
面談で、こういうところがおかしいと事業部長と次長に退職理由を訴えたが、会社側も時間をかけて引き留め、なんとか次の職場が見つかるまで…と譲歩し、彼女を引き留めた。
彼女は試用期間の雇用契約書もいまだ本社に提出しておらず、催促されているという。
実は私も彼女より前に直接事業部長から、海外旅行はしますか？と聞かれ、なんで？と思い、グループ会社の旅行チームに異動ですか？と聞いたのだが、彼女と同じくこの海外旅行御招待の顧客対応として同行しないか？と問われた。
キャ～～～、タダより怖いものはない。
数多の渡航歴はあるが、とんでもないツアー客が添乗員に無理難題を言っているのを傍で見ていて、いくら旅行好きでも添乗員はできねぇーと思っていた。
もちろん即、そのお話、聞かなかったことにしますと返事をした。
私も長く勤めるつもりがないのなら、やはり試用期間の９月末で退職するのがいいのかなぁーと思い始めてきた。