Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

上高地お泊まりスノーシューツアー 3日目

2018年02月23日 | 

2/19(月)、シベリヤのような寒さの部屋で、一夜が明けました。
ダウンジャケットを着たまま羽毛布団で寝ましたが、出ている顔が寒かったぁ~。
その上、豆炭あんかが夜中に冷たくなり、もしかしてハズレ?
ちなみに豆炭あんかを開けるとこんな感じ。

最初は真っ赤だった炭がすっかり白くなっています。
朝ご飯前に、メンバーと明神橋へ行ってみました。
朝焼けに染まる明神岳を見たかったけど、思ったほど赤くならず。

早々に部屋を出た田村ガイドは、1人で穂高本宮へ行っていたそうです。
こんな神々しい明神池を見てきたそうで・・・。

Photo by tamtam。
寒くても行けばよかったな・・・。
朝食はおかみさんがお雑煮を作ってくれました。

お餅はジェネレーターを回し、電動餅つき機でついたそうです。
ロケットストーブはきょうも朝からフル回転。
この冬は1台増設したので、このままでは薪が足りなくなるとおやっさん。
燃え盛る炎も見納めです。

8時15分過ぎに「山のひだや」を後にしました。

おやっさんとおかみさんはワタス達を見送った後、お風呂に入るために街に下り、翌日また戻ってくるそうです。
お2人の心意気には頭が下がります。

ワタスがおかみさんだったら、一度街に帰ったら最後、またここに戻ってこられまへん。
帰りも明神池に立ち寄り、みんなで撮影会。

真っ白い明神岳をカメラに収めておきましょう。
こんな感じで・・・。

鳥居の前で1枚。

明神橋を渡り、反対側へ。

うさこちゃんの足跡発見!

冬ならではの気づきです。
時間が経つとこんな感じになるのでしょうか?

肉球まではっきり見える誰かさんの足跡。

キツネ?タヌキ?あなたはだ~れ?
夏の上高地では、動物の気配にも気付きませんが、冬はあちこちで足跡を見つけられます。
足跡探しにキョロキョロしながら、トレースを進みます。

あまりに澄んでいて、行きに目を付けておいた川。

橋を渡ったところで水を汲んで帰りましょ。

河童橋で、お約束のヤーーーーー!

きょうは後ろの穂高連峰もよく見えます。
夏は登山客と観光客でごった返している上高地バスターミナル。
無事登頂できた達成感に浸りながら、バスに乗り帰路に着くのです。

それがガラーン!

誰もいないぜぃ~。
行きは梓川の川岸を歩いたので、ここからはあえて車道を行くことに。

熊棚がありました。

あんな高いところに上り、小枝を手繰り寄せて実を食べを繰り返します。
するとその枝が鳥の巣のようになるのです。
帰りは行きよりずっとペースアップ。
上高地トンネルが見えてきました。

行きは登りだったトンネルも帰りは下りなので、スイスイ。

2つ目の釜トンネルに突入。

そしてトンネルを出て、ゴール!
実はここから松本とは反対方面の平湯温泉に入ってから帰ろうということになっていたんですが、そのバスには間に合わず。
ならば、松本駅行きのバスに乗って帰りましょとワタスが提案。
それでも1時間以上の待ち時間。
ほんなら一杯やりますか?とここからプチ宴会。
というのも昨晩日本酒好きな田村ガイドもYさんも持参したお酒が進まず・・・。
おつまみも残っていることだし、日本酒が余っててよかったぁ~。

冬の上高地に乾杯~!

2日間共、お天気に恵まれました。
次回は夏山だなっ!


上高地お泊まりスノーシューツアー 2日目 その2

2018年02月22日 | 

穂高本宮を過ぎ、明神橋を渡り、再び梓川の左岸へ。

本日のお宿は「山のひだや」。

昨年6月は「Cafe do Koisyo」に立ち寄り、おいしいケーキとコーヒーをいただきました。
あらら、屋根に青いビニールシートがかかってますょ。

大丈夫かぁ~?
暖簾のようなツララ。

窓の半分まで積もった雪。
入口からおじゃまします。

ザックを置かせていただき、とりあえず穂高本宮へお参りに行きましょう。
冬は宮司さんもいないので、拝観料なしで入ることができます。
雪のため、賽銭箱が低くなっていて、しゃがんでお参り。

ちなみに昨年6月に訪れた時はこんな感じでした。

狛犬さんも台座が雪で埋もれてしまいました。

明神池にも入ってみましょう。

一之池には雪が積もっていました。

夏は立ち入りできない池の向こう側へ。

ここまで入れるのも雪のおかげです。
強風のため、すっかり曲がってしまった木。

夏に行った二之池の先まで行ってみました。
そうそう、ここらへんでした。

しばし4人でまったりしていたのよね、あの時。
誰もいない穂高本宮をあちこち散策し「山のひだや」に戻ります。

先客グループが2組。
ロケットストーブが2台ありましたが、近くに行かないとまあ寒い寒い。
お部屋は2階だそうで、おかみさんが案内してくれました。
が、2階に行くため引き戸を開ける前「ほんとうに寒いからね、開けるよ、いいね?」と確認。
開けた瞬間、ストーブのある1階でさえ寒いのに、極寒の空間に踏み入れました。
そして階段を上がると、冬場は電気が通っていないので、廊下は真っ暗。

陽の光が唯一の灯りなのでした。
部屋に入ると、真ん中にコタツがあり、中には豆炭あんかが1つ入っていました。
でもね、もうめちゃくちゃ寒いのよ。
部屋の中なのに吐く息が白くなりました。
おかみさんから、2階のトイレは個室が4つあり、手前の2つは男性用、奥の2つが女性用ですと説明がありました。
が、女性用の手前の個室は便座が凍結して割れてしまったそうで、奥の1つしか使用できませんでした。
そのトイレも、もちろん水は流れず、置いてある不凍液をコップ1杯流してくださいと。
ペットボトルに入っている緑の液体が不凍液です。

不凍液を見るのも初めてだし、それを流すのも初めてですた。
部屋もトイレもシベリア的寒さで、まさかここまで寒いとは・・・。
中の湯から歩いてきて、そこまでの寒さを感じなかったので、もう想定外ッス。
ワタス、事前に「山のひだや」のHPを見て、お風呂に入れると思っていましたから、バスタオルにお風呂セットも持ってきたんですよ。
が、しかし、ここに来る途中田村ガイドから「お風呂なんてあるわけないじゃないですか、凍っちゃいますよ!」と言われ、ガクッ。
もちろん夏はお風呂沸かしてくれますよ。
でもね、冬は電気もなきゃ、蛇口から水が出ることもなく・・・。
薪を燃やして暖を取っているくらいですから、当然お湯なんて出ない訳で。
滞在中は歯を磨く時だけ、コップ一杯の水を使いました。
ちなみに飲料水も有料です。
部屋にいるのは寒すぎるので、布団を敷いたら、即ロケットストーブのある1階に戻り宴会に突入。

500円でも、寒くても、缶ビールは飲みます!

各自持ち寄ったアルコール類とおつまみが勢揃い。

ワタスは松本で買ったペットボトルの赤ワインを背負ってきましたょ。

ここで田村ガイドがとっておきのおつまみを出してきました。
なんとなんと鹿の心臓です。
田村ガイドは山岳ガイドですが、狩猟免許も持っていて、猟師という一面もあるのです。
猟師仲間と仕留めた鹿の心臓を分けてもらったそうで、外科医のような手袋を付け、さっそく解体。

鹿のハツ炒め。

鹿肉は食べたことがありますが、ハツは初めてです。
砂肝のような食感でした。
他の2組は自炊していましたが、ワタス達は夕食付き。
おかみさんがトンカツを揚げてくれました。

お湯が出ないためか、調理中厨房から出てきて、ロケットストーブで手を温めていたのが印象的でした。
お櫃を洗わなくて済むよう、ラップが敷いてありました。

ご飯はおこげもあり、とてもおいしかったです。
陽が落ちてくると、各自のヘッドランプとランプの灯りのみ。

夕ご飯の後は、お客さんとニコニコ笑顔でおしゃべるするおかみさん。
おやっさんは常にロケットストーブの前に座り、薪をくべながら、いろんな話を聞かせてくれました。
中からに豆炭を出し、宿泊客のために豆炭あんかを用意してくれました。

部屋に戻る時に1人に1つ持って行ってね!とおかみさん。

これはうれし~~~~~。
あまりの寒さに最初は驚きましたが、これも貴重な経験。
おやっさんとおかみさんは2人してクロスカントリースキーで上高地入りし、ワタス達をもてなしてくれるのです。
おかげで上高地で1泊することができました。
今宵は羽毛布団に豆炭あんかを抱いて、おやすみなさ~い。


上高地お泊まりスノーシューツアー 2日目 その1

2018年02月21日 | 

2/18(日)、朝起きて窓から外を見ると、北アルプスがバッチリ見えています。
今更ながら、松本ってこんなに近くに山々が見えるのね・・・。

右端の一番高い真っ白な山は常念岳(2,857m)です。
あそこにも登ったんだよなぁー。
松本駅前の松屋で牛丼をテイクアウトし、部屋で朝ごはん。
メンバーとフロントに集合し、ホテル隣のバスターミナルから7:50発のバスに乗り、出発!
田村ガイドは途中駅からワタス達3名のレンタルスノーシューを紐で繫げ、乗り込んで来ました。
中の湯で下車し、釜トンネル入口へ移動。

日曜日だからか、数組のグループやソロの方もいました。
さあ釜トンネルを通って、冬の上高地に向かいましょう~。

入口付近には雪が吹き込んでいました。

ここだけは滑らないように注意!
昔はライトが点いてなかったそうで、真っ暗の中歩いたんだよとYさん。
ライトが点いていないところをヘッドライトを付けて歩くのがよかったのに・・・と。
田村ガイドもなんで照明を点けたんだろう?と。

1.3kmある釜トンネルを出ると、2つ目のトンネルがありました。
こちらは上高地トンネル。

もういっちょ、行ってみよ~。
釜トンネルより短くて588m。
トンネルを出たところで、スノーシューを装着。

トレースが残っているのがうれしいッス。

少し歩くと大正池が出てきました。
夏はボートが浮いているんですけどね。

かなり凍結してます。
そして池の向こう側には焼岳(2,455m)。

活火山なので、山頂から白い噴煙が出ていました。
いいお天気です。

木から下がっているのはサルオガセという地衣類の一種。

梓川の左岸を歩きます。

日本近代登山の父と呼ばれる英国人宣教師ウォルター・ウェストン。
彼を栄誉を称えて建てられたウェストン碑。

夏はバスターミナルより先には行かないので初めて見ました。
上高地から登山できるのも、ウェストンさんのおかげです。
Thank you Walter!
河童橋まであと800m。

右岸を歩く他グループが次々雪の中にダイブ。

これ、スノーシューツアーの定番ッス。
左岸から眺めるワタス達。

こうしてみると川岸の雪庇がすごい。

あまり端を歩くと、川に落っこちますね。
動物に食べられてすっかり皮がむけてしまった木。

そして河童橋に来ました!

夏はこの橋に観光客がいっぱいいるのに、さすがに冬は誰もいない・・・。

他グループは日帰りなのでここからUターン。

土産物屋前に積もった雪もすごい高さ。
ワタス達はまだまだ先へ進みます。
小梨平キャンプ場近くでトイレタイム。

夏用の表側は使用不可ですが、裏側に冬用が1つあり。
常に水が流れていました。
少し先には雪だるま。
こちらはA面。

裏に回るとB面。

上高地の雪は湿り気がないので、これを作った人かなり大変だったと思います。
河童橋を過ぎてもトレースが残っていたので、助かりました。
木漏れ日の中、ラストスパート。

午後3時頃、穂高奥宮に着きました。

後ろにそびえる明神岳(2,931m)もくっきり見えます。
陰陽師@明神池。

羽生結弦選手、感動をありがとう!
昨晩TVで見て、ポーズを覚えていたんですが、上の手をピンと伸ばし過ぎました。
スノーシューツアーのお約束、雪の中に背中からダイブをする田村ガイド。

2人のメンバーもやったのに、ワタスだけやりませんでした。
うーん、やっとけばよかったかな・・・。
さあ、ここまでくれば、本日のお宿はもうすぐ。


上高地お泊まりスノーシューツアー 1日目

2018年02月20日 | 

2/17(土)~19(月)の2泊3日で上高地お泊まりスノーシューツアーに行ってきました。
冬の上高地にスノーシューで入るツアーは、ほぼ日帰りなんですが、そこをあえて1泊。
唯一通年営業している山小屋に泊ります。
メンバーはネパールツアーで知り合ったお2人。
そしてガイドは下の廊下の時にお世話になった田村ガイド。
初日は15時ちょうどのあずさ21号で新宿から松本へ。
出発時間に間に合うよう、午前中はスポーツクラブで汗を流し、あずさに乗り込みました。
時間に余裕があったので駅でケーキとコーヒーをGet!

車内でおやつタイム~。
3時間弱で松本に着き、駅前のアルピコプラザホテルへ。
あら?ここは前回泊まった時、東急REIホテルだったのに・・・
なんでも昨年秋、アルピコプラザホテルに変わったとのこと。
同じホテルを取ったメンバーとフロントに集合し、さっそく前夜祭へ繰り出しましょう!
駅前には居酒屋がたくさんありますが、Yさんがここに行きたいという人気の店へ。
これが6時でも満席で、入れませんでした。
田村ガイドと合流して、おススメだという「炉ばた庄屋」へ入店。
松本名物という山賊焼き。

鶏肉を片栗粉をまぶして揚げたもので、かなり大きかったです。
名前の由来は諸説あるそうですが、
「山賊は人から物を取り上げる」→「取り上げる」→「鶏揚げる」で「山賊焼き」なんですって。
また信州サーモン刺身や馬刺し赤身もいただきました。

最後は信州蕎麦で〆。

明日は山に登るわけじゃないので、気が楽ってなモンです。
JR松本駅の電光掲示板には「-2℃」の表示が。

駅ビルはライトアップされて、左端には松本城。
この日は早く寝ようと思ったのですが、平昌オリンピック男子フィギュアで羽生選手が金メダルですよ。
これは見ないと!
夜中のスポーツニュースまでベットの中でなんとか目を開けて、しっかりと見ました。
感動の演技にウルウルしながら、就寝。
明日はいよいよ上高地に入ります。


二度目の『近松心中物語』

2018年02月15日 | アート・文化

2/14(水)は会社を早退し、午後からシス・カンパニー公演『近松心中物語』を観に行ってきました。
友達が行けなくなってしまったので、いかが?とスポーツクラブの友達に誘われまして。
実はこのお芝居、観に行こうかなぁ~と思いつつもチケットを取らずにいたので、行く行く!と二つ返事で快諾。
会場の新国立劇場は、初台駅から直結でとても便利。
1階席の後ろから3列目の席でもそこそこ舞台に近く、よく見えました。
なんたって、ポスターがこれですからね。

ねえねえ、現代劇で洋服で演じるのかなぁ?と誘ってくれた彼女に聞いてみると、いやぁ~、そこは着物じゃない?と。
13:30開演で幕が開くと、そこには遊郭の賑わいがありました。
大勢の役者さんが着物を着ていたので、ホッ。
主役の宮沢りえちゃんが登場するシーンは、後扉からでした。
最初照明が当てられていなかったので、誰だ!こんなに時間が経ってから観に来たのは・・・と思ったら、遊女の梅川が私達の真横を通って行きました。
まさか後ろから出てくると思わなかったので、りえちゃんの後姿しか見えなかったよ~。
うなじがセクスィ~。
そして通路から舞台に上がる前に、たまたま遊郭を訪れていた堤真一演じる忠兵衛と一瞬で恋に落ちます。
ここがね、とても素敵でした。
時間が止まったように見つめ合う二人。
堤さんは舞台上に、りえちゃんは観客席の通路に。
ここから二人はどんどん悪い方向へ進んで行くのですが・・・。
そしてもう1組のカップル、与兵衛とお亀には、池田成志さんと小池栄子ちゃん。
小池栄子ちゃん、バラエティ番組のMCなどで大活躍していますが、いやいやお芝居もよいですねぇー。
TVドラマをあまり見ないので、池田成志さんは初めてでしたが、これまたすごくよかった。

脇を固める役者さんも歌舞伎の市川猿弥さんや小野武彦さんに、まあこの方もすばらしかった銀粉蝶さん。
あっという間に休憩時間。
ラストは雪の舞い散る中、追手から逃げる忠兵衛と梅川。
背の高い堤さんに寄り添うりえちゃんも背が高いので、絶妙なバランスでとても美しかったです。
ただね、ワタスこのお芝居を蜷川幸雄演出で22年前に明治座で観ているんです。
その時演じたのは
忠兵衛役 坂東三津五郎
梅川役  樋口 可南子
与兵衛役 勝村 政信
お亀役  寺島 しのぶ
というベストキャスティングでした。
ラストの吹雪のシーンでは明治座の外までこぼれる雪が舞い、すごいモン観ちゃったなぁ~と感動に震えました。
第一印象というものは、強烈に心に残るものですからね。
どんなにりえちゃんがきれいでも、堤さんが素敵でも、周りの役者さんがすばらしくても、やっぱり三津五郎さんと樋口可南子さんの近松が好き!
という訳で、お芝居を観た後は、2人してスポーツクラブに行き、お風呂に入ってから、近くの居酒屋で打上げ。
彼女は芝居鑑賞が趣味で、堤真一ファン。
シス・カンパニー公演にもたくさん足を運んでいる常連さんなのです。
今回チケットはS席で9,500円。
落語だったら、3回は行けるわぁ~などと考えてしまうワタス。
また次のお芝居を観に行く時までかなり日が空いてしまいそう・・・。